8月5日(木)午後7時~ 京都コンサートホールにて
ヴェルディの「レクイエム」を聴きました。
指揮:西本智実
並河寿美(ソプラノ)、福原寿美枝(メゾ・ソプラノ)、小餅谷哲男(テノール)、田中勉(バリトン)
大阪フィルハーモニー交響楽団 大阪フィルハーモニー合唱団。
レクイエムは死者を鎮魂するミサ曲のことで、ヴェルディはこの曲をイタリアの詩人アレッサンドラ・マンゾーニを追悼するために作曲したそうですが、指揮者西本智実はこの曲を「今を生きる人のためのミサ曲」と解釈して演奏しました。
難しい比喩的表現を含むミサの言葉を、自ら現代語に翻訳して舞台横の字幕で見せてくれていたので、この曲をしっかり味わうことができました。
特に印象に残ったのは「怒りの日」の部分の訳です。
訳そのままは覚えていないので、概略ですが、
ダビデとシッピラの預言のとおり
神の怒りの日に世界は灰燼に帰する
天と地が揺れ動き、
主が炎を持ってこの世を裁く
主よ、永遠の死から人々をお救いください
ちょうど、8月6日に近い日だったので、広島・長崎の原爆を思いました。
今も核兵器はまだなくならず、戦いの火種は世界中にあふれている、地球の環境は日々悪化していっている、
人間の傲慢さ愚かさから、こういう神の怒りにふれる日がまたいつか来るかもしれない、そんなことのない世界にしていくために、勇気を持って生きていかねばならないと、元気をもらった演奏会でした。
会場の席は舞台横の二階席だったので、指揮者のお顔もよく見えて、よかった、よかった
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西本さんは合唱と一緒に口を動かしたり、口をへの字に結んだり、本当に表情豊かに指揮をされていました。
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