「ベジフルツアー in 福井」の続きです。
ランチの後は、
福井の伝統野菜「くぼ丸ナス」の生産者さんのところをお伺いし、畑を見学させて頂きました。
まず、生産者である松田農産代表の松田賢一さんから色々お話を聞かせて頂きました。
くぼ丸ナスは
福井県美浜町久保地区で栽培されているナス。
生産者さんはたった3件。
見た目は賀茂ナスに似ていて、大体テニスボールくらいのサイズ。
生で口にすると、他のナスにはない独特のフルーティーな香りと甘みがあります。
そして、肉質はち密で皮が薄く、しかも荷崩れしにくいのが特徴です。
もともとは保存食用でした。
小茄子を漬物にして食べられていたそうです。
でも、実のカタチや株の大きさが揃いにくく、
株はせいぜい高さ50~60cmしか育ちません。
しかもトゲも多い。
更にタネも発芽しにくく、発芽させるにもコツがあるとの事。
そして、くぼ丸なすの畑を拝見。
そういったご苦労の跡がギッシリ詰まってました。
農boyの視点でじっくり見ていきます!
これが「くぼ丸なす」の株。
本当に小柄です。
そしてナスの間にはなにやら生えてます。
じつは落花生。
くぼ丸なすは、肥料をちょっとでも多いと育ちが悪くなりやすいそうです。
(人間に例えると、ヒトコトで「栄養ドリンクを受け付けない体質」とお考え下さい)
落花生は根っこに根粒菌が付きます。
これが、窒素肥料、つまりナスの肥料になるのです。
落花生を間に植えることで、少しずつ肥料がある状態にして、
ナスの生育を助けているのです。
それから、ナスと一緒にネギが植えられてました。
くぼ丸ナスは青枯れ病という病気に弱いのです。
その予防策として、ネギを植えられています。
これは僕も実践しているのですが、
ナスを初め、トマトやピーマンは、ネギやニラと一緒に植えると
病原菌による病気を減らすだけでなく、お互い刺激しあい、生育が良くなるといわれています。
それから、畑の通路が広くとられてます。
くぼ丸ナスは他のなすよりも水と酸素を多く必要とするためです。
収穫のしやすさ、管理のしやすさだけでなく、
風通しのよさ、そして水不足でいざとなったときに水を入れやすくしているのです。
それから、わかりにくいですが、土が白っぽいです。
しかも表面に粒々のものが多く見受けられます。
これはもみ殻。
くぼ丸ナスの根は、
普通のナスより浅く張り、しかも空気(酸素)は通常のナスより多く求めるため、畑にもみ殻をたくさん入れているのです。
収穫間近のくぼ丸ナス。
こうして苦労に苦労を重ねられて作られたくぼ丸ナス。
僕も頂きました。
後日、シンプルに炒め物にして頂きましたが、
ナスそのものの味がめちゃ濃い。
加茂ナスやなにわ伝統野菜の「鳥飼ナス」、
大和野菜の「大和丸なす」とは違った味わいで、
違った甘味と肉質のち密さがありました。
へんな表現ですが、
ナス好きはもちろん、ナス嫌いの方でも食べれそうなナスでした。
一行は続いて、三方五湖の絶景を眺めます。
次回に続きます。
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ランチの後は、
福井の伝統野菜「くぼ丸ナス」の生産者さんのところをお伺いし、畑を見学させて頂きました。
まず、生産者である松田農産代表の松田賢一さんから色々お話を聞かせて頂きました。
くぼ丸ナスは
福井県美浜町久保地区で栽培されているナス。
生産者さんはたった3件。
見た目は賀茂ナスに似ていて、大体テニスボールくらいのサイズ。
生で口にすると、他のナスにはない独特のフルーティーな香りと甘みがあります。
そして、肉質はち密で皮が薄く、しかも荷崩れしにくいのが特徴です。
もともとは保存食用でした。
小茄子を漬物にして食べられていたそうです。
でも、実のカタチや株の大きさが揃いにくく、
株はせいぜい高さ50~60cmしか育ちません。
しかもトゲも多い。
更にタネも発芽しにくく、発芽させるにもコツがあるとの事。
そして、くぼ丸なすの畑を拝見。
そういったご苦労の跡がギッシリ詰まってました。
農boyの視点でじっくり見ていきます!
