長野松本あたりの高地で夏場をすごしたアサギマダラが1000Km以上飛んで国東半島沖の姫島を経由して福岡太宰府、かまど神社上方、内山に今年もアサギ色の美しい姿をみせ、子孫をつなぐべくフジバカマの花周辺を乱舞していた。
(ペンタックスK3、タムロン18-200mm)
東京を席捲していたコイケチョウも今やパリでけなげにふるまっているが衆院選完敗の憔悴の色は表情にあらわれ、一挙に年をとってしまった感が隠せない。美しくパワフルなアサギマダラのごとく復活できるか?!
台 風一過、さわやかな晴れた今日、いつも飛来してくるアサギマダラにあいにいく。かまど神社をへて九州山情報センターの上方5分くらいのところにフジバカマが群生しているところがある。車を道路サイドにとめて川沿いにおりてゆく。イマシタいました。アサギマダラがここかしこのフジバカマの花蜜をもとめて止まったり飛んだりをくりかえしている。アサギマダラは幼虫時代に毒のある植物を食べる。それがこの色を生み出し、同時に天敵から身を守る派手な色になっているということらしい。
フジバカマの蜜にはオスがフェロモンをだせるようにする物質が含まれているとのこと。子孫繁栄の為に上空からフジバカマを発見する不思議。アサギマダラの寿命は4か月ぐらい。日本の中部、高地で夏、成虫になって秋、南下して南方に向かう。途中、姫島や太宰府を経由して沖縄、台湾へと渡ってゆく。
オスはフェロモンをだしてメスをひきよせ交尾する。1~2000KMの大飛行をおこなって冬場南方で過ごし、あたらしい種となって春、また日本にやってくる。
1日200Kmは飛ぶらしいが海上での休憩などはどうするのか、飛行ルートはどのように伝承されるのかなど謎に満ちている。
人間という種はどうも支離滅裂、同じ失敗を繰り返す。歴史は繰り返されるというが人類史上、失敗の歴史からしっかり学ぶということができないのかね。一人一人のエゴ、煩悩が邪魔して歴史に素直に学べないのだろう。まったく困ったものだ!!