ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

旧諸戸邸内部へ

2012-05-06 02:25:49 | 建物(三重県)
桑名のお屋敷洋館の中に入って見ましょう。


玄関のタイル。


広々とした玄関ホール。
奥には和館部分へつながる廊下が見えます。



ホールから二階への階段。



執務室。



塔部分の内部です。


日本で一番早く水洗式を取り入れたトイレだそうです。



暖炉のいろいろ。













二階のサンルームからは芝生とその向こうに日本庭園が見渡せます。



和室の周りには畳敷き廊下とさらに板敷き廊下がめぐっています。


和館内部も広い部屋が何室もあり、本格的な造りです。


何とも贅沢な造りのお屋敷でした。
東京をはるか離れた桑名の地になぜこのような豪華な建物が造られたのか。
初代諸戸清六は西南戦争で兵糧を送る仕事を通じて、元勲大隈重信など政府要人の知遇を得たことや、三菱財閥の創始者岩崎家との交流があったことが、三菱の顧問を務めていたコンドルが二代目清六の住居の設計を引き受けた背景にあると考えられています。二代目清六は当時わずか23歳で結婚して住むための家だったそうです。
はあー、出るはため息ばかりなり。

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旧諸戸邸(六華苑)

2012-05-06 02:22:06 | 建物(三重県)
今年のゴールデンウィークに、三重県桑名市にあるお屋敷を見に行きました。

旧諸戸清六邸(六華苑)

近鉄桑名駅からKバス(コミュニティバス)で約10分、「六華苑」で降りると、すぐ目の前にこんな大名屋敷のような長屋門があります。
でも、門をくぐってちょっと歩き、角を曲がったところにあるのは、、、


こんな洋館!
意外な取り合わせです。
正面中央が入口、右に4層の塔がくっついています。



塔は初めの設計では3層の予定でしたが、揖斐川の眺めを希望した依頼者の要望で4層になってしまったため、建物全体に対するバランスは少し悪くなっています。



でも、素敵!素敵!  

夢のお城のような建物です。

この建物は実業家二代目諸戸清六の新居として、1911(明治44)年着工し、1913(大正2)年に竣工した邸宅で、木造2階建て天然スレート葺きの洋館、設計者は鹿鳴館の設計で有名なイギリス人建築家ジョサイア・コンドルです。

洋館とそれに連なる和館、複数の蔵などの建造物と池泉回遊式日本庭園を持ち、総面積は18,000平方メートル余に及んでいます。


建物は国の重要文化財、庭園は国の名勝に指定されています。



辺りは揖斐川の河口近くで広々とした農村地帯、こんな目新しい建物が建った時はさぞ目を引いたことでしょう。



旧諸戸清六邸(六華苑)

   午前9時~午後5時まで
   毎週月曜日が休館です。
   入苑料 300円




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俳聖殿(三重県上野市)

2008-09-22 20:55:57 | 建物(三重県)
伊賀上野では夕闇も迫り、雷さんがゴロゴロ鳴り出したので、伊賀上野城のある上野公園まで行き、「俳聖殿」を見ただけで帰ってきました。


松尾芭蕉生誕300年を記念するためにやはり川崎克氏が建てた建物。1942(昭和17)年に伊東忠太の設計で建設されたもの。芭蕉の旅姿を模したものとされ、木造桧皮葺の二層塔建て八角形で、2階屋根が笠、1階のひさしは蓑を表していて、相当変わった建物です。中には伊賀焼の芭蕉像が安置され、10月12日の芭蕉忌にだけ開帳されます。三重県の有形文化財。

建物の前で一人の女性モデルを取り囲んで撮影会をやっていたので、建物撮影にとってはお邪魔虫でした。

萩の花がまだきれいに咲いていました。
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松阪の近代建築-旧松阪水力電気本社

2008-01-15 01:27:08 | 建物(三重県)
御城番屋敷から歩いて15分程の松阪市白粉町にある旧松阪水力電気本社は1913(大正2)年の建物
現在は松阪地区医師会館として、検診などに使われているようです。



住宅街の中に堂々と立っている風格のある建物。立派に第二の役割を果たしてくれているようです。
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松阪の近代建築-旧三重県立工業学校製図室

