「いつか 夜汽車で」。。。あこがれの長距離夜行列車「トワイライトエクスプレス」に乗ってきました!
いつか乗りたいなと思っていた「トワイライトエクスプレス」が来年3月で廃止になるというニュース(車体の老朽化が理由だとかいうが本当だろうか)を見て「いつか」どころではなくなり、「今乗るしかない!」と思いたった時には既に座席確保がチョウ困難な事態になっていました。
旅行会社やJRで探し回り、とにかく確保したのは、旅行会社何社かが共同企画した貸切列車ツアーで、やっと「おひとり様」でも参加OKのものでした。いやー、苦労しました。
行きは関西空港から新千歳空港への飛行機で、帰りが札幌から「トワイライトエクスプレス」に乗るというスケジュールでした。
北海道に行くのは初めての体験で、「富士山が上空から見えるのでは」とアホな期待を抱いていたのでしたが、日本列島はフォッサマグナを境にして「く」の字に曲がっていることを忘れていました。大阪から北海道に直線で行こうとすると、日本海上空を通ることになるのです。
よって富士山上空は通らず、どこの山かはわかりませんが、北陸か東北のあたりで雪をいただいた山脈の上を飛んでいきました。
札幌で過ごした一日の事はさておき、先ずは「トワイライトエクスプレス」の乗車体験を先に書いておきます。
北側から見たJR札幌駅。JRタワーという高いビルが建っています。
ツアーの集合場所から旅行会社の旗についてぞろぞろと改札を通り、ホームに入って行きました。
一番右に「トワイライトエクスプレス」の待ち位置が示されています。
来ました!
この写真ではわかりにくいですが、あの「トワイライトエクスプレス」です!
先頭は2連のディーゼルカーです。
先頭(右)が1号車、最後尾(左)が9号車で、1・2号車はスイートルーム、ロイヤルルーム、3号車が食堂車、4号車がサロンカー、5・6・7号車がB個室、8・9号車がBコンパーネントです。
もちろん、Bコンパーネントに乗りました。
車体側面にも、
乗車口のステップにも「Twilight Express」のロゴが。
入ると、車体の片側は大きく開いた窓のある通路になっていて、
反対側にコンパーネントが並んでいます。
入口の戸はガラス張りの引き戸で最初は開いていますが、夜は閉めておくこともできます。ただし、鍵はかかりません。
中は二段ベッドが両側にあり、1部屋を4人で使うことになります。
真ん中に見える白い柱のようなものを両側に引くと、上段に上がる梯子になります。
内側から通路側を見たところ。
結構大きな窓がついているので、通路越しにそとの景色を見ることもできます。ただし、ベッドの上段の人は窓がないので、外を見ることができません。
上の段も天井までの空間はかなり広くて、昔の夜汽車の3段ベッドのように起き上がると天井で頭を打つというようなことはなさそうです。
各ベッドに明りがついていて、強・弱・止と三段に調整できます。
ヘッドフォン用の差し込み口もありますが、ヘッドフォン自体は食堂車に買いに行かなければならないので、使いませんでした。
各車両に和式と様式のトイレが一つずつと、
洗面台が2台ついています。
トイレの水を流すのは足踏み式なところが旧式か。
7号車にミニサロンのソファセットがあります。
4号車サロンカーの車体には「サロン・デュ・ノール」のロゴがついています。
サロンカーの内部。
通路を挟んで上下二段のソファが大きく開いた窓に向かって並んでいて、見晴らしもよく、ゆったりとくつろげるので、ほとんどいつも席がつまっていました。
4号車にはシャワー室もついています。食堂車でシャワーカード(310円)を買えば、予約時間の間だけシャワーを使うことができます。
シャワーは使いませんでしたが、人がいない時にちょこっと撮らせてもらいました。
B個室が並ぶ通路。
スイート・ロイアルルームが並ぶ2号車の通路。
1・2号車のスイートルーム・ロイアルルームの中は全然見られず、憧れのそのまた憧れの世界でした。
しかし、ちょ~ラッキーなことに私が乗ったコンパーネントは他には誰も乗ってこなくて、4人分のスペースを一人で独占することができたのです。貸切列車で余裕があったのか、9号車でも空いた部屋があったようにみえました。
さあ、14:05札幌駅を出発、京都まで22時間の旅の始まりです。