そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

五瀬の命

2014年04月21日 |  / 古事記・古代史

2014/04/21

「棹根津の国から上がり浪速ナミハヤの渡りを過ぎて白肩之津に
(1:白肩の港と言うは今でいう平岡市なる日下クサカ付近か
,2:日下クサカには陽が昇りたる場所の意味『日本ヒノモト』なるは同義であらん[谷川健一さんの説]
,3:この時に登美の長髄彦が軍興し待ち構えては戦いになる
,4:楯を取り船から降りて戦えど手に痛矢串イタヤグシを負わしたまいき
,5:楯を持ち下りし所を楯津とふ日下の蓼津のことであるらし
,6:日の神の子にかかわらず日に向かい戦いたるがよろしくないと
,7:今よりは南に行きて日を背にし戦いたればきっと勝てると
)」

「陽のあがる南へ行ける逃避行和歌山辺りに足跡残す
(1南下して泉南辺りの海岸に至りて御手の血を洗う:[血沼の海と名付ける]
,2さらに行き紀の川河口に至りては雄叫びあげて崩カムアガりましき:終焉の地は[男の水門と名付けた]
,3崩御さる五瀬の命の陵ミハカだが紀伊国にある竃山にあり:和歌山市和田に竃山神社がある。背後には円墳あり)」

「逃避行当てがありしか徐福らも新宮の地に伝説残す()」

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速吸ハヤスイの門ト

2014年04月20日 |  / 古事記・古代史

2014/04/20

「高島の宮を幸でまし速吸の門に来たときに人に遭いたり

(1:亀の甲乗りて釣りをし羽ばたきをするよう来たる人がありけり
,2:近く寄せ『汝イマシは誰ぞ』と尋ねれば答えて曰く『国つ神』だと
,3:国つ神海路を知りてお仕えす言うので舟に引き入れるなり
,4:棹を指し渡ることから国つ神棹根津日子の名をいただける
,5:この神は倭の国の造ミヤツコ等祖先となれる神であるらし
)」

「そもそもが速吸の門とは豊後なる水道なれど比定に疑問(物語入りし位置が高宮を出た後なるは逆順なるか)」

「この話ある意味わからず重点が祖先神話か速吸なるか(多分、倭の国の造に重点があるとして、祖先神話の重要性も不明)」

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ガルシア・マルケス死す

2014年04月20日 | 挽歌もどき

2014/04/20

 

「『百年の孤独』の著者のマルケス氏関わりなくも逝ってしまえり(享年87才)」
「百年はおろか十年の孤独にも耐へ得ぬわれか琥珀いろ飲む(伊藤一彦)」
「現実と幻想の壁取り除き妖しい酒に酔し気分に(陶然とした気分になると編集子)」
「魔術的リアリズムなる手法とか読みたくもあり読みたくもなし(琥珀色の酒に酔しれ読んだならどんな幻覚現れるのか)」

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神武東征前夜

2014年04月19日 |  / 古事記・古代史

2014/04/19

「伊波礼毘古同母兄イロエの五瀬と高千穂の宮にましませ東征議ハカる
(いずれの地行けば天下の政マツリゴト平けくせんと東に向かふ)」

「日向より発って筑紫に向かえるが豊国の宇佐で饗応受ける
(宇佐都日子、宇佐都比売とが足一つ騰がりの宮を造りて大御饗宴オオミアエ)」

「倭へとたどり着くまで長き日がかかっているが潮時シオドキ待つか
(1筑紫岡田の宮:遠賀川の河口付近で1年
,2阿岐国多祁理の宮:広島県安芸郡で7年
,3吉備の高島の宮:岡山市宮浦[伝承地]8年
)」

「かくのごとく倭に至るに道遠く十六・七年もかけていきたり()」

「兵糧や倭の情報収集が目的なのか詳しくは知れず()」

「歴史とてこの日月に起こること史家の論説読み比べんか()」

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古事記雑感~神代巻の語呂合わせを終えて~ 2014/04/18

2014年04月18日 |  / 古事記・古代史

2014/04/18

 古事記の語呂合わせとして、上巻の「神代の篇」が終わった。古事記に取組み細かに読んでいると、外から見ている姿と中に入ってみる姿は、ずいぶん違った印象である。難しいと言うので、いろいろな解説本で外から眺めているととっつきにくい感じがあるが、いざ腰を据えて中に入ってみめると案外簡単である。

 古事記偽書説とか、旧古事記の存在とか、謎と言うかミステリアスなことは残るが、ここは古事記のみで率直な印象をまとめてみると、
 (1)形のない神は実在しなかったが、形のある神、動きまわった神は実在したと思う。
 (2)古事記が完成した712年を0として、イザナギ・イザナミ、アマテラス、スサノオ等は実在したとして、どれくらい現実としてさかのぼれるか。
 (3)古事記成立の時点で、出雲・天孫・大和のトライアングルは厳然と存在したが、神代巻では倭はさわりだけであった。
 (4)古代人は人の持つ能力に及ばないものすべてに神が宿った。それが、八百万の神の源である。
 (5)神は絶対的な存在ではなく、また、超能力も持たない。ほんの少し特徴的な技術力やリーダーシップ力を持っていた。
   また、自然とか人心にかかわる特殊な力、霊威のようなものも持っていたかもしれない。
  (6)アマテラス、スサノオは姉弟の関係だがスサノオのところでなんか曲がっているようだ。
 (7)出雲大社の柱穴跡、荒神谷遺跡など圧倒的な発掘で、神話が歴史になった。神話と歴史の細かい対比について考えるのも面白い。
 (8)原初的な言い伝えには、空間的な広がりはないのだろうが、完成時点での広がりは、北は諏訪まで広がっているし、南は薩摩隼人まで入っている。
   海の向こうは、韓まで視野に入っている。
ぐだぐだと書いているが、知りたいことは神話から見た歴史、神話から解釈できる歴史、古事記の構造学的考察である。スローリーディングしている段階なので、読み返すときは
・神話の解釈
・神話がしめす歴史(神話から抽出した歴史)
・風土記、旧事本紀等資料と、伝説の発生理由
等に意識しながら、読み返そう。



古事記(神代巻) の一覧表 (目次) 


 

 

 

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