今年の初詣は土佐の国の一の宮、
土佐神社に行きました。
高知市の東北郊外、一宮(いっく)にある土佐神社、祭神は大国主命の子、味鋤高彦根神(あじすきたかひこねのかみ)と一言主神。この二神は大和葛城の賀茂氏によって祀られた神で、大和の賀茂氏またはその同族が土佐の国造に任ぜられたことによって、ここに祀られたものと伝えられています。
社殿は、1570(元亀元)年に長宗我部元親によって再興されたもので、入母屋造りの前面に向拝を付けた本殿と、その前方に十字形をした幣殿、拝殿、左右の翼、拝の出からなり、幣殿が頭で、尾にあたる拝の出が長く、本殿に向かってトンボが飛び込んでいく形になっているので、入蜻蛉(いりとんぼ)形式といわれ、凱旋を報告する社という意味があるそうです。(国の重要文化財)
同じく長宗我部元親が、出陣の時に戦勝を祈願する出蜻蛉(でとんぼ)形式の神社を造営したのが高知市長浜にある若宮八幡宮です。
拝の出。
幣殿、拝殿と翼。
本殿。
この神社には小さい頃、夏の「しなね(志那称)祭」の夜に連れて行ってもらった記憶があるだけで、こうして昼間にお参りしたのは初めてです。しなね祭は毎年8月24・25日の両日に行われる土佐三大祭の一つで、大勢の参拝者で賑わい、長い参道に夜店が並ぶのも楽しみの一つです。
「しなね祭」の語源は、旧暦7月3日の祭で、7月は台風が来ることから風の神、志那都比古からきているという説、新稲がつづまったという説などがありますが、とにかく、土佐神社のことを親しみを込めて、「しなね様」「しなね様」と呼び習わしています。
そして、今年は拝殿の横にこんな看板も出ていました。
2009年12月19日、NHK大河ドラマ「龍馬伝」のロケがこの神社の境内で行われたそうで、神社報によると、福山雅治、広末涼子、香川照之他、エキストラ30名、撮影スタッフ約130名で、第7回「遥かなるヌーヨーカ」、第8回「弥太郎の涙」、第10回「引き裂かれた愛」、第13回「さらば土佐よ」の回が撮影されたということです。