ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

明治生命館(2)

2008-10-15 00:07:25 | 建物(東京都)
明治生命館内部の続きです。

立派な食堂です。

食堂にご馳走を運び上げるダムウェーターです。

食堂の天井や梁にはブドウと蔦の石膏レリーフがデザインされていました。


応接室がいくつもあります。



廊下には造りつけの郵便物差入口があり。


館内で働く人のための健診室もありました。


東京駅から歩いてすぐのところにある立派な近代建築、土日なら予約なしで無料で見学することができるので、ちょっと汽車待ちで時間のある時に寄ってみられるといいですよ。休憩にはカフェもあります。
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明治生命館(1)

2008-10-15 00:04:28 | 建物(東京都)
「東京お屋敷めぐり」、今回はお屋敷ではないけれど、重要文化財、戦後歴史の重要エポックにも登場する謂れのある建物です。


「明治生命館」。1934(昭和9)年竣工、設計は岡田信一郎、昭和初期のオフィスビルの最高峰を示すものです。
後ろの30階建ての高いビルは2004年に完成した明治安田生命ビル。

終戦後、アメリカ極東空軍司令部として使用するためにGHQに接収され、昭和31年に接収解除、平成9年に昭和の建物としては初めて重要文化財に指定されました。

建物の外観は古代ギリシャ・ローマの古典主義様式で、コリント式の列柱が前面に並んでいます。



建物は一般公開されていますが、公開は土・日曜の11時~17時(入場は16:30まで)
に限られていて、平日はこのホール部分は明治安田生命の店頭営業室として使われています。
1・2階吹き抜けで2階には吹き抜けの周りに回廊、その外側を執務室、応接室等が取り囲んでいます。

1階ラウンジも広々。

天井や柱頭にテラコッタの様々な飾りが施されています。





会議室。ここで米・英・中・ソの4ヶ国代表による対日理事会(ACJ)が行われました。

おおっここにマッカーサーが座っていたんだー!


階段から見える窓が素敵。



東京都千代田区丸の内2-1-1
JR 東京駅丸の内南口より徒歩5分
入場無料
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学士会館でお食事を

2008-10-14 21:12:27 | 建物(東京都)
次はお屋敷ではないけれど、お食事のできる近代建築ということで、神田の学士会館です。

東西線竹橋駅から徒歩5分の入り口。

1928(昭和3)年に東京、京都、東北、九州、北海道、大阪、名古屋、京城、台北の9帝国大学卒業生で学士会会員になった人のためのサロン、宿泊施設として建てられました。設計は高橋貞太郎。
建物の敷地は東大の発祥の地でもあります。


天井の明りの周りの漆喰の装飾が手がこんでいます。


廊下にアールデコ調のステンドグラスがありました。

今は会員だけでなく、一般の人も利用できるレストランとカフェ&ビアパブ、寿司屋、中華料理店もできているので、気軽に食事をしながら近代建築を楽しむことができます。
ここはカフェ&ビアパブです。

ディナータイムより30分ほど早く着いたので、お店が始まるまで、サロンみたいなところで待つことにしました。各地の大学新聞が置いてあったりして、ちょっぴり学士様になった気分がしました。


こちらは東京メトロ半蔵門線神保町駅より徒歩1分の入り口。

宿泊のほうも一般の人でも利用できるようになったようです。
いつか泊まってみたいものです。

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ステンドグラスの夢の館、鳩山会館

2008-10-14 21:10:24 | 建物(東京都)
東京お屋敷シリーズ()第3弾は文京区音羽の高台にある鳩山会館


昭和29年から31年まで首相を務めた鳩山一郎が建てたもので、設計は岡田信一郎。
1924(大正13)年築。

あちこちに鳩のデザインが施されています。


バラが植えられた庭園側から見た建物の全景。イギリス風ですが、とても明るくメルヘンティックです。

一階の食堂から第一、第二応接室と続きになっています。
応接室は18世紀後半イギリスの軽快優雅で古典主義的なアダムススタイルといわれ、ここが戦後政治の重要は舞台となりました。

応接室の前には庭に面して広いサンルームがあります。
ああ、なんという贅沢なお住まい!

