ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

再びバースデー切符の旅へ(4)坂の上の雲ミュージアム

2013-12-18 00:13:18 | 建物(愛媛県)
愛媛県庁を見た後、すぐ近くにある「坂の上の雲ミュージアム」で一休みしました。



2006(平成18)年竣工、設計は安藤忠雄建築研究所。
地上4階、地下1階の鉄骨鉄筋コンクリート造。



三角形の変わった形です。




時間がなかったので、展示は見ずに二階のロビーにあるカフェスペースでお茶を飲むだけにしました。
お菓子は愛媛銘菓のタルトです。



目の前に見えるのは、前回訪れた萬翆荘です。
「坂の上の雲ミュージアム」の前の坂をあがったところにあります。
おとぎの国の建物ですねえ。



萬翆荘の門衛所です。


今回の愛媛の旅は以上です。
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再びバースデー切符の旅へ(3)愛媛県庁

2013-12-17 23:45:56 | 建物(愛媛県)
三津から松山市内に帰ってきて、電車の時間までまだ少しあったので、愛媛県庁を見に行きました。
城山の麓に県庁があるのは、各地の県庁によくあるタイプです。



192年(昭和4)年の建築、設計は木子七郎、鉄筋コンクリート造4階建てです。






玄関車寄せの天井。




玄関内部をちょこっと覗いてみました。




東西両翼が大きく張り出しています。








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再びバースデー切符の旅へ(2)三津の町

2013-12-17 00:24:01 | 建物(愛媛県)
三津の渡しから少し歩いたところに石崎汽船本社の建物があります。





1925(大正14)年築、設計は愛媛県庁、萬翆荘を設計した木子七郎です。





その向かい側に建っていた山谷運送部の建物も同じ頃の匂いがします。




レトロな三津の町を歩きました。
港町として栄えていた頃の名残を残す町並みが広がっています。







隣が空き地になって、構造がむき出しになった家もありました。




骨董品屋さん。




三津駅に近い通りは石畳み風に舗装されていましたが、閉まっているお店が多かったです。





駅に向かう橋を渡って。
松山市への通勤用のマンションも建ちはじめていました。



駅前のたばこ屋さんと、




その隣の本屋さん。ここは営業しているようでした。


伊予鉄道三津駅。

1931(昭和6)年建築の駅舎でしたが、平成21年2月に旧駅舎のイメージを残し、部材も一部古いものを使用して、改築されました。

改築される前の姿はこちらにあります。


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バースデーきっぷで殿様旅行(11)萬翆荘

2013-10-18 03:02:44 | 建物(愛媛県)
次は松山のお殿様の館です。

萬翆荘(ばんすいそう)(国指定重要文化財)。

松山市一番町3-3-7 松山城の城山の南麓、県庁の裏手に建っています。伊予鉄道道後温泉行き「大街道」下車 徒歩5分。途中に「坂の上の雲ミュージアム」があります。


1922(大正11)年、旧松山藩主の子孫久松定謨(さだこと)が別邸として建てたフランス・ルネサンス様式の洋館です。


 
建物は地上3階、地下1階でこの地方で初めての本格的な鉄筋コンクリート造。
設計は、欧米外遊から帰朝直後の建築家・木子七郎が担当しました。



建物正面中央の重厚な車寄せ。



その柱頭はコリント式装飾で飾られています。



建物の裏側。
この裏山には夏目漱石が下宿し、正岡子規が療養のために居候した「愚陀佛庵」が建っていましたが、2010年7月12日の記録的な豪雨によって大規模土砂崩れが発生し、全壊してしまいました。



1階の謁見の間。天井は漆喰でできていて、白を基調とした中に金の彫刻が飾られています。
正面暖炉の左右上面に二枚の絵が掲げられていて、1枚は「三坂峠」、 伊予松山藩15万石の財政を支えた水田の広がる松山平野を三坂峠から遠望した図です。もう1枚は「神奈川台場の図」。江戸幕府から神奈川湾警備を命じられた松山藩が、藩財政1年分に当たる7万両と延べ30万人を投入し、わずか1年で築造した神奈川台場から神奈川湾、さらに遠く房総半島を望むパノラマです。
裕仁親王(後の昭和天皇)の松山訪問に合わせ建物の完成を急がせ、これらの絵で松山の印象を高めようとしたということです。



