ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

高麗美術館「華角と木工」展と御土居

2014-09-15 22:47:54 | 御土居堀
北区加茂川中学校西側にある高麗美術館。




7月5日~9月28日「華角と木工」展が開催されているので、行って来ました。

9月15日は月曜日だけれど祝日なので、開館していました。

華角とは、仔牛の角を薄く透き通るまでに削り、膠を溶いた岩絵具で裏側から反対向きに図柄を描き、その描いた面を木の面の上に貼りつけたもので、箪笥や衣装箱、扇子の端木、裁縫道具などに加工されています。

朝鮮李朝時代の上流階級では男女が別々の部屋に住み、男性の室内は儒教精神に基づく質朴・簡素な文人趣味の家具が配され、女性の室内は華角技法で装飾された華やかな調度品が置かれていました。

韓国時代劇の室内場面によく出てくる家具の実物を見ることができました。



高麗美術館に着く前に鴨川ベリを通っていたら、御土居の跡に出くわしました。
秀吉が作った京の町を取り囲む土塁の東北角に当たるのがこの場所です。



鴨川を超えてはるかに東を望めば、比叡山から続く三十六峰の山々が悠々と寝転がっています。
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御土居がよみがえる

2010-02-10 22:44:31 | 御土居堀
        

京都大学総合博物館で、所蔵する御土居絵図の展示会が開かれています。

御土居絵図デジタルコンテンツ完成記念展覧会
    「いま、御土居がよみがえる」

   2010年2月6日(土)~3月14日(日)
    9:30~16:30(入館は16:00まで)
  
    月曜日、火曜日(平日・祝日にかかわらず)は休館
    入館料 400円


京都大学工学研究科で開発されたデジタル・スキャンの最新技術を用いて、デジタル空間に御土居をよみがえらせています。


追記:2月13日(土)拝見しに行きました。
土曜日のためか、結構見に来ている人が多かったです。
所蔵する御土居絵図全七巻と内藪図1巻が広げて展示されていました。江戸時代幕府から御土居の管理を任されていた角倉家が管理のために作成したもので、改修の度に付箋をつけて書き加えられています。絵図を見るだけでもおもしろいですが、1日3回説明される時間があって、これを聞くとよりわかりやくくてよかったです。

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北野天神さんの紅葉

2009-12-17 12:39:38 | 御土居堀
11月28日、鞍馬から叡電に乗って出町柳、バスで北野天満宮前へと移動し、北野天満宮にある御土居の紅葉を見にいきました。


今がチョー見頃の絶景でした。


赤い葉色が夕陽に映えてさらに輝いていました。




その代わり人出のほうも多くて、太鼓橋の上は人でぎっしり。




サザンカもきれいに咲いていました。



観覧料600円の中にお茶・お菓子もついています。
秀吉の北野大茶会の時のお菓子を復元したもので、こちら限定販売とのことでした。
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紅葉の御土居初公開

2007-12-04 03:47:50 | 御土居堀
八瀬から叡山電鉄に乗って出町柳まで、そこから市バスで北野の天神さんへと移動、今年初めて秋に公開されている御土居の紅葉を見に行きました。(12月2日)

北野天満宮の西側小高い土塁になっているところが秀吉が京都の周りにめぐらせた御土居の遺構の一部です。
その御土居の土手と横を流れる紙屋川の谷間一帯が紅葉で染められていました。
正に今が盛り、「モミジのニシキ神のまにまに」です。

紙屋川一帯が整備されて、きれいな橋もでき、対岸も歩けるようになっていました。




突き当たりの大きな木の紅葉が一段と目を引きます。

「三叉の紅葉」は大きすぎて全体が写せません。
樹齢400年以上です。



午前中に見た瑠璃光院の整えられた庭園の紅葉もよかったけれど、こちらの紅葉は自然のままに生い茂る深山の様子が感じられ、安らぎを覚えてさらによかったです。

サザンカもきれい

御土居苑の入場料600円でお茶とお菓子がついています。
お菓子は、秀吉の大茶会にちなんで老松さんの「大茶湯」。

天神さん境内の南天も色づいていました。


この後時間があったので、初めて宝物殿を見学しました。
国宝「北野天神縁起絵巻」、重要文化財長谷川等伯の「昌俊弁慶相騎図絵馬」等々・・。

「豊太閤北野大茶湯図」「北野大茶湯高札」もあって、1587(天正15)年秀吉が広く一般人にも茶会に参加するように呼びかけ、財力のあるものは2畳の広さの茶室をあちこちに作り、ないものは自分の湯のみを持って参加するようにふれているのがおもしろかったです。
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天神さん北の御土居

