ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

高麗美術館「華角と木工」展と御土居

2014-09-15 22:47:54 | 御土居堀
北区加茂川中学校西側にある高麗美術館。




7月5日~9月28日「華角と木工」展が開催されているので、行って来ました。

9月15日は月曜日だけれど祝日なので、開館していました。

華角とは、仔牛の角を薄く透き通るまでに削り、膠を溶いた岩絵具で裏側から反対向きに図柄を描き、その描いた面を木の面の上に貼りつけたもので、箪笥や衣装箱、扇子の端木、裁縫道具などに加工されています。

朝鮮李朝時代の上流階級では男女が別々の部屋に住み、男性の室内は儒教精神に基づく質朴・簡素な文人趣味の家具が配され、女性の室内は華角技法で装飾された華やかな調度品が置かれていました。

韓国時代劇の室内場面によく出てくる家具の実物を見ることができました。



高麗美術館に着く前に鴨川ベリを通っていたら、御土居の跡に出くわしました。
秀吉が作った京の町を取り囲む土塁の東北角に当たるのがこの場所です。



鴨川を超えてはるかに東を望めば、比叡山から続く三十六峰の山々が悠々と寝転がっています。
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駆け足で高野山参拝

2014-09-03 00:07:48 | 遠出(国内)
高野山駅でケーブルカーを降りると、山内路線バスが待っていてすぐ発車しました。

終点「奥の院前」まで18分です。近くのレストランで昼食を摂ってから奥の院を歩きました。


杉や檜が茂る中に20万基を超えるお墓や供養塔が並んでいます。一番奥には弘法大師空海をまつる御廟があり、大師は今も生きていると信じられています。



樹齢600年以上の大木が多く、鬱蒼としています。


徳川家康の次男、結城秀康の石廟です。
織田信長、豊臣家、徳川家、明智光秀、石田三成から諸大名家など歴史上の人物のお墓の他に、企業毎の供養塔もたくさんありました。弘法大師の足下に眠れば極楽往生できるという信仰によるのだそうです。


奥の院前バス停から御廟まで歩いて20分程、ゆっくり往復してから奥の院前から再びバスに乗りました。



次は「千手院橋」で降りて、金剛峯寺に行きました。



真言宗高野山派の総本山です。
1593(文禄2)年に豊臣秀吉が亡母の菩提のために建立、1863(文久3)年に再建され、明治になってから青巌寺から金剛峯寺と改称されました。広大な境内に、東西54m南北63mの大きな主殿(和歌山県重要文化財)、座主居間、奥殿、別殿、書院など多くの建造物と国内最大級の石庭「蟠龍庭」があります。たくさんの建物が渡り廊下で繋がっていて、迷子になってしまいました。全国から修行に来ているお坊さん達がたくさん行き来しておられて、道を尋ねるとわざわざ歩いて連れて行ってくださいました。
何百人もの僧侶の食事を用意する豪壮な台所や、豊臣秀次が切腹した部屋などもありました。
新別殿でお茶とお菓子をいただきました。



金剛峯寺から5分程歩いた所に根本大塔があります。
弘法大師が816(弘仁7)年に高野山に真言密教の檀上伽藍を開創した頃より建立に着手し、887年頃に完成しました。現在の建物は1937(昭和12)年の再建です。
塔というのでイメージしていたものよりはるかに大きなお堂建築で、内部には胎蔵大日如来と金剛界四仏、16本の柱に堂本印象画伯が描いた十六菩薩の姿があり、曼荼羅の世界を表しています。



その隣にある金堂。
高野山の総本堂で、重要行事がここで行われます。
現在の建物は1937(昭和12)年の再建で、本尊は高村光雲作の薬師如来です。

大塔に着いた頃から小雨が降り出し、金堂を出た時には本格的な雨になってしまいました。なので、これ以上うろつく事を止めて喫茶店に沈没、しばし休憩したあと、バスに乗って高野山駅に帰り、そこからケーブル→極楽橋→橋本→新今宮→大阪→京都19:14着 と帰ってきました。
雨は高野山から下界に降りて来る頃には止んでいました。

日帰りでの高野山巡りは全くの駆け足で、見落とした所もいっぱいでしたが、とにかくも比叡山に並ぶ二大聖地の一つをお参りしたということで、今回は終えることにしました。

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南海電鉄「天空」で高野山へ

2014-09-02 00:58:18 | 遠出(国内)
この夏の避暑はかねて念願の高野山へ、と思ったものの、今年の夏は避暑の必要よりも雨の降らない日を探すほうが大変でした。
やっと見つけた雨の合間の日はもう9月1日になっていました。


JR京都駅発7:30、大阪で環状線に乗換えて、新今宮に着いたのが8:30。
南海電鉄の新今宮駅はJR新今宮駅とすぐ横に接しています。

新今宮から乗った南海電鉄です。
8:42発、9:32橋本着。

橋本から高野山までの南海電鉄高野線往復と高野山内の南海りんかんバスのフリー乗車に、高野山内の拝観料2割引、お土産・飲食料の1割引がついて2日間有効、2,860円とお得な「高野山・世界遺産きっぷ」を利用しました。