隣の晩餐の間には豪華な水晶製シャンデリアがあります。



二階にも7室あり、一、二階の部屋とも貸し出され、各種個展・イベント・音楽コンサート等に幅広く利用されています。










二階バルコニー。



階段手摺はチーク材。



あちらこちらに素敵なステンドグラスが配されています。







中でも圧巻なのは、階段踊り場の窓に付けられている大型のステンドグラス。
木内真太郎の作品。重なる波の上に帆船が浮かんでいる絵で、



この帆船が画面上部に描かれているのは、二階の部屋からの目線で見渡せるようになっているからです。







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バースデーきっぷで殿様旅行(10)愛媛県教育会館

2013-10-18 03:01:28 | 建物(愛媛県)
松山地方気象台のすぐ近く(松山市北持田町131‐1)にある愛媛県教育会館です(国登録有形文化財)。


県内教職員の研修の場を目的として1937(昭和12)年に建てられました。



木造3階建、鉄板葺、愛媛県技師・浅香了輔の設計によるもので、縦長の上げ下げ窓など洋風意匠を基調としながら、和風装飾を組み合わせる昭和前期に特徴的な意匠を持っています。
帝冠様式の建物、どこか京都市美術館に感じが似ています。


木材は主として栂や桜が使用され、 総工費は76,419円で、当時県内約6,000人の教職員が毎月棒給の千分の一を5年にわたって分納、その他松山市と温泉郡に住む教員の特別寄附などによって賄われたそうです。




裏側から見たところ。



玄関ホール。



タイルがかわいい。



ホール右側から広い階段があり、2階、3階に通じています。


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バースデーきっぷで殿様旅行(9)松山地方気象台

2013-10-18 03:00:30 | 建物(愛媛県)
翌日は朝から快晴。
汽車に乗る前のわずかな時間に松山市内の建物探訪に出かけました。

先ずは、松山地方気象台(旧愛媛県立松山測候所)、松山市北持田町102 にある現役の気象台です。伊予鉄市内電車「警察署前」下車徒歩5分。


元は1890(明治23)年に「愛媛県立松山一等測候所」として設置されましたが、国への移管や名称変更などを経て「松山地方気象台」となりました。
現在の庁舎は1928(昭和3)年に建てられたものです。(登録有形文化財)
最近改修されたのか、古さを感じさせない美しい外観になっていました。







裏側から見たところ。



ちょうど朝の出勤時間で職員の方が入って行かれるところに声をかけて、ご好意でちょっとだけ玄関ホールに入らせてもらい、中を見させていただきました。

玄関の真上に向かって両側から階段が2階3階へと続いていて、中央空間はギリシャ風の円柱で支えられた吹き抜けとなっています。
玄関を入るなりのこの吹き抜けの壮麗な空間、わーお!すんばらしいーです。



古い建物の中で仕事を続けておられることは多少(多いにかも)の不便があるでしょうが、こうして改修してでも使い続けていてくれることはうれしい限りです。


 
前庭では簡単な観測も続けられているようでしたが、周りに高層ビルが増えた影響で風向・風速、日射、日照の観測に支障を受ける状況となったため、2006年にこれらの観測機器を近くの県立松山東高等学校の屋上に移設し、そちらで観測を行っているそうです。

設立以来、全国でも稀な100年以上にわたる気象観測を行なっており、地球温暖化など長年の気候変化を探ることができる気象観測データが残されています。

長い歴史の中で、戦時中には空襲を回避するため庁舎は黒く塗られ、気象情報は戦略上重要ということで管制され、天気予報も発表できない時代がありました。今また秘密保護法という形で、情報が隠され一般に発表されない、そんな暗い時代に逆戻りしそうで、何とも心配なことになってきたものです。



おまけ。
すぐ近くにあった日本聖公会松山聖アンデレ教会。
1956年に建てられた礼拝堂は、松山市に現存する唯一の煉瓦造りの建物だそうです。
耐震改修がされています。



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バースデーきっぷで殿様旅行(8)道後温泉本館

2013-10-18 02:59:15 | 建物(愛媛県)
松山に着いて駅前の宿にチェックインした後、路面電車に乗って道後温泉に行きました。






道後温泉は日本最古の温泉の一つで白鷺が傷を癒しているところから発見されたという伝説があります。
本館の建物は1894(明治27)年築、三層楼閣造りの壮大な建物で、国の重要文化財になっています。



