wakabyの物見遊山

身近な観光、読書、進化学と硬軟とりまぜたブログ

国立競技場の中を見てきた

2022-07-02 07:48:03 | 東京・川崎

国立競技場スタジアムツアーに家族で参加して、会場の中を見てきました(2022年6月25日)。

イベントがないときは、スタジアムツアーのチケットを予約購入すれば、スタジアム内の決まったエリアを見学できるようです。イベントといっても、今のところときどきサッカーの試合があるくらいで、8月に永ちゃんのライブでコンサートとしての観客入れがいよいよ始まるようです。

国立競技場はザハ・ハディドの宇宙船のような設計案が一旦は通って、安藤忠雄氏も推していたと思います。私もそれが見たかったクチです。しかし、建築費用が当初予想から大きく膨らんでしまって、御破算になり、隈先生の和的で無難な案が選ばれたという経緯がありました。明治神宮外苑という場所は日本の聖地なのだから、宇宙船みたいのは作っちゃダメでしょと、中沢新一氏は言っていました。そんなこともありましたが、立派なスタジアムができたことは間違いありません。さあ、見てみましょう。

 

JR千駄ヶ谷駅から出て、国立競技場の南側に行き、Eゲートから入ります。

 

1階スタンドに入りました。さすがに中は広いです。

 

トラックの一部が解放されています。

 

この屋根はそうとう重そうですが、どういうバランスになっているのか、よく支えられるものだと思います。木材もたくさん使われています。

 

座席はアースカラーという5色が、ランダムでもない規則的でもない、不思議な配列で並んできます。

 

トラックに立ちました。感触はゴムのクッションがきいている感じです。

 

巨大なモニターの前にある展望デッキにあとで行きます。

 

 

ここはフィールドに直結しているインタビューゾーン。

 

ロッカールーム。

シャワールームと洗面所。

 

さらに奥に行くと、自動車用の通路や駐車スペースがあります。

その外側の壁に、サインウォールがありました。東京2020大会陸上競技参加選手が書き残していったサインが約300あるそうです。

 

インタビューゾーンからフィールドに戻ります。選手たちが入場するゲートですね。

 

2階スタンドの下の帯状のところが、LEDでつよい色を発していて、

このように色が変わっていきました。

 

時間は14:30くらいですが、お昼を食べてないのでお腹がすきました。こんな魅惑的なポスターが貼られていますが、販売されていません。

 

道路の向かいには、こってり豚骨系ラーメンの聖地、ホープ軒もあります。

 

3階スタンドに上がりました。外側にはツタのような植物が植えられています。

展望デッキからの眺め、1階スタンドから見たのと全然違う大きさを感じます。

屋根が近いので骨組みがよく見えます。木材の柱がだいぶ支えになっているようにも見えます。

3階から見ると客席の多さも実感できます。陸上競技時は68,000人、コンサート時は88,000人がキャパだそうです。

ひさしの木の格子は、47都道府県の木材が使われていて、それぞれの方位に向けて配置されているとのこと。

 

こちらは、5階にある「空の杜」。周りに植物が植えられていて、一周できます。

北側には、慶応大学病院や、

三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミアなんかが見えます。このホテルも木材が使われていて、国立競技場とバランスが取れています。

 

南側の国立競技場モニュメント。

 

スタンドの外側に植えられた木々が成長して天井に届くくらいになったらおもしろそうですね。スタジアムの雰囲気が変わってくるかもしれません。私はスポーツは見ないので、何かのコンサートでまたきっと来れることを楽しみにしたいと思います。

 

おまけ:帰りに寄った渋谷スクランブルスクエアの14階からの眺め。


東京散歩 その15-花に嵐のたとえもあるさ・・・

2021-03-27 13:36:28 | 東京・川崎

花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ 井伏鱒二)

「ポケットに名言を(寺山修司)」より

 