2008-01-15 01:25:59 | 建物(三重県)
御城番屋敷のすぐ隣にある松阪工業高校の中に赤いベンガラ塗りの建物が目をひいています。

県下初の工業学校の製図室として1908(明治41)年に建てられました。
木の骨組みが見えるハーフティンバー風の建物です。

今も現役で使われているようです。
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神都の玄関「近鉄宇治山田駅」

2008-01-15 01:11:01 | 建物(三重県)

近鉄宇治山田駅説明文より、
『当駅は、伊勢神宮参宮の便を図るため、参宮急行電鉄(現在の近鉄)の終着駅として、昭和6年に建設されました。伊勢市の中心部に位置し、神都の玄関にふさわしい気品と風格を漂わせています。
設計は元鉄道省建築課長で蒲郡ホテル(元駅蒲郡プリンスホテル)などの設計者としても知られる故久野節氏です。
建物の外観は落ち着いたクリーム色のタイルが基調となっていて、平壁は2丁掛けスタイルです。
2階までの壁面には、神鏡を思わせるようなテラコッタ(陶器製の建築装飾)を張り、八角形の明り窓、飾り柱を配しています。また、3階壁頂部には赤いスペイン瓦をめぐらせ、軒回りも帯状にテラコッタを張りめぐらせ、スパニッシュ様式で仕上げられています。
文化的価値からも、現存する戦前の建築として専門家の評価は高く、昭和60年6月には「伊勢の建築二十傑」の第3位に、平成11年10月には「中部の駅百選」に選出され、平成13年11月には「国の登録有形文化財(建造物)」として、登録されました。』

両側に長く伸びているので入りきりません。
JR伊勢市駅の規模があまりに小さかったのに比べてここは格段のスケール、堂々とした立派な駅でした。








ホームから赤い瓦とテラコッタが見えました。

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神宮農業館

2008-01-15 01:09:22 | 建物(三重県)
徴古館のすぐ隣にある神宮農業館
これも設計は片山東熊で、珍しい木造建築で、明治38年築、国の登録有形文化財。

<自然の産物がいかに役立つか〉をテーマとする「日本最古の産業博物館」で、当時の農業の名は、農・林・水産・鉱業のすべてを包括したもので、明治時代の殖産興業をめざした様々な物が展示されていて、今では懐かしいものもたくさんありました。



建物の内部は天井板なしの吹き抜けで大きな梁の木組みが顕わになっている日本の伝統的手法で作られていましたが、細部の木の彫刻に西洋的なものも加味されているようでした。


その前にある神宮美術館は、1993(平成5)年に建てられ、遷宮が行われる20年ごとにその時代を代表する芸術家から奉納された絵画、書、彫刻、陶芸、染色などの作品を収蔵していく予定だそうです。が、中には入らずパス。

神宮徴古館前のバス停近くにあった門は何と、神宮文庫への門。
おおっ!これが名にし聞く神宮文庫への入り口なのですね。

この門は江戸時代に活躍した御師福島御塩焼大夫(おんし・ふくしまみさきだゆう)の屋敷のケヤキ造門(1780(安永9年)建設)を、昭和10年に移築したものです。伊勢市の文化財に指定され、「神宮文庫の黒門」の名で親しまれています。
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神宮徴古館

2008-01-15 01:08:08 | 建物(三重県)
外宮前からバスで約10分、静かな森の中にある神宮徴古館
明治20年代に日本で初めての私立博物館として財団法人神苑会により企画され、1909(明治42)年にルネッサンス式鉄筋コンクリート平屋建の建物が現在の位置に作られました。設計は片山東熊。
戦災で建物と収蔵品の大部分を焼失しましたが、昭和28年に二階部分が付け加えられて復旧されました。国の登録有形文化財です。

中には、伊勢神宮関係の神宝、御衣等の神様の持ち物、神宮関係の遺跡紹介、おかげ参りや御師の参宮資料、奉賛美術品等が展示されていて全部見てまわるのに大分時間がかかります。

建物の中も高い天井や、八角形の部屋等、片山東熊の宮廷建築の技法が現れていましたが、撮影禁止なもんで、残念ながら。




この一帯は、外宮辺りの騒々しさとはうって変わった静けさで、訪れる人もほんのわずかでした。
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