2006-06-06 21:51:46 | 御土居堀
すでに古い話になりましたが、ことし4月15日に雨宝院、上品蓮台寺(紫野十二坊)から平野神社までお花見のはしごをしていた時に、途中で御土居にも寄りました。


これこれ、前から一度見てみたいと思っていた「御土居のある風景」です。




場所は北野天神さんの北門から平野神社に向かう道が紙屋川を越える一筋手前の道を少し上がったところです。住宅街の中に一画だけこんもりと土が盛り上がった御土居が姿を残しています。お地蔵さんは後の時代のもののようです。




「史跡御土居」の石碑。この一画を残して南北の御土居は早くから開発されて住宅が建てられたようです。古い(戦前か大正時代くらいかの)住宅と最近建てられたような住宅が並んでいます。




紙屋川の東側には天神さんから仏教大学のあたりを通って、鷹が峯「しょうざん」のあたりまで御土居の遺構が所々に残っています。




千本北大路の少し西、北大路通りの下をくぐって流れる紙屋川とその横の道。この右手も御土居跡のような気がします。
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天神さん(梅花祭と御土居)

2006-02-26 05:24:48 | 御土居堀
2月25日は北野天満宮で梅花祭があったので見物がてら、また梅園が公開されているので、かねてから見たかった御土居を見に行ってきました。

しかし、大変な人出、烏丸今出川で地下鉄からバスに乗り換える時から、バスを待つ人が並んでいて、臨時バスが来ると書いてありましたが、一向に来ません。
北野天神を通るバスは満員でドアを開けてくれません。仕方がないので、千本今出川までのに乗りました。

お参りするにも長い行列が並んでいました。



境内の梅はまだ咲いている木が少なく、一番よく咲いているのでこのくらいです。



境内の一角が幕で区切られていて、上七軒の芸舞妓さんによるお茶の接待を受けられる所も行列ができていて、券(お菓子、おみやげつきで1,500円)を買ってからでも40分待ちだと言っていました。
幕の外から覗き見するだけにしときました。



参道の一番奥と本殿の裏西側の二ヶ所に梅園と御土居への出入り口があります。



梅園の梅もまだ1部咲きというところでした。



梅園の右奥の方が高くなっていて御土居の土塁です。土塁の上が地道になっていて、そこが御土居の上側にあたります。

土塁を超えて紙屋川に下っていく道があり、かなりの高低差、10メートル以上はありそうです。この辺りの御土居は紙屋川の河段段丘の自然地形を利用していて、人力で築いたものではないそうです。右手の土手が御土居の崖、紙屋川が堀の役目を果たしています。



この辺りも御土居梅園になっていて、しだれ梅の木がたくさんあったので、もう少ししたらきれいだろうと思います。



低木のサザンカがきれいに咲いていました。



梅園への入園料は500円ですが、老舗老松のお菓子「菅公梅」とこぶ茶がいただけました。参拝の混雑もここまでは入ってこず、花を愛でながら、太閤の昔をしのびながら、ゆっくりと園内を散策して、お菓子もいただけて、ここはいいと思いました。

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御土居堀研究会

2006-02-20 12:52:36 | 御土居堀
新聞に載っていた第2回「『御土居堀ものがたり』を歩く会」に参加してきました。
2月19日(日)午後1時に地下鉄京都市役所前駅改札口に集合。
約40名ほどの人が集まり、初めての人も多かったようです。
参加費500円を払って資料をいただきました。
前回寒かったので、出町から丸太町までしか見て来られなかったとかで、今回は一旦丸太町通り一筋上ルまであがり、また下がって最後は四条通り八坂神社のお旅所前で4時に解散しました。



