ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

あやべグンゼスクエア

2019-08-18 02:33:08 | 遠出(国内)
2014年にオープンした「あやべグンゼスクエア」は、「グンゼ博物苑」と、綾部の特産品を集めた「あやべ特産館」、地元のボランティアで維持管理されている「綾部バラ園」からなっています。製糸業に関係の深い桑の品種も多く植えられています。

「グンゼ博物苑」は創立100周年を記念して、大正時代に使用していた繭蔵を改造して1996年に開苑しました。グンゼのあゆみを3つの展示蔵 (創業蔵・現代蔵・未来蔵)で紹介しています。






<創業蔵>
絹織物の原材料となる生糸をつくる「製糸業」から始まったグンゼ。1896(明治29)年に波多野鶴吉(はたのつるきち)が郡是製絲株式会社を設立しました。「郡是」という社名は、元官僚の前田正名が唱えた「今日の急務は、国是、県是、郡是、村是を定むるにあり」に共感した波多野が、何鹿(いかるが)郡の是(方針、進むべき道)として、地場産業であった蚕糸業による地元綾部の振興を志し、命名したのでした。

創業蔵の1階では蚕糸業で使用していた機械や道具などを展示。2階では、グンゼの創業当時のあゆみを近代史とともに振り返り、波多野鶴吉の目指した会社づくりを紹介しています。



右から左へ、桑で蚕を育て、繭から生糸を紡ぎ、絹織物が出来上がります。



蚕を育てていた農家の模型です。



手で紡いでいた時代から変わって、機械で紡ぐ時代になりました。



タイコ八丁撚糸機。



グンゼの字が書かれた繭を入れた袋。
創業後20年で工場数16、大正末期には工場数25に事業規模が拡大しました。



グンゼは生産だけでなく、キリスト教精神によって、従業員の教育や厚生にも力を注ぎ、寄宿舎、グンゼ病院(1990年から綾部市立病院に)、誠修学院、教育部、郡是女学校(裁縫、算術、修身に関する授業を行った)などを備えていました。


<現代蔵>
昭和初期にレーヨンが台頭したことで、生糸価格は年々下落しました。
戦後のグンゼは、蚕糸業の縮小に伴い、主力事業をメリヤス肌着やナイロン製靴下などの繊維加工部門に転換、多様化した事業活動を行うようになりました。

1階では、日常生活の中で発見することができるグンゼの製品やサービスを、各事業ごとに紹介。
2階では、インナーやパンストをはじめとするアパレル事業のこれまでのあゆみを紹介しています。 


<未来蔵>
グンゼと言えば、肌着・下着と先ず考えますが、今では「明日をもっと、ここちよく」をテーマに、エンジニアリング・プラスチックス、メディカル事業、電子部品事業などへと事業を展開してきており、この蔵では最新の製品や技術を紹介しています。



<綾部バラ園>
2010年10月に開園し、「アンネのバラ」もあります。



あやべ特産館の中にある「緑茶カフェ」で抹茶ソフトクリームを食べました。熱い日だったので、冷たいものでほっこりしました。
綾部市は舞鶴市などと合わせて、玉露や抹茶の重要な産地だと初めて知りました。


綾部駅まで歩いて帰り、14時7分綾部発、15時12分園部着。15時16分園部発、15時53分京都着の普通列車で帰ってきました。

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グンゼの建物を見に綾部に行く

2019-08-18 01:48:03 | 建物(京大以外の京都府の)
2019年8月17日、青春18切符で綾部のグンゼ博物苑に行ってきました。
8時42分京都駅発、9時27分園部着。9時46分園部発、10時50分綾部着に乗り換えて、


JR綾部駅に着きました。



駅前には「平和のモニュメント」が立っています。
戦後の町村合併により綾部市が誕生した1950(昭和25)年、綾部市議会は世界の永久平和をめざした「世界連邦都市宣言」を全会一致で議決し、日本で最初の宣言を行いました。2000年、綾部市制施行50周年を記念して建立されたこの「平和のモニュメント」は、丸と三角の全く異なった形を合わせ、異なる人種、国家、宗教などを越え、融合する平和な世界連邦を表現しています。丸は地球を、三角は「人」と綾部の「A」を表し、全休としては元気な子どもをイメージしています。台座は、世界連邦マークを模して製作し、十字は、方位を示しています。

綾部市のマンホール。由良川の鮎と綾部大橋と新綾部大橋と市の花「梅」、市の木「松」が描かれています。


駅から北東方向に10分程歩いた所、または、南口からあやバスで「グンゼ綾部本社前」下車すぐに、グンゼ綾部本社があります。

綾部で生まれ、まちの発展を支えた郡是製絲(現在のグンゼ)の本社です。
1933(昭和8)年に建てられました。



正面から見たところ。



玄関入口。車寄せの柱はタイルで覆われています。



丸窓には帆船のステンドグラスが見えます。
この他にもいろいろなステンドグラスがあるようです。




建物の左に奥の工場へ向かう通路があり、入口左には同時期に建てられた門衛所があります。



本社の北隣にあるグンゼ記念館。
1917(大正6)年に本社事務所として建てられましたが、1916年から1932年に生糸生産量が11倍に増えたため手狭になり、1933年に上掲の新社屋が建てられたので、本社としての役割を譲りました。1950(昭和25)年にグンゼ記念館として整備され、1896(明治29)年に創業したグンゼの歴史的資料を保存、展示しています。
東西南北に四つの玄関を持ち、賓客、業者、従業員で入口を分けているのが特徴です。屋根の上に塔がある瀟洒な洋風の外観は、外国人客に応対する迎賓館の機能があったと言われています。

