2007/02/10
「月見れば千々に物こそ悲しけれわが身一つの秋にはあらねど()」
「月を見てあれやこれやと愚痴こぼし一人占めたる秋の宵かな()」
「子規にすりゃ当たり前なり下の句はわざわざ歌うはもってのほかと
(多分こんな風だった)」
「漢学に優れた千里パクリたり白氏文集の詩から引用()」
2014/08/26
「月見ればちぢにものこそ悲しけれ わが身ひとつの秋にはあらねど(#023 大江千里)」
「【訳】月を見ているといろいろものごとが哀しくなってきますわたし一人のために秋になったわけではありませんのに()」
<月の出> 「天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも (#007 安倍仲麿)」
007 「やすらはで寝なましものをさ夜更けて かたぶくまでの月を見しかな (#059 赤染衛門)」
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◎
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059
<傾いた月>
「塀の中悔いのみ残す月見れば わが身ひとつの秋にはあらねど(付句遊戯-#023)」
「業績に古今和歌集のさきがけの『句題和歌集』編集をせり(宇多天皇の指示で)」
「俳句とか和歌では月は秋のもの陰暦にては7,8,9月(8月15日が中秋の名月)
「千里とは在原業平の甥なりき漢学者としても有名たった()」
「この歌も白楽天の詩を和歌に直したものと言われたり()」
「この歌の『こそ』と『悲し』は技法とし係り結びでつながっている()」
【参考】
「月光は十九の胸にさし入りぬ わが身ひとつの秋にはあらねど(安野光雅)」