2007/02/12
「みかの原わきて流れるるいづみ川いつみきとてか恋しかるらむ(藤原兼輔)」
「みかの原湧いて流れるいづみ川いつ見たんだろう懐かしくあり()」
「いづみ川いつも流れる川ならず雪解け時期に湧く川なのか()」
2014/09/02
「みかの原わきて流るるいづみ川 いつ見きとてか恋しかるらむ(#027 中納言藤原兼輔)」
「【訳】みかの原から湧いて流れるという『いづみ川』、その川の名のようにあなたを
いつ見たというわけでもないのに、どうしてこんなにも恋しいのでしょう()」
<落ちる> 「筑波嶺の峰より落つるみなの川 恋ぞ積もりて淵となりぬる(#013 陽成院)」
013
∥
◎
<湧く>
「うわさ聞きデジャブとなれるわが恋は いつ見きとてか恋しかるらむ(付句遊戯-#027)」
「藤原兼輔の家賀茂川の堤にありて堤中納言とぞ()」
「兼輔は紫式部の曾祖父で36歌仙の一人なり()」
「紫が物語にて引用す兼輔の歌二十数回()」
「人の親の心は闇にあらねども子を思う道にまどひぬるかな(藤原兼輔)」
「定家は詠み人しらずを兼輔の歌にしたるは知ってのことか
(新古今集では詠み人しらずとなっているらしい)」
「いずみ川今は木津川のことなりきその両岸にあるみかの原()」
【参考】
「名をしらずプリンの君と思ひけり いつ見きとてか恋しかるらむ(安野光雅)」