元日、M7.6の能登半島大地震、必死の救助作業と厳寒水なし電気なしの避難生活、他国なら万を超す死者が出ている規模の地震だが・・・被災日本人の意識と迅速な救助体制。
そして二日の夕方、過密状態の羽田空港で着陸しようとしたJALの大型ジェットと被災地への物資輸送に出発しようとしていた海上保安庁の固定翼機が衝突、なんとジェット機は炎上、ボンバルディア機は大破、炎上,機長のみ脱出助かり副機長以下5名死亡。JAL378名、乗員乗客は奇跡的に全員脱出助かった。乗員の普段からの訓練と事故発生現場での強力リーダーシップと乗客の協力で3つの脱出シュートから18分で脱出したとか、皆荷物は機に残しての脱出だったとか。衝突はハイテク機器でも防げない人災だったとか、管制塔と畿内サイドのヒューマンエラーと目されている。
そして3日、たんが市場で2度も大火事を起こした北九州で小倉駅近くの木造店舗密集の鳥町食堂街でまたもや厨房から発火、35店が焼損する大火事。北九市長は防火対策を徹底してきたというが、発火元の食堂従業員の意識レベルと初期消火など手落ちがあったのではないか。
政治が金権問題などで支持率がた落ち、存続危機の岸田政権、ダイハツトップ陣の安全品質検査ごまかしでの全工場操業停止。親会社トヨタのライズなどは子会社ダイハツがOEM生産している。財界でも不祥事が続発している。上がおかしくなると下に伝染、おかしくなる。組織風土の原則。
戦後79年、急速高齢化のなか、日本の名実パワーが減速、変質過程にあるのだろうか。
正月の名物行事、節目の100回目の箱根駅伝が青山学院大学が戦前の駒澤大学の駅伝三冠予想を裏切って7回目の往路復路トップの完全優勝で終わった。マスコミで有名人になっている原監督、就任20年目の節目の大会を制した。普段の猛練習、高校マラソンで名をあげた選手が集まっている圧倒的選手層。11月に主力がインフルエンザ感染で倒れ、シード権確保も危うくなってきた。稽古量を2割減らして、準優勝でよいと選手に言ったらしい。休養で体力復活した選手たちが優勝をしようと団結。自然体で普段の猛練習が活きての完全優勝だった。
スポーツの世界は嘘をつかない。彼らは中高大とひたすら走ってきたのだろうね。各区、ほぼハーフマラソンの距離。なんとなく大学に入り、なんとなく卒業してゆくノンポリ大学生が多いのではないか。私もそうだったし、私の子供たちも似たり寄ったり?ではかなったか。そういう意味では箱根駅伝の選手たちは勝ても負けても幸せな学生生活だったろうし、かけがえのない親友を得たに違いない。
日本を代表するアスリートに成長するのか、実社会でのロングレースに挑むのか、いずれにしても嘘偽りのない生きざまを示すのではないかと思う。すばらしい駅伝レースでした。