これが「くぼ丸なす」の株。
本当に小柄です。
そしてナスの間にはなにやら生えてます。
じつは落花生。
くぼ丸なすは、肥料をちょっとでも多いと育ちが悪くなりやすいそうです。
(人間に例えると、ヒトコトで「栄養ドリンクを受け付けない体質」とお考え下さい)
落花生は根っこに根粒菌が付きます。
これが、窒素肥料、つまりナスの肥料になるのです。
落花生を間に植えることで、少しずつ肥料がある状態にして、
ナスの生育を助けているのです。
それから、ナスと一緒にネギが植えられてました。
くぼ丸ナスは青枯れ病という病気に弱いのです。
その予防策として、ネギを植えられています。
これは僕も実践しているのですが、
ナスを初め、トマトやピーマンは、ネギやニラと一緒に植えると
病原菌による病気を減らすだけでなく、お互い刺激しあい、生育が良くなるといわれています。
それから、畑の通路が広くとられてます。
くぼ丸ナスは他のなすよりも水と酸素を多く必要とするためです。
収穫のしやすさ、管理のしやすさだけでなく、
風通しのよさ、そして水不足でいざとなったときに水を入れやすくしているのです。
それから、わかりにくいですが、土が白っぽいです。
しかも表面に粒々のものが多く見受けられます。
これはもみ殻。
くぼ丸ナスの根は、
普通のナスより浅く張り、しかも空気(酸素)は通常のナスより多く求めるため、畑にもみ殻をたくさん入れているのです。
収穫間近のくぼ丸ナス。
こうして苦労に苦労を重ねられて作られたくぼ丸ナス。
僕も頂きました。
後日、シンプルに炒め物にして頂きましたが、
ナスそのものの味がめちゃ濃い。
加茂ナスやなにわ伝統野菜の「鳥飼ナス」、
大和野菜の「大和丸なす」とは違った味わいで、
違った甘味と肉質のち密さがありました。
へんな表現ですが、
ナス好きはもちろん、ナス嫌いの方でも食べれそうなナスでした。
一行は続いて、三方五湖の絶景を眺めます。
次回に続きます。
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「ベジフルツアー in 福井」の続きです。
一行は、
敦賀市内に戻り、カフェ「キトテノワ」さんで、ランチを頂きます。
こちらのカフェでは、
こだわりの地元野菜を中心に使い、手作りと発酵食がメインのメニューを頂けます。
野菜タップリランチを頂きました。
カボチャの冷たいスープ
サグカレー 夏野菜の素揚げ添え
切り干し大根と紫タマネギのソムタム
プチトマトと自家製豆乳チーズのカプレーゼ
カラーにんじんのしりしり
フレッシュサラダ
にんじんドレッシングがかかっています。
自家製ぬか漬け
お味噌汁には、わかめとミョウガが入ってました。
ご飯は、クリスファームさんという生産者さんの有機雑穀ご飯でした。
どれも、野菜の味をタップリ味わえて美味しかったです。
この後は、
福井の伝統野菜「くぼ丸なす」の生産者さんところを目指します。
次回に続きます。
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こちらのカフェでは、
こだわりの地元野菜を中心に使い、手作りと発酵食がメインのメニューを頂けます。
野菜タップリランチを頂きました。
カボチャの冷たいスープ
サグカレー 夏野菜の素揚げ添え
切り干し大根と紫タマネギのソムタム
プチトマトと自家製豆乳チーズのカプレーゼ
カラーにんじんのしりしり
フレッシュサラダ
にんじんドレッシングがかかっています。
自家製ぬか漬け
お味噌汁には、わかめとミョウガが入ってました。
ご飯は、クリスファームさんという生産者さんの有機雑穀ご飯でした。
どれも、野菜の味をタップリ味わえて美味しかったです。
この後は、
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7/14(土)~15(日)
野菜ソムリエコミュニティ福井の皆様、
農協観光とタイアップされて企画された
福井の食と農を親しむツアー
「ベジフルツアー in 福井」に参加させて頂きました。
福井県には約20年ぶりに足を踏み入れました。
今回は若狭地方が舞台。
10:30に敦賀駅に集合。
久方ぶりです。
ベジフルフラワーアーティスト同期の方とも3年ぶりの再会。
今回、ツアーのナビゲートを担当してくださいます。
一行はまず敦賀市杉箸地区へ。
コチラでは「杉箸アカカンバ」という伝統野菜が作られています。
杉箸アカカンバは福井の伝統野菜の1つで、赤かぶの一種。
100年以上前から作られていたそうです。
また杉箸地区は福井県敦賀市東部にある集落で、
滋賀県屈指の豪雪地帯「柳ケ瀬」に接しています。
すぐそこは滋賀県です。
集落自体が傾斜が強いせいか?
