本命、前原氏が代表選出馬表明をして候補者が7名乱立となり小沢派140名、鳩山派50名の行方次第で次期総裁が決まるという。注目の前原氏が師とする財界の重鎮、日本の良識たるキョーセラ、日航会長の稲森氏と会ったらしい。稲森さんがどうアドバイスあるいは叱咤激励したのか大いなる興味だ
経営の観点から言うと組織の本質は統一にあり、統一を破壊する分子は獅子身中の虫としてリーダーは断固排除せねばならないと幹部教育などでは言ってきた。いかにその分子が力を持っていようがその分子がいると組織の力、ベクトルは100%発揮できないどころか足を引っ張る。
政治家の行動原理はどこにあるのだろうか、「政治家、選挙に負ければただのひと」と言われるように選挙に勝たしてくれるリーダーの傘に入ろうとするのではないか。その選挙に勝たしてくれるリーダーが小沢氏なのかもしれない。
反小沢の代表と言われる前原、野田の両氏だが二人が主流派の票をわけあうと、過半数の200を第一次選挙で取るのはむつかしいのではないか。上位2名の決選投票になった場合、半主流派の票をどうとりこむのかで勝敗が決まるのだろう。
前原元外相は出馬にあたり、政治生命をかけて「挙党一致内閣をつくり全員野球でこの国難にたちむかう」と宣言された。しかし、それを実現するには小沢氏とそれこそ腹を割った話し合いがひつようとなる。でないときれいごとの宣言になるのではないか
稲森会長は雑誌記事などによると民主党にはがっかりしているという。党員資格を剥奪されている小沢氏に「今こそあなたが日本の救世主となる最後のチャンスだ。前原君を支援して挙党一致内閣を再構築して、東北再生、日本再生の流れを確かなものにしてもらいたい」と叱咤激励されたとしたら!
政治の現場に身をおいたこともない年金生活者の戯言だが日本の政治よ、なんとかしてよという心の叫びである。