「御土居堀研究会」代表の中村武生先生がハンドマイクを持って説明してくださるので、今まで知らなかったことがいろいろわかり、おもしろかったです。

今回”目からウロコ”だったこと。

1.河原町通りの西側には出町あたりからずっと御土居の土塁が続いていて、そこから東は基本的に河原だった!
2.場所にもよるけど、御土居の幅は約20メートル、高さは約4メートルで、竹薮で覆われていた。そんな大きな土塁が京の街を取り囲んでいた!
3.竹薮は切り取って使い道があったので、江戸時代の御土居の管理は角倉家があたり、今の日銀京都支店辺りにあった角倉邸で、竹の入札が行われていた!
4.秀吉は御土居の内側(西側)に寺を集めた(100寺以上も)が、主君の織田信長を弔うために、本能寺には特に大きく広い境内をとった。御池通りを越えて、今の市役所の地も本能寺の境内だった!
5.寺町通りは平安京の時代には東の京極大路でみやこの東の果てだった。その東側に寺が並んで、その東に御土居、さらにその外側の河原に江戸時代から商家が並んで賑わっていった!
6.寺町通りに東西にまたがる道は枡形のように折れ曲がっている道が多いが、これは徳川の時代になってからの戦略上の故意によるもので、秀吉の時代には三条通りのようにまっすぐに突き抜けている道しかなかった!
7.四条通りは御土居築造によって遮断されたため、八坂神社のお神輿が通れなくなり、三条通りまで大回りしていたことが何年間かあった!
8.三条通りは、みやこから外部に通じる重要な通りで、河原の湿地の中に盛り土をして作られているので、今でも寺町通りから鴨川までの間には通りの南北で急な傾斜になっている場所がある!


これは河原町通りから一筋東に入って下る路地で、三条通りから入ると急な坂になって道が下っている所。立て札でもして記録すべき場所だそうです。
他にも新京極通りで三条通りから下る所は「たらたら坂」と言われて急な坂道になっているのは、よく通るのでわかりやすいとろこです。

京都の繁華街の中にもいろいろとおもしろい歴史が隠されていて、興味がつきません。

引き続き、月に1回づつくらい開催して、御土居をぐるっと見て回るそうです。
次回は、3月11日(土)午後1時、北野天満宮南大鳥居前集合、小雨決行 参加費500円、天満宮観梅料は別途必要 事前の申し込みは不要だそうです。
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河原町通りの御土居

2006-02-11 13:39:08 | 御土居堀
御土居の本を読んで研究しなおすと、間違ったことを書いていたことがわかったので、記事訂正します。図書館の前の植え込みは本来の御土居ではなく、模擬的に作られた物だということがわかりました。(2006.2.27)

河原町の府立医大病院の向かい、府立医科大学の図書館の前に御土居が残っているので、見に行きました。
秀吉が京都の町をとり囲んで大造成工事で造らせた土塁と堀のセットが御土居堀で、その名残が所々に残っています。河原町通りのはバスの窓からよく見ていましたが、近くで見ていないので、検証に行きました。

医大図書館の前の植え込みは、ここに図書館を作る時に御土居を模して作ったものだそうです。



銘板が作られていました。



北側には廬山寺の裏の藪みたいなのがあって、これが本来の御土居の跡です。
河原町通りに面して残っている唯一の御土居の遺構で、史跡に指定されています。
ここが御土居の跡だと誰にでもわかるように、しっかりとした説明板をつけてもらいたいものです。
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御土居餅

2005-12-22 03:28:45 | 御土居堀
きもの歴史展を見に行った鷹峯に史跡御土居跡がありました。
史跡御土居公園や「しょうざん」のお土居跡よりさらに北側にあり、京の町を取り囲んで秀吉が突貫工事で作らせた城砦、お土居とお堀の一番北西の角にあたる所です。
仏教大学前から光悦寺へ向かうバス通りの道端に史跡の石碑が立っています。お土居はどこかと見回しましたが、それらしきものは見当たらず、ただの道路です。ただこの辺りの道は急な坂になっているので、御土居の盛り土の名残かもしれないと思いましたが、暗くなっていたので、それ以上は探検できませんでした。帰ってから「御土居堀ものがたり」で確かめると、少し西奥に入ったところに名残が見える所があるようです。
横の電柱の標語は「やめて下さい!違法駐車」だったんだけど、「やめて下さい!お土居の破壊」と読んだほうがいいかも。







そのすぐ前に和菓子屋さんの光悦堂があります。このお店の辺りがちょうど御土居の真上にあたるらしいです。




御土居餅が名物だということなので、買って帰りました。




あずきの入ったお餅にきなこがかけてあって、土手らしく作られています。
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