3年近くにおよんだ東京・市ヶ谷での勤務が3月末で終了し、神奈川県の職場に戻ることになりました。仕事が早めに終わったときに、ウォーキングをかねて近辺を散策した様子を「東京散歩」シリーズとして紹介してきましたが、 とりあえず今回で終わりにします。行きたかったけれど、まだ行けてなかったところ、例えば「東京カテドラル聖マリア大聖堂」などもありますが、機会があれば休日にでも行ってみたいと思います。また、まだブログで紹介していない場所の写真も残っていますので、ネタ切れのときにはひっぱり出してくることがあるかもしれません。

もう一つ「ポケットに名言を(寺山修司)」から、

人間わずか五十年、化転(けてん)のうちにくらぶれば、夢幻(ゆめまぼろし)の如くなり (織田信長)


はとバスで東京観光ー東京は隈研吾が作っている!?

2020-08-22 22:42:42 | 東京・川崎

まだ梅雨が明ける前のことですが、はとバスで東京観光してきました(2020年7月26日)。この日は突発的な雨に見舞われてバスの乗車時刻を遅らせたため、時間に余裕ができたので、高輪ゲートウェイ駅を見て、東京駅近くの「KITTE丸の内」を覗いてからバスに乗ったのでした。

 

「KITTE丸の内」は日本郵便が展開する商業施設です。手前の低層階ビルは外から見るとこのような古そうな建築物ですが、

 

中に入ると、こんな明るくてキラキラした吹き抜け空間になっていて、その周りにショップが並んでいます。ここの書店「マルノウチリーディングスタイル」がおもしろい品ぞろえなので、見に来ました。

で、この内装はだれが設計していると思いますか?隈研吾でした。高輪ゲートウェイ駅に続いて、この日2件目の隈研吾建築でした。実は、この後のバス観光の後半でも次々と出てくるのです。

 

はとバスの2階建てオープンバスに乗って、1時間の「TOKYOパノラマドライブ(レインボーブリッジ&銀座)」コースに出発です。

 

皇居の内堀を越えて、

 

皇居外苑を抜けて、

 

警視庁前を通って、

 

国会正門前にやってきました。ここで左折して、

 

霞が関の官庁街を通過して、虎ノ門にやってきました。

 

先日紹介した虎ノ門ヒルズ森タワー。

 

そして、森ビルのニョキニョキ・タワーたちが続きます。

 

東京タワー。ここらへんは最近おなじみの場所です

 

赤羽橋の交差点で、来た道を振り返ります。

 

芝公園料金所から首都高に入ります。

 

レインボーブリッジ方向に入っていきます。オープンデッキの2階席で首都高を走るのはなかなかスリリングですよ。

 

レインボーブリッジが見えてきました。

 

レインボーブリッジ上から見る北の方面。

 

ザ・タワーズ台場。

 

有明清掃工場の窓ガラスに、いま乗っているはとバスが写っています。

 

有明コロシアム。

 

東雲運河の木遣り橋。

 

豊洲市場。

 

晴海大橋。

 

CLT パーク晴海。隈研吾がデザイン監修。

 

朝潮運河。

 

墨田川の勝どき橋です。

 

築地場外市場の筋の一本。

 

で、これまた隈研吾設計の築地KYビル。

 

2013年に完成した第5期歌舞伎座も隈研吾の設計。こういう伝統的な日本建築もやるんですね。

 

銀座四丁目の交差点。

 

ソニーショールーム/ソニーストア銀座。

 

和光本館デパート。

 

ザ・ペニンシュラ東京。そうとう高額なスイートルームがあると、ガイドさんが話していました。

 

雨が降ってきました。もうすぐ終着点なので、これ以上雨が激しくならないことを祈りつつ、

 

帝国劇場。ガイドさんから乗客にカッパが渡されました。

1階とつなぐ階段の後ろが私の席。

 

左が東京海上日動ビル、右が新丸の内ビルディング。

 

左がトランプ大統領が泊ったというパレスホテル東京、右が日本生命丸の内ガーデンタワー。

 

終着点の東京駅までやってきました。大雨にはならずになんとか戻ってきました。あっという間の1時間でしたが、東京の風景を堪能しました。そして、後で調べてわかったことですが、隈研吾設計の建築物のなんと多いことか、びっくりしました。


