2007/02/08
「わびぬれば今はたおなじ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ(元良親王)」
「今はもうばれてしまえば同じこと何がなんでも逢いたきものだ()」
「親王は贈答の歌多く読み身体をはって女性を口説く()」
2014/08/15
「わびぬれば今はたおなじ難波なる みをつくしても逢はむとぞ思ふ(#020 元良親王)」
「【訳】このように思い苦しむからにはいまはもう身を滅ぼしたのも同じこと。あの難波にある
という澪標の言葉のように身を滅ぼしてもあなたにちに逢いたいとおもいます()」
<逢ふ>
077 「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ (#077 崇徳院)」
| 「難波江の蘆のかりねのひとよゆゑ 身を尽くしてや恋ひわたるべき(#088 皇嘉門院別当)」
088-◎
<難波>
「かのロメオ愛し合うのを禁じられ みをつくしても逢はむとぞ思ふ(付句遊戯-#020)」
「この歌は高貴な人との密事ミソカゴトばれて沈むもそれでも逢うと(宇多天皇妃の褒子とできていた)」
「親王は陽成天皇の皇子なりかなり激情持ちし人なり(生没年890-943年)」
【参考】
「生きてゐると風のたよりに聞き上手ゆゑ みをつくしても逢はむとぞ思ふ(安野光雅)」