川の流れが速いです。
で、杉箸アカカンバ。
タテに楕円形で、外側は赤色。
中を割ると、鮮やかな赤いサシが入っています。
生で食べると歯ごたえがかなりしっかりとしたコウシン大根みたいでした。
こちらも杉箸アカカンバ生産組合の組合長であります
山口 一夫さんよりお話をお伺いしました。
山口さん曰く、
滋賀からタネを持ってきて育てたら、出来が良かったそうで、その後杉箸地区に定着。
これが杉箸アカカンバの始まりだそうです。
ちなみに滋賀県余呉町には「山カブ」という伝統野菜があります。
こちらも赤カブの一種で、また余呉町も豪雪地帯です。
さらに、カブは地中海沿岸が原産地ですが、日本には2つのルートで伝わりました。
1つは、中国を経由して伝わった東洋(アジア)型
もう1つは朝鮮半島を経由して伝わった西洋(ヨーロッパ)型。
日本各地には様々な赤カブが存在しますが、
赤カブは東洋型なのです。
そして、東洋型と西洋型の分かれ目が、関ケ原なのです。
よって、杉箸アカカンバは東洋型の西端と言えるでしょう。
昔は焼畑で栽培されていたそうです(種まきから収穫までは2か月のところ、3か月かかっていた)。
もともとは地元の大切な保存食として漬物にして食べられていたそうです。
最近では生でフレンチを初め、高級食材としても扱われるようになりました。
そのほか、ジャムやお菓子の他、加工品のギフトセットなども考案されています。
また、生以外にもお漬物を試食させて頂きました。
●甘酢漬け
千枚漬けをさっぱりとしたような味わいと歯ごたえがなんとも言えません♪
●たまり漬け
葉っぱを付けたもの。
普通のカブの葉よりしっかりとした食感です。
野沢菜とはまた違ったシャキシャキとした食感がおいしかったです。
●ぬか漬け
葉っぱと一緒につけています。
味わいはまるで昔ながらのお新香。
独特の酸味がタマリマセン。
しかも色合いが普通の赤カブよりもキレイです。
さらにご飯に混ぜるだけで簡単に桜色のちらし寿司が出来上がります。
山口さんありがとうございました。
ちなみに山口さんは手打ちそばのお店「そば処 又八庵」も営んでおられます。
ご遠方からのお客様も多数来られているそうです。
そして一行は、
敦賀市内に戻り、ランチへ。
こだわりの地元野菜を中心に使ったオシャレなカフェ「キトテノワ」さんへ。
次回に続きます。
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福井県には約20年ぶりに足を踏み入れました。
今回は若狭地方が舞台。
10:30に敦賀駅に集合。
久方ぶりです。
ベジフルフラワーアーティスト同期の方とも3年ぶりの再会。
今回、ツアーのナビゲートを担当してくださいます。
一行はまず敦賀市杉箸地区へ。
コチラでは「杉箸アカカンバ」という伝統野菜が作られています。
杉箸アカカンバは福井の伝統野菜の1つで、赤かぶの一種。
100年以上前から作られていたそうです。
また杉箸地区は福井県敦賀市東部にある集落で、
滋賀県屈指の豪雪地帯「柳ケ瀬」に接しています。
すぐそこは滋賀県です。
集落自体が傾斜が強いせいか?
川の流れが速いです。
で、杉箸アカカンバ。
タテに楕円形で、外側は赤色。
中を割ると、鮮やかな赤いサシが入っています。
生で食べると歯ごたえがかなりしっかりとしたコウシン大根みたいでした。
こちらも杉箸アカカンバ生産組合の組合長であります
山口 一夫さんよりお話をお伺いしました。
山口さん曰く、
滋賀からタネを持ってきて育てたら、出来が良かったそうで、その後杉箸地区に定着。
これが杉箸アカカンバの始まりだそうです。
ちなみに滋賀県余呉町には「山カブ」という伝統野菜があります。
こちらも赤カブの一種で、また余呉町も豪雪地帯です。
さらに、カブは地中海沿岸が原産地ですが、日本には2つのルートで伝わりました。
1つは、中国を経由して伝わった東洋(アジア)型
もう1つは朝鮮半島を経由して伝わった西洋(ヨーロッパ)型。
日本各地には様々な赤カブが存在しますが、
赤カブは東洋型なのです。
そして、東洋型と西洋型の分かれ目が、関ケ原なのです。
よって、杉箸アカカンバは東洋型の西端と言えるでしょう。
昔は焼畑で栽培されていたそうです(種まきから収穫までは2か月のところ、3か月かかっていた)。
もともとは地元の大切な保存食として漬物にして食べられていたそうです。
最近では生でフレンチを初め、高級食材としても扱われるようになりました。
そのほか、ジャムやお菓子の他、加工品のギフトセットなども考案されています。
また、生以外にもお漬物を試食させて頂きました。
●甘酢漬け
千枚漬けをさっぱりとしたような味わいと歯ごたえがなんとも言えません♪
●たまり漬け
葉っぱを付けたもの。
普通のカブの葉よりしっかりとした食感です。
野沢菜とはまた違ったシャキシャキとした食感がおいしかったです。
●ぬか漬け
葉っぱと一緒につけています。
味わいはまるで昔ながらのお新香。
独特の酸味がタマリマセン。
しかも色合いが普通の赤カブよりもキレイです。
さらにご飯に混ぜるだけで簡単に桜色のちらし寿司が出来上がります。
山口さんありがとうございました。
ちなみに山口さんは手打ちそばのお店「そば処 又八庵」も営んでおられます。
ご遠方からのお客様も多数来られているそうです。
そして一行は、
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