そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

久米歌(歌謡#10)

2014年04月25日 |  / 古事記・古代史

2014/04/25

「宇陀の 高城に 鴫罠ワナ張る。
我が待つや 鴫は障らず、
いすくはし 鷹クジら障る。
前妻コナミが 菜乞はさば、
立ソバの 実の無けくを
こきしひゑね。
後妻ウハナリが 菜乞はさば、
イチサカキミの大けくを
こきだひゑね。
ええ、しやこしや。
こはいのごふぞ。
(歌謡#10)」

「宇陀の高城に鴫罠ワナ張る。我が待つや鴫は障らず、いすくはし鷹クジら障る。()」
「宇陀にある高城に鴫罠張りたれば鴫がかからず鯨がかかる()」

「前妻コナミが菜乞はさば、立ソバの実の無けくをこきしひゑね。後妻ウハナリが菜乞はさば、イチサカキミの大けくをこきだひゑね。()」
「古女房おかず求めば少しやり妾が求めば多くにあげよう()」

「ええ、しやこしや。こはいのごふぞ。あい、しやこしや。こは嘲咲アザワラふぞ。()」
「いのごふは『ざまあみろ』ということで啖呵を切って嘲笑うなり()」

「弟宇迦斯こは始祖なりし宇陀に居る水取等を遡れれば()」

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野口謙蔵記念館に行く

2014年04月24日 | 日めくり帖

2014/04/24

「蒲生野の自然を艶もち描きては夭逝したる野口謙蔵()」

「スケッチのタッチは割に幼いが絵の具塗れれば鮮やかなりし()」

「謙蔵は日記を短歌で書きとめし遺歌集として師が残したり(『凍雪』米田雄郎編)」

「よい絵かけばよいのだ。それだけでほかに何もないと、白雲みている。(昭和18年の日記より)」

「綺田カバタなる地に建ちおる記念館そよ風に鳴る窓が明るい()」

「鍵あけるご近所さんが不在にて係りの人がかけつけてくる(五箇荘から30~40分かけてきてくれた。)」

「日向ぼこ四月の風にゆつくりと時間をすごす嫗がいたり()」

「そのうちに野口の遺歌集深読みしまた紹介をしてみたいもの(遺歌集=日記)」

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久米歌(兄宇迦斯の斬殺)

2014年04月24日 |  / 古事記・古代史

2014/04/24

「宇陀に来て宇迦斯兄弟いるという八咫烏やり意志を聞きたり()」

「穿ちなる言葉の響き宇迦斯なる言葉と同じことなるか()」

「兄エ宇迦斯は鳴鏑にて使者を射て戦うことを表明す(鳴鏑落ちし所を訶夫羅前カブラサキ名付けたるらし今は未詳も)」

「兄エ宇迦斯は兵集めれど集まらず謀りごとして御子を待ちたり(大殿をつくって中に押機オシという仕掛けを作る)」

「弟宇迦斯兄の企タクラみ暴露して天の御子らに伝え来るなり()」

「道の臣大久米が召ヨぶ兄宇迦斯を罵りて言う『まずは汝が入れ』と
(1大伴連等の祖:道の臣
,2久米の直等が祖:大久米の命
,3二人して兄宇迦斯召して汝が作る大殿内トノヌチに入り忠心示せと:
,4太刀握り矛を向けては矢をつがえ追い入れたれば押機オシに潰さる:
,5兄宇迦斯を押機からだして切り刻みその血でそこを血原にしたり:宇陀の血原という
,6弟宇迦斯は大饗オオミアヘしてもてなせり御子の軍イクサも皆楽しめり:そこで御歌を詠めり[歌は別掲]
)」


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八咫烏

2014年04月23日 |  / 古事記・古代史

2014/04/23

「ここよりは荒ぶる神が多サワにあり奥に入るな高木が諭す()」

「八咫烏天より遣ろう案内のままに従い進んでいけよ()」

「八咫烏先導をするに従って進軍すれば土地の人らに
(1吉野川の下流:川に筌ウエ沈めて魚捕れる人名を尋ねれば贄持ニエモチの子と[阿陀の鵜飼の祖先]
,2光る井戸から人が:尻尾ある人が井戸から現れて名を尋ねれば井氷鹿イヒカといえり[吉野の首の祖先]
,3山に入り尻尾もつ人に会う:尻尾持ち岩を押し分け来キタる人名を尋ねれば石押分イワオシワクと[吉野の国栖の祖先。山坂を踏み穿ち宇陀に出てきたので、宇陀の穿という]
)」

「八咫烏天から派遣というけれど日向つながり先住者かな()」

「先々で逢える人らは八咫烏知り合いでありネゴがあったか()」

「尻尾もつ井戸が光るはわからぬもシンボルとして見る他ないか(毛皮を着た人、穴が光っている入り口とは…)」

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伊波礼毘古熊野へ

2014年04月22日 |  / 古事記・古代史

2014/04/22

「神倭伊波礼毘古紀伊半島を南下して熊野に至り上陸をする
(1その村で大きな熊がヌーッと出てすぐに隠れる草むらの中:
,2伊波礼毘古にわかに気分悪くなり自軍の兵士ととも倒れり:熊が出てなぜ気を失うか判らない
,3高倉下ジ太刀一振りを持ち来たり伊波礼毘古へと献上したり:
,4伊波礼毘古目覚め起きたり『随分と寝てしまった』と仰せられたり:
,5その太刀を受けとる時に熊野なる悪い神たちみな倒されき:[正気を失った軍隊も皆目覚める]霊剣と言えど手に持つそれだけで悪い神さま倒れるは変

「その太刀を持ち来る理由ワケを問いたれば夢の話を高倉下する
(1天照 高木の神が顕れて建御雷召し日子がピンチと:
,2そもそもが葦原中国平定を汝がするゆえに自ら行けと
,3吾行かず平定したる太刀がありこの太刀降ろせばことは足れりと:
,4高倉下の倉の屋根にと穴を開けそこから太刀を降ろさんとする
:朝起きてその太刀とりて伊波礼毘古に献上しろと夢で言われる
,5夢のまま倉を見たれば太刀があり言われるままに献上したり:
,6この太刀の名は佐士布都の神といい石上神宮に鎮座しませり:[佐士布都の神=甕布都神、布都御魂とも言われる]
,7この太刀が物部を祀る石上神宮にあるいわくは深い:布都という名は出雲にと繋がるという説がある再考をせよ
)」

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