南海橋本駅で「天空」に乗り換えました。
指定席はあらかじめ電話で予約し、橋本駅のホームにある券売り場で510円支払って受取りますが、その時間が発車の40~10分前だけというので、もし遅れたらと心配でした。きっかり10分前には売場の窓が閉ざされていました。


10:15橋本発の「天空1号」が入ってきました。



「天空」は前2両が指定席の観光列車で、後ろに普通列車2両が接続しています。



「天空」の車内です。木をふんだんに使ったデザインで、ワイドビューの窓に、前列がブルーの椅子、


一段高くなった後列がピンクの椅子です。椅子の模様に高野山に棲息するモリアオガエルが取り入れられています。

外気が感じられるデッキ部分や4人がけコンパートメント座席、先頭展望席もあります。



橋本駅を出てすぐに紀ノ川を渡りました。



川岸の田畑が見える平地を過ぎるとすぐに山間部に入って行きます。



九度山(くどやま)駅。
九度山と言えば、真田幸村。駅から徒歩約10分の「真田庵」(正式には善名称院)は、真田昌幸・幸村父子が隠棲した屋敷跡と言われており、駅のホームにも「真田幸村と十勇士」のイラストが描かれています。



九度山駅を過ぎてすぐ対岸の町役場には「日本一九度山の富裕柿」という看板が掲げられています。そういえば、この辺り柿の木がたくさん生えています。



九度山駅から高野下駅までの間に線路と平行して「竜王渓」と呼ばれる渓谷がしばらく続いています。つつじ、イワヒバ、ホタル、紅葉などが見られるそうです。

この青みがかった岩、四国吉野川の蛇紋岩にも似ているような。。。



不動谷川の渓谷です。


高野下駅のあたりから終点極楽橋駅まで最大50パーミルの急勾配区間となり、電車は車輪をきしませながら登っていきます。


おお!天空の村だ!
山はますます深く高くなっていき、霧があたりを覆っています。






秘境駅の雰囲気がある紀伊細川駅の駅員さんは、長い停車時間を過ぎて電車が通り過ぎるまで立って見守っていました。



トンネルをいくつもくぐり、



曲がりくねった線路です。




終点極楽橋駅の少し手前の不動谷川に赤い欄干の極楽橋が架かっています。
この橋を渡って徒歩で高野山に登ることもできます。



極楽橋駅に10:59に着きました。
左手前が極楽橋駅、右がケーブルの駅、中央の接続部分が不動谷川に架かる橋になっています。

40分程度の「天空」の旅でしたが、飽きない車窓の景色を堪能しました。



ケーブルで高野山駅まで5分で登ります。



高野山駅はあいにく改修工事中でしたが、1930(昭和5)年築で、登録有形文化財になっています。仏教寺院を思わせる外観で、屋根の上には水煙のような飾りがついています。


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オーケストラが描く世界、その他あれこれ

2014-09-01 00:59:18 | 西本智実
京都市交響楽団が連続4回で開催している「オーケストラ・ディスカバリー2014~こどものためのオーケストラ入門 VIVA!オーケストラ」の第2弾「オーケストラが描く世界」が8月31日(日)京都コンサートホール大ホールで演じられたので、聴きに行きました。
今回は写真なし(涙)。

開演:2014年8月31日14:00
指揮:西本智実
演奏:京都市交響楽団
ナビゲーター:ガレッジセール(川ちゃんとゴリさん)
プログラム
   ヨハンリヒャルト・シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」冒頭部分
   ドビッシー:小組曲(小舟で 行列 メヌエット バレエ)
   ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」第1楽章
   シュトラウス2世:ポルカ「雷鳴と電光」
   ベルリオーズ:幻想交響曲第4楽章「断頭台への行進」第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」

アンコール曲
   オッフェンバック:ホフマン物語(舟歌)

会場は満席、お子様連れの親子が多かったのですが、みんなとても静かに聴いておられました。
演奏の合間に西本さんがガレッジセールの二人と掛け合いで、オーケストラや曲の説明をしてくれたので、とてもわかりやすかったです。
「ツァラトゥストラ」って「ゾロアスター」のことだったんだ!

この回の目的は、オーケストラの演奏で情景が具体的に目に見えるように描かれることを示そうととしていたので、曲もそのようなものが多かったです。特に、「幻想交響曲」では、断頭台でギロチンが下りてきて、首が「ゴロッ、ゴロッ、ゴロッ」と転がっていく音があると説明されていたので、驚きました。しかし、それがどこかよくわからなかった。家に帰ってレコードでもう一度聞いてみたけれど、まだわからなかった、私の音感は全然ダメです。  

とにかく、暫くは「幻想協奏曲」にはまりそうです。

その前にはまったもの、シネマ歌舞伎「連獅子」中村勘三郎、勘九郎、七之助親子三人で演ずる獅子の精の踊り、かっこよかったです。これぞ日本の伝統芸能の粋という感じです。山田洋次監督の撮影技術もすごいです。

そのまた前にはまったもの、映画「パガニーニ 愛と狂気のバイオリニスト」。デイビッド・ギャレットの演奏も超絶技巧で狂気の演奏でしたね。

コメント (2)
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