10月28日サントリー山崎蒸留所見学に行きました。

雲ひとつなく晴れ渡ったよいお天気

の一日でした。
JR山崎駅から歩いて3分くらい、すぐの所にあります。
見学は無料、実際にウィスキーを作っている工場の中を歩いて、20人くらいのグループ毎にガイドさんが1人ついて説明してくれます。

その説明がとってもわかりやすい!
工場に入った途端にアルコールの匂いがあたりにただよっています。
大麦の芽を少し発芽させた麦芽が原料となります。右はピートで、植物が地中で炭化したもの、麦芽を乾燥させるときに燃やして香りを染み込ませるらしい。
最初は
仕込、麦芽を細かく砕いて温水とともに仕込み槽に入れ、時間をかけてろ過します。この時の仕込水がウィスキーの味を左右するので、名水の地のここ山崎に日本で始めてのウィスキー工場を作ったのだそうです。

次に
発酵、ステンレスの発酵槽の中で酵母を加えて発酵させます。
蒸留。この下から熱して液を蒸発させ、曲がった管が外部に出た所で冷却すると蒸発したものが冷やされてまた液体になります。この蒸留によって不純物のない、アルコール度数が凝縮された若いウィスキーができます。この蒸留を2回繰り返します。この部屋の中はむんむんとした熱気でいっぱいです。
ビールは仕込、発酵まで。焼酎は1回蒸留まで。
けれどウィスキーは「2回蒸留」した後、そこからが長くて、樽につめて何年、何十年と
「熟成」させます。

広い貯蔵庫の中にたくさんの樽が静かに眠っていました。
樽の木を通して空中の湿度、温度、乳酸菌などを感じ取り、微妙に味を変え、色も琥珀色に変わっていきます。常に霧がたちこめる湿潤な気候の山崎の地がウィスキー作りに適しているのだそうです。

一番古いもので山崎工場ができた1924(大正13)年の樽がありました。

貯蔵庫の裏には山が迫ってひんやりとし、豊富な水があふれ出ていました。

ホトトギスが満開。

そして、見学の後はお待ちかねの試飲コーナー。

右はソーダ割り、左は水。
試飲は「山崎12年」と「白州(はくしゅう。山梨県駒ケ岳の麓)12年」の2種類のシングルモルト(1ケ所の蒸留所のみのモルトウィスキーで作られているということ)でした。
ところが、私ときたら、ウィスキーはほとんど飲んだことがなく、2杯もとても飲めません。折角の年代物でも「うまい」とは思わなかったのでした。ウィスキーのどこがおいシイン?

試飲の次はちゃんとお買い物コーナーもあって、ウィスキーや関連雑貨やがわんさか売られていました。
ウィスキーはだめなので、ウィスキーボンボンと樽で燻したスモークサーモンをお土産

に買って帰りました。

サントリーの歴史展示もあって、トリスおじさんもいました。
とってもお勉強になった見学会でした。