下鴨神社が、一の鳥居奥の境内参道両側の土地を50年間借地に出して、JR西日本不動産部がそこに8棟ものマンションを建てようとしている問題、世界遺産のバッファゾーンであり、神聖な鎮守の森である糺の森がとんでもないことになっています。
現地の5月までの状況はこちら。
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参道の東側、研修道場は既に取り壊され、
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参道は狭い通路になってしまっています。
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西側の駐車場だった所も厳重に囲いがされて外からは全く見えないようにされています。
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囲いの隙間からやっとのことで覗いて見ると、ショベルカーが何台も入って、土が掘り返されています。
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大きな木が根こそぎ掘り起こされ、根回しをされて横たわっているものもあります。
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残っている木も横からつっかい棒がつけられているものもあります。
工事の許可開始日は12月1日なのに、10月末ですでにこの有り様です。
住民や考える市民の会のみなさんがユネスコの諮問機関・イコモス総会に訴えに行き、ユネスコ世界遺産センターの調査が始まっているのに、違法工事を無理やり押し進めようとしており、京都市は「日付が間違っていただけ」「現状回復も求めない」「罰則は課さない」という回答で、全く指導する気がなく、業者の違法開発を追認するだけになっています。
「下鴨神社 糺の森にマンション及び大型倉庫を建てないでください !世界遺産としての価値を守り、地域に寄り添う神社として、糺の森を未来に繋いで下さい。」という下鴨神社宮司 、京都市長、JR西日本不動産株式会社あての署名も集められています。
「世界遺産・下鴨神社と糺の森問題を考える市民の会」のFacebookから最初の画面をクリックするとネット署名のページに入ることができます。皆様よろしくお願いします。
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糺の森の特徴をなすムクノキ、エノキ、ケヤキ等ニレ科の木はこれから冬にかけて黄色く黄葉して、葉を落としていきます。
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高い梢が葉を落として森の下草まで日の光が差し込んで、冬には明るい森となっていきます。
その代り、今頃の季節は落ち葉が多くて、森の側に住むお家では門掃きが大変、この時も東側の通路を通る間に3人もの方がお掃除しているのを見かけました。森の側に住むのはそれなりに苦労もあるけれど、夏は辺りがひんやりして気持がいい通り道です。みなさん森の惠みも難儀も享受しながら、糺の森に愛着を持ちながら暮らして来られたのです。
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糺の森の緑を守り、次の世代に引き継いでいこうと、各家庭で緑のリボンを掲げる運動が広がり、緑がひるがえるお家が多くなってきています。
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森の東側の世界遺産コアゾーン内にあるこの駐車場跡に、隣接する民家ぎりぎりに大型倉庫を建てようとしている件は、京都市建築審査会が執行停止を命じ、審査が終わるまで建物を建ててはいけないことになっています。
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参道の横の標識
「京都の自然二百選 糺の森
美しい自然 大切な自然を永く子供に伝えよう」と書かれています。
これ、守ってほしいですねえ。
なお、11月22日(日)14:00~15:30(雨天時23日に順延) には「糺の森 未来の会」が、市民の親睦を深め、運動を広くアピールするため、糺の森南端にある「葵公園」(出町橋西詰、下鴨神社参道への入口付近、生垣に横断幕を掲げています。)にて、大茶会(野点)を開催することしています。参加費無料。お抹茶とお菓子、コーヒーのふるまい、アコーディオンの生演奏、参加者スピーチなどがあります。深まる京都の秋を感じながら、糺の森の未来について語り合おうという企画です。