1986年から一般公開されています。(入館無料)
開館日は毎週金曜日の10時~16時なので、この日は中を見学することができませんでした。



グンゼ記念館の附属の建物。

新旧二つの建物を使って、ドラマ『LEADERS リーダーズ』、『前田正名~龍馬が託した男』や、映画『海賊とよばれた男』のロケが行われています。



グンゼ記念館の北側にあるグンゼ・エンプラ青野工場。エンプラとは、エンジニアリングプラスチックスのこと。
元は、郡是製絲本社工場正門として建てられました。郡是製絲本館と同年の1917(大正6)年築です。







グンゼ記念館の通りを挟んで向かい側にあるグンゼ歴史資料館。



蚕糸事業最盛期の1924(大正13)年に蚕事所として建てられました。綾部市では当時珍しい鉄筋コンクリート構造の洋館で、大正の雰囲気を残す外観で、京都府から景観指定を受けています。蚕糸道具や各種資料、書籍等を保存していますが、一般公開は行っていません。



グンゼ歴史資料館の南側に、大正期の繭蔵が並んでいます。



1996年から蔵を改造して、創業蔵、現代蔵、未来蔵の三つの展示蔵とし今昔蔵(兼受付)、集(つどい)蔵(多目的スペース)と合わせて、グンゼ博物苑として公開しています。

グンゼ博物苑は10時~16時開苑、火曜日休苑、入苑料は無料です。


グンゼ博物苑と同じエリアに、綾部バラ園、あやべ特産館等があり、一帯が「あやべグンゼスクエア」として観光の拠点になっています。

その中にある「道光庵」。
グンゼの創業者、波多野鶴吉は、ぜいたくを好まず、従業員とともに「道光館」と呼ばれた社宅で暮らしました。その社宅の一部を移築して「道光庵」とし、和風庭園を整備して、来苑者の集いや休憩の場所として利用しています。

木・金・土曜日の11時~16時のみ開庵しています。

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2019年8月高知と姫路への旅

2019-08-06 02:20:01 | 土佐の国
2019年8月2日~4日、高知に行って来ました。
行きはバスで、9時50分京都駅烏丸口→高知市はりまや橋15時26分。

夜の大橋通り商店街では、8月10日から12日まで高知市内一円で開かれるよさこい祭を前にして、子供たちが早くも踊りの練習をしていました。



近くの「ひろめ市場」ではカツオの藁焼きタタキが作られ、大勢の人が食べたり飲んだり楽しんでいました。



アンパンマン柄の路面電車。



電車の終点にJR高知駅があります。



高知駅から南に伸びる大通り。通りの中央に電車の複線線路があります。



駅前広場に立つ、左から、武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎の像。重たい材質ではないので、台風が近づいた時などには安全な場所に片付けられます。



帰りは9時13分高知駅発、11時40分岡山駅着のJR特急南風で。四国山脈を横断する時、土讃線から大歩危(おおぼけ)峡の絶景を見ることができました。

岡山から姫路までは、普通列車を乗り継いで青春 18の旅。
12時13分岡山発、13時18分相生着。13時21分相生発、13時40分姫路着。
姫路駅から神姫バス乗車約8分で、「姫山公園南・医療センター・美術館前」停留所で下車すぐです。

姫路城の東の麓に、




姫路市立美術館があります。
建物は、1905(明治38)年に陸軍省技官の宮本平治・井田熊吉の設計により、姫路陸軍兵器支廠(後、第10師団兵器部)の西倉庫として建てられ、1916(大正5)年被服倉庫が増築されたものです。戦後は、姫路市役所として利用され、1980(昭和55)年、市庁舎の移転に伴い美術館に転用され、1983(昭和58)年博物館としてリニューアル開館しました。2003(平成15)年には国の登録有形文化財に登録されました。

入館料:常設展210円、企画展 1,200円。休館日:月曜。

「奇跡の芸術都市、バルセロナ展~カタルーニャ近代美術の精華」(2019年6月29日~9月1日)を観て来ました。

バルセロナはスペイン、カタルーニャ自治州の州都であり、地中海に面した港湾都市であり、古代に遡る豊かな歴史と、19世紀に産業革命を経験し、経済・文化面で飛躍を見せた先進性とをあわせ持つ世界有数の国際都市です。
バルセロナの近代化を促進させた都市計画の誕生(1859年)からスペイン内戦(1936-39年)に至るまでの、約80年間に生み出された芸術文化、世界遺産サグラグ・ファミリアの設計者アントニ・ガウディをはじめとした建築家たちの仕事、ピカソ、ミロ、ダリなどの絵画を中心に、彫刻・家具・宝飾品・図面などが展示されていました。
カタルーニャの歴史と独特の文化を知ると、現在もカタルーニャ自治州にスペインからの独立志向が強いことも肯けます。


姫路から京都までは新快速で帰って来ました。
17時41分姫路発、19時14分京都着。
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