高輪ゲートウェイ駅

2020-08-15 09:57:10 | 東京・川崎

少し前に、家族で「はとバス」に乗ってきたのですが、乗降場所の東京駅に行く途中、新しくできた高輪ゲートウェイ駅を見てきました(2020年7月26日)。

高輪ゲートウェイ駅は、JR京浜東北線・山手線の田町駅(北)と品川駅(南)の間で、2020年3月14日に開業した新駅です。開催延期になりましたが、東京オリンピックの開催に合わせた開業です。

 

京浜東北線を降りて、ホームに出ました。とても明るくて開放的な感じです。

 

ホームの床やイス、駅舎骨格の柱などに木材がふんだんに使われています。

 

2Fの改札階に上がりました。

こういう開放的で木材を取り入れたスタイルは、隈研吾のような今風の建築なのかなと思って調べてみたら、案の定、隈研吾設計でした(同じ設計者の手による新国立競技場はこちら)。

 

外に出てみました。

3Fにスターバックスがあるので入ります。

 

3Fからの駅構内の眺め。

駅の東側には今でも広大な列車基地が残っています。


東京散歩 その13-虎ノ門ヒルズ

2020-06-27 21:38:33 | 東京・川崎

虎ノ門ヒルズは森ビルの開発プロジェクトの1つで、虎ノ門ヒルズ駅を中心に4つの高層ビルが立ち並ぶことになっています。現在は3つのビルがほぼ完成していますが、その一つ、虎ノ門ヒルズ森タワーがかっこいいので見に行ったのでした。さすがに、職場の市ヶ谷から徒歩では遠いので、虎ノ門駅まで地下鉄に乗って行きました。

東京の近未来的な建築といえば東京スカイツリーがありますが、他に何かあるでしょうか?最近できた隈研吾設計の国立競技場は、木をたくさん使っているのが特徴の、その場に違和感なくなじんだ落ち着いた建築でした。没になってしまったザハ・ハディッドの設計は、高額であるとか、明治神宮外苑という聖地にそぐわないとか、ずいぶん反対が多かったですが、ある意味ぶっ飛んでいて、実現していたら東京、いや日本の未来を象徴するような建築になっていたのではないかと今になって残念に思います。

他に近未来的な建築として何があるかというと、森ビルの高層ビル群が思いつきます。東京タワーから見える景色の中でもひときわ目立っていました。その一つが虎ノ門ヒルズです。

 

虎ノ門駅から虎ノ門ヒルズ駅に向かって歩いていくと見えてくるのが、虎ノ門ヒルズです。左から虎ノ門ヒルズビジネスタワー、虎ノ門ヒルズ森タワー、虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワーです。

 

そして、虎ノ門ヒルズ駅の上で、(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの工事中です。

 

レジデンシャルタワーはマンション、高層ビルに多い直方体に近いです。

 

森タワーは、オフィス、ホテル、マンションの複合施設です。ただの直方体じゃなくて、トップが三角形になっていたり、角にこのようなカット面が入っていたり、独特な形をしているのでゾクゾクします。設計者は日本設計という会社になっています。

 

森タワーの低層階横には、緑が豊富なオーバル広場があります。

近くに見えるビルは、森ビルの愛宕グリーンヒルズフォレストタワーです。賃貸マンションですが、形状が独特でほとんど円柱状です。これもかっこいいビルです。

 

こうやって森ビルの高層ビル群を見ていると連想するのが、こちらの青島千穂氏の「光る都市」というCG画です。高層ビルがあたかも生き物のようにニョキニョキとはえている未来的なイメージが、とてもオーバーラップします。

 

愛宕グリーンヒルズフォレストタワーの奥にあるのは、愛宕グリーンヒルズMORIタワーというオフィスビルです。

 

虎ノ門ヒルズ森タワーを見上げます。

 

虎ノ門ヒルズビジネスタワー。

ビジネスタワー、森タワー、レジデンシャルタワーの並び。