二階はたくさんの寝室を大広間に改装してあり、鳩山一郎、その妻薫、長男で外務大臣になった威一郎の記念室もありました。



このお宅で見るべきものはステンドグラス。
最近、建物を設計した岡田信一郎が、アメリカから帰国したステンドグラス作家小川三知に発注したものだとわかりました。

一番目を引く二階への階段踊り場にある大きな窓は五重塔と空に舞う鳩の絵で、珍しい和風のステンドグラスです。
とても大きなもので全体像が入らず、うまく撮れなくて残念

玄関の上部にも鳩のグラスが。





ここにも鳩が3羽。


サンルームの床のタイルもかわいい。

こんなにかわいい造りの建物が政治の舞台になっていたとは、ちょっと違和感がありましたが、きれいに修復されて公開されていて、夢のような洋風お屋敷を堪能することができました。お茶のサービスもあり、応接室やサンルームのソファに腰かけられるのでゆったりできます。


地下鉄有楽町線江戸川橋駅下車徒歩7分で簡単に行くことができます。
月曜休館、開館時間は10時~16時。500円。

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駒場の東大周辺

2008-10-14 21:06:12 | 建物(東京都)
これまで東大は本郷のほうしか行ったことがなかったので、前田公爵邸に行く時に構内を横切って行ってみました。

こちらにも時計台がありました。
教養学部1号館。旧制第一高等学校本館。登録有形文化財。1933年完成。設計は内田祥三、清水幸重。


教養学部900番教室(講堂)
旧制第一高等学校講堂。1938年完成。設計は内田祥三、清水幸重。1977年にパイプオルガンが設置され、定期的に演奏会が行われ、外部の人にも公開されているそうです。

駒場公園のすぐ隣に日本民芸館があります。
ついでにここにも寄ってみました。特別展「韓国の鍵と錠」を開催していました。
2008年9月9日(火)―11月20日(木)

この西館は、栃木県から移設された明治初期の石屋根の長屋門です。
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旧前田公爵邸洋館

2008-10-14 21:04:58 | 建物(東京都)
横浜の夜を堪能した翌日は東京のお屋敷へ。


目黒区立駒場公園の中にある旧前田公爵邸洋館です。

駒場公園一帯は元加賀藩主前田家の第16代当主だった前田利為公爵の駒場邸跡で、洋館は1929(昭和4)年、和館は1930(昭和5)年に完成しました。
洋館は当時東京帝国大学教授だった塚本靖と高橋禎太郎が設計し、この辺りの田園風景に合わせたイギリス・チューダー様式を取り入れています。



建物の中は一変してヨーロッパ王朝風に装飾が施された広々とした部屋がいくつもあって、圧倒されるスケールです。一階は玄関ホール、階段ホール。応接室、応接室、サロン、サロン、大食堂、小食堂と続いています。
とにかく部屋が広くて、天井も高いのにびっくり
さすがに加賀百万石のお殿様のお屋敷です。





二階には寝室、婦人室、書斎、長女居室、次女居室、三女居室、三男居室。女中室(和室)などたくさんの部屋があります。
一、二階とも部屋べやが中庭をとり囲んで並んでいます。

女中室。

大きな大理石のマントルピースが各部屋にあり、こうした洋風の室内に壁紙等に唐草や雛菊の和風の文様も取り入れられています。

では、様々なマントルピースをどうぞ。







戦後一時、占領軍に接収され、空軍司令官や連合国最高司令官の官邸として用いられた時に壁紙がペンキで塗られたり剥がされたりしましたが、昭和39年に東京都の所有となり、有形文化財に指定されました。

京王井の頭線 「駒場東大前」駅下車 静かなお屋敷街を歩いていくと8分でこんもりとした森に覆われた公園があります。
公園は毎週月曜日と年末年始が休園、午前9時から午後4時30分まで開園していますが、洋館の建物に入れるのは、土・日・祝祭日のみ、すべて無料なのがうれしいところです。
公園の中には日本近代文学館もあります。 
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東大前の小道

2005-11-07 07:03:28 | 建物(東京都)
東大前の本郷通りはかつての中山道。学生相手の商店街で古くてなつかしいお店がたくさんあります。

老舗出版社、郁文堂。元は昼夜銀行本郷支店で、1923(大正5)年に建てられ、関東大震災にも耐え抜いた建物。今は郁文堂もお休みしているのか、閉ざされたままでした。




万定フルーツパーラー。本郷通りから露地を少し入ったところ、1914(大正3)年からの営業で、カレーライス、ハヤシライス、絞りたてフルーツジュースなど。



万定の奥の町屋甘味処でおぜんざいをいただきました。かぼちゃぜんざいなど変わったメニューもあり、すごいボリュームでした。
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武田五一の軌跡

2005-11-07 04:25:20 | 建物(東京都)
11月6日に東京文京区の文京ふるさと歴史館で開催されている「近代建築の好奇心・武田五一の軌跡」展を見にいきました。
京大時計台など、主に関西で設計をした武田五一(1872-1938)ですが、福山から上京、文京区西片にあった旧福山藩主阿部家の学生寮に住み、東大で学び、文京区近辺に設計した建物も多くあったなど、この土地にも深い関わりがあったことがわかりました。
12月4日(日)まで開催されています。

