長らく修復工事を行っていた同志社大学クラーク記念館
が完成し、2月23日(土)10時~13時に特別公開がありました。
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もちろん、見学にサンジョ~。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/roket.gif)
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1893(明治26)年竣工。設計はお雇い外国人建築師でドイツ人のリヒャルト・ゼール、施工は上京区の大工棟梁小嶋佐兵衛。1979年、国の重要文化財に指定されています。
内部はいくつかの教室と二階にチャペルがあります。
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経年劣化で老朽化が進み、雨漏りで木部の腐食などがあった上、1995年の阪神・淡路大震災で壁の一部が損壊したことを契機に、2003年から大規模な修復工事が行われてきました。
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三角屋根に元あったドーマー窓(屋根窓)は1931年頃に取り除かれていましたが、今回7ヶ所復元されました。大棟の尖塔飾り、煙突頂部の雨除けの装飾も復元、塔部の屋根は銅板から黒い鉄板に復元、一段とドイツ建築の重厚な雰囲気が高まりました。
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入り口上部の欄間に「神學館」とあり、
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裏側から見ると、「Byron Stone Clarke Memorial Hall」と書かれています。
早世した息子のメモリアルホールを作ってほしいというクラーク夫妻の願いで寄付金が寄せられ、この建物ができたからです。
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玄関ホール両側から入り口ドアの上部を通って二階に続く階段。
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二階ホール。
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6つの教室が明治時代風に復元され、4月からはここで実際に授業が行われるそうです。
こんな教室で勉強できる学生がうらやまし~い。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare1.gif)
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現在の黒板の下から見つかった明治時代に使われていた黒板。煉瓦壁の上に土と布で直接張り付けられており、そのまま残されて現在の黒板をスライドさせると見えるようにされました。
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二階西南の教室から望楼に登る階段はとても狭くて急。
塔の上の見学はありませんでした。
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明治時代風に復元された3種類の椅子。
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暖炉のある小さい部屋もあります。詰まっていた煙突が修復され、暖炉も使えるようになりました。
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二階の講堂は教室不足を補うために二つの部屋に仕切られて船底天井も低い天井で覆われていましたが、今回の修復で本来の形に戻され、「クラーク・チャペル」と命名されました。
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1902年アメリカ製のリードオルガンが備え付けられました。
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各席には新品の聖書と賛美歌集が。
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壁の上部に描かれた絵は明治時代の写真を元に復元したものです。
見学の日には、10時、11時、13時にチャペルでリード・オルガンの演奏があり、修復を担当された京都府文化財保護課文化財専門技術員の鶴岡さんから簡単に修復の説明を話していただきました。
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見学者には修理保存記念の豪華パンフレットやクラーク記念館のオリジナルペーパークラフトまでいただいて、至れり尽くせり。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/usagi.gif)
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組み立てて出来上がるのをお楽しみに。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
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なお、クラーク記念館の見学は3月は授業開講の準備のためありませんが、4月以降は授業のない時に予約申し込んだらできるとのことでした。
また、同じ構内のハリス理化学館2階のNeesima Room では4月1日(火)~7月31日(木)(閉室日=祝日、4月29日~5月6日)の間「よみがえるクラーク記念館」という企画展を開催。
5月17日(土)13:30~14:30には鶴岡氏による「クラーク記念館からのメッセージ-5年間の修復工事を終えて-」という公開講演会がクラーク・チャペルであります。