金比羅歌舞伎の金丸座から琴平駅に向かって行く時、一段下側に立派な建物を発見しました。

おおっ!これがyume cafeさんが前にブログで紹介してくれていた琴平町公会堂です。

昭和9年建築で登録有形文化財。和風だけれど大きくて堂々とした建物です。
こんぴらさんにお参りする人達の娯楽の場として栄えたものです。

金比羅宮への参道石段を少し上がったところから左に曲がって10分くらい歩いたところにあります。
江戸時代にはもっと街中にあったそうですが、火災等を避けて少し山際に移築復元されました。(昭和51年)
昭和60年から毎年4月に本格的な歌舞伎役者を迎えて、公演が行われています。
今年は4月10日~25日に開催され、中村翫雀、市川亀治郎、片岡愛之助等が演じます。
小屋の中は年中無休、入場料500円で見学することができ、詳しく説明をしてくださいます。

中に入って見てびっくり、ものすごく立派な小屋です。
廻り舞台、花道、せり、空井戸、すっぽん等本格的芝居に必要な設備が整っていて、役者が宙乗りするための「かけすじ」という装置まであります。

客席の天井上も竹で格子組みになっていて、そこから花吹雪を降らせることもできます。
前方にあるのは、「顔見世提灯」で、今年の出演役者の紋が入っていて、翌年まで掛けられています。

舞台の裏には楽屋や風呂場、舞台下の奈落には廻り舞台やせり、すっぽんの仕掛けを動かすための装置があって、すべて人力で動かされています。
こんな素敵な小屋で歌舞伎が見られるなんて、すごいです!
いつか是非実際に見てみたいと思いました
。

JR琴平駅から金比羅さんの方に向かって歩くと3分程の所に琴平電鉄琴平駅があります。


神社参拝に向かうのにぴったりの風格のある駅です。

ここから高松まで走っています。
岡山から特急「南風」で1時間、土讃線琴平駅で途中下車しました。
今回の旅は「青春18」程時間的体力的ゆとりがなかったので、100キロ以上の乗車なら途中何度でも途中下車できることに気がついて(今頃か!)、その活用編で行きました。

琴平駅は赤いとんがり屋根がかわいい駅です。




改札口。

駅構内もなんだかレトロ。

現在の建物は1923(大正12)年に建てられた3代目の駅舎。
これは昭和初年頃の駅の姿です。

駅前に蒸気機関車「シコハチ」の動輪が展示されていました。