文京シビックセンターで同時開催している「まちかどの近代建築写真展」(11月29日まで)で待っていてくださった小道さんにご案内いただいて、五一の設計した求道会館から東大前の本郷通りあたりまで、ミニ町歩きを楽しみました。



求道会館、1915(大正4)年、浄土真宗の僧侶、近角常観が依頼して建てたもので、西洋教会風の中に正面に六角堂厨子がある変わった建物。一般公開の日ではなかったので、残念ながら外から眺めただけ。



1905(明治38)年から今も現役の年代もの下宿屋さん、本郷館。



坂道にこんな屋根のお家が何軒か。同じ頃に売り出されたものか。



お庭の手入れも行き届いた素敵なおうちでした。
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小笠原伯爵邸(4)

2005-11-07 02:21:10 | 建物(東京都)
伯爵邸のデザインには鳥や葡萄などの動植物模様があちこちに使われています。

廊下の間仕切りの上部にあった鳥籠。



これは修復時に新しく作ったステンドグラスらしいです。



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小笠原伯爵邸(3)

2005-11-06 07:08:28 | 建物(東京都)
伯爵邸がまだ続きます。

中庭(パティオ)。ここもオープンカフェになっているらしい。
中庭には、伯爵が趣味で作った水飲み場の彫像もあります。



パティオから屋上に続く階段があります。






トワレット(洗面室)でも、とても広くてこのゴージャスさ



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小笠原伯爵邸(2)

2005-11-06 05:05:33 | 建物(東京都)
小笠原伯爵邸の外観です。

入り口と、右の方がオープンカフェ風になっています。もう少し右側は2階建てになっています。



玄関の両側に鳥の形をしたトリアリー(植木の刈り込み)があります。建物の装飾に動植物がたくさん使われているので、庭にも鳥の置物などがあります。






この細工がたまらない!建物の外部だから、これだけなら無料で見れますよ。



玄関から左に回ってお庭に向かう方の外壁。




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小笠原伯爵邸(1)

2005-11-06 04:02:02 | 建物(東京都)

2005年11月5日、「知るを楽しむ、何でも好奇心」という「あれもこれも」のビバさんにぴったりのテレビ番組に刺激を受けて、終戦後占領軍に接収されていた東京のお屋敷や名建築を訪ねる旅に出かけました。
旅のもう一つの目的は、文京ふるさと歴史館で開催されていた「近代建築の好奇心・武田五一の軌跡展」と、小道さん達が開催していた「まちかどの近代建築展」を見に行くためでもありました。

さて、小笠原伯爵邸ですが、旧小倉藩主小笠原家三十代当主小笠原長幹(ながよし)氏の邸宅として、1927(昭和2)年に建てられ、当時としては珍しいスパニッシュ様式の斬新な建物でした。昭和20年から28年まで占領軍に接収され、返還後一時東京都の児童相談所として使用されていました。その後40年近く使用されず存続が危ぶまれていましたが、2000(平成12)年、修復および歴史的建造物としてふさわしい活用をすることを条件にして、民間企業に貸し出され、スパニッシュレストレン、カフェとして営業しています。
お店の名前も「小笠原伯爵邸」
カフェでは建物の一部しか見れないので、レストランのほうに予約をしてでかけました。ランチ7,000円は、一生に一度のセレブになった気分です。お食事の後、頼むと館内の一部を案内してくれました。
建物の修復は昔の写真を参考にして、調度品にいたるまで忠実に復元したそうなので、建築当初に近い姿を満喫することができました。

先ずは、上の写真はこの邸宅の最大の見せ場と言われる喫煙室(シガールーム)を外部から見たところ。半円形の外壁に植物や鳥のタイルがちりばめられています。


レストランになっているベランダ部分から喫煙室を見たところ。






喫煙室の内部は、大理石モザイクタイルの床など、全てイスラム様式の内装になっていて、「喫煙室はイスラム様式」という慣例を踏襲しています。

シガールームと聞いて思い出すのは、映画「タイタニック」で一等船室の乗客達がお食事をした後、男性だけがシガールームに行く場面、主人公の二人はこれをお断りして、二人だけの世界に向かうんだけど、シガールームってのは上流階級の男性だけのための部屋だったんだとあたらめて認識いたしました。

建物の設計は曾根中條建築事務所。曽禰達蔵氏と中條精一郎氏(宮本百合子のお父さん)によって明治 41年(1908)に創設された建築事務所です。

所在地:新宿区河田町10-10 都営地下鉄大江戸線「若松河田」駅下車すぐ
電話:003-3359-5830 (レストランは要予約)
営業:11:30-15:00,18:00-23:00
定休日:年中無休

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