温泉の上空に輝くお月さん。

温泉は霊の湯と神の湯の二種類あり、それぞれ階によって料金が何種類かありますが、「神の湯の二階席」1200円というのにしました。



玄関を入って天井の高い廊下をずずずいーっと奥に進み、二階に上がると、



55畳の大広間に通されました。
浴衣と貸タオル、柳の衣桁が貸し出されて、お茶とおせんべいが出されました。
男女同じ部屋でここで浴衣姿で休憩するのですが、着替えの部屋は別室が用意されています。

そこから先ず霊の湯に入り、休憩したあと神の湯にも入りました。
霊の湯はこじんまりした浴室で庵治石と大島石を使った浴槽に、壁は大理石で高級感いっぱい、神の湯は一般の銭湯風で、大きな丸い浴槽の真ん中に大国主命と少名彦命の像が立っていました。


入浴の後、着替えてから又新殿(ゆうしんでん)を見学しました。
明治32年に建てられた皇室専用の浴室で、桃山時代の建築様式を模して、前室、御居間、玉座の間、武者隠しの間、浴室、便所も揃っていました。全て撮影禁止。



続いて三階に上がって、「坊ちゃんの間」を見学。
夏目漱石が松山滞在中によく道後温泉に来たので、その頃の面影を伝える部屋が「坊ちゃんの間」として公開されています。



坊ちゃんの間を外から見たところ。




霊の湯個室をちらっと覗き見しました。ここは1500円で霊の湯に入浴後、坊ちゃん団子を味わいながら個室でくつろげるリッチな部屋です。


道後温泉本館は「千とちひろの神隠し」のやかた風の古風な大浴場でしたが、内部は階段を上がったり下りたりでちょっと大変でした。



温泉で暖まった後、近くの食堂で夕食に食べた「鯛そうめん」。
鯛の煮汁のしみ込んだそうめんをたれにつけていただくものでした。
おいしかったー。


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バースデーきっぷで殿様旅行(5)宇和島市立歴史資料館

2013-10-18 02:53:51 | 建物(愛媛県)
八幡浜駅発 9:52 特急「宇和海」で10:26宇和島に着きました。


宇和島駅の前には椰子の木がそびえて南国の気分です。
駅の上はホテルになっています。



予讃線の終着駅らしく、ここで線路が途切れています。



駅舎の中にはアンパンマンの万国旗が飾られていて、





駅前に小型SLが展示されています。




宇和島と言えば、闘牛! ですが、実物は見ず。





駅前から宇和島バスに乗って6分、住吉町で下車するとすぐの所に宇和島市立歴史資料館があります。
元は1884(明治17)年に宇和島市広小路に建てられた宇和島警察署です。市内の70%が焼失した戦災も免れ、昭和28年南宇和郡西海町役場として移築され、平成2年までその役目を果たしていました。平成4年3月に宇和島に里帰りし、樺崎砲台跡そばに復元されたものです。



木造寄せ棟造り二階建ての擬洋風建築で、玄関はペジメント(三角切り妻屋根)を載せた張り出しポーチになっています。
入口上部のアーチの中央にはキーストーンを木で模した楔が飾られています。






外壁の角は石積み風になっています。
窓は分銅によって上げ下げする当時としては珍しい造りです。



玄関ホール。
1階の部屋では宇和島生まれの大正ロマンの画家、高畠華宵(1888~1966)の作品が展示されていました。



階段をあがって、



二階の広い部屋。
左にバルコニーへの出口があります。



小部屋では昔の消防用具など、郷土の歴史資料が展示されていました。



天井換気口の模様。



屋根裏の小屋組みが見えるようになっていて、「かぶら束」という放射状の柱が複雑な構造があり、洋風建築の技法を巧みに取り入れていることがわかります。


警察署として作られたにしては、優美な建物だと思いました。1996年に愛媛県で第1号の登録有形文化財に指定されました。
転変しながらも、よく残されてきたものです。





建物のすぐ横に史跡樺崎砲台跡がありました。
1855(安政2)年3月から12月にわたり、10ケ月かけて宇和島湾の防備として築造された砲台の跡です。黒船来航以来、諸国の沿岸防備を固めるようにという幕府の命令で、宇和島藩が西洋の築造法を導入して造り、5台の砲がすえられていました。
実際に戦いに使われることはなく、イギリス軍艦に対して礼砲を撃ったことがあるそうです。


模造大砲が1台復元されています。



庭内に戦争中の日本海軍魚雷酸素式機関部も展示されていました。



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