やって来ました、はるばると!

松本清張の小説「砂の器」の舞台、島根県JR木次線の亀嵩駅です。
殺人事件の犯人を追う刑事二人が、東北弁「カメダ」を手がかりに羽後亀田を訪ねるも空振りで、実は島根県の奥出雲地方に東北弁に似た発音の地域があり、「カメダケ」が「カメダ」と聞こえたことに気付いてこの駅を訪ね、20年も前に放浪する親子が親切な巡査に助けられたことを知る重要な場面です。
しかし、映画「砂の器」では、別の駅が使われたそうです。

駅に降りたのは私ひとりだけ、

駅にも人の姿が見当たりません。


冬になると、ストーブが焚かれる穴が天井にあります。

駅は1934(昭和9)年の開業です。
長くあこがれだった亀嵩駅にやっと来ることができて感激ひとしおでした。


昔の券売場窓口。

駅員事務室は今はおそば屋さんになっていて、乗車券の販売を委託されているそうです。

ここでおそばを食べるのを楽しみにして来たのに、なんと、残念なことに「4月中旬頃までお休み」になっていました。後で聞いたところによると、店主の方が入院されていたのだそうです。
通常は1時間以上前に予約しておけば、列車の通過時刻にあわせてホームに蕎麦を届けてもらい、車内で食べることもできるそうです。
2017年青春18春の旅(8)へ続く。