昨夜は十五夜、中秋の名月。雲にさえぎられたり出たりであったが冴え冴えとした凛としたたたずまいは実にいい。
旧暦8月15日の満月は新暦の10月4日。月齢から見た満月は6日、雨予報である。二日市温泉、天拝の観月会は雨かな。
こんなお月さんに娑婆の人間の心模様などみすかされている感じがする。政界は首相の専権事項とやらで臨時国会早々、所信表明演説や国会論議もせず解散。あの万歳三唱だけはいただけない。一体なにに万歳しているのか?小池新党も希望の党という党名も少々白々しい。まさか知事職をおっぽりだすことは考えられない中で民進党前原党首の解党的窮余の一策。しかしいったん下り坂になった組織の落下加速度はどうしようもないからね。
ヒトの上に立つ者の条件とは何か。一つは無私の姿勢。私利私欲を微塵とも感じない、持たず、使命にいきる。解散に大義はあったのか?二つはロマン。一体何をやりたいのか、どのような日本を作りたいのか、1億総活躍社会なんてあるのか?三つめは現実処理能力。今、いったい何が大事なのかの価値判断能力と誰ができるかの見極めと任せて結果をだす能力。
何か物事を依頼する時は忙しい人に頼めという。忙しい人ほど実績努力に裏付けされた事の軽重をさばく判断力と集中実行力があるから仕事が的確で早い。この実績が人に認められ、人の上に立ってゆく。
ボランティア仲間でTさんという私の同い年の女性がいる。なんと市議会の超ベテラン議員で現役バリバリ、それでいて学ぶ意欲旺盛で、遊び心も失わない。ボランティアで依頼された仕事もスピーディに的確に処理してしまう。世の中には大した女性もいるものだ。小池知事は時流を読む達人らしいが、突然の解散でちょっと早まったのかもしれない。都知事1年、果たして何ができたのか?お月様はどう見てらっしゃいますかね・・・