あつい夏におすすめしたい音楽として、第1弾(2018年)、第2弾(2022年)を紹介しましてきました。今年もとても暑いので第3弾を考えてみました。
1つ目は、ホルガー・チューカイのミニ・アルバム「ムーヴィーズ」の中の「クール・イン・ザ・プール」という曲。
ホルガー・チューカイは、ドイツのプログレバンド「カン(CAN)」のメンバーだった人で、「ムーヴィーズ」は、1979年にリリースされた彼のソロアルバムです。本作は、テヘランの短波ラジオから録音した音声や、テープスピードを1/2に下げて録音したギター等、様々な音を録音したテープをコラージュのようにつなぎ合わせて一つの曲にするというち密な作業によって作られています。ポップスでありながら芸術的ともいえる音楽で、評論家や音楽好きの間で非常に評価の高い作品です。とくにアルバムの中の「ペルシアン・ラヴ」という曲では、桃源郷のような世界を作り出しています。今回紹介する曲「クール・イン・ザ・プール」は、プールに入って冷たくなろうよと歌う(たぶん)曲で、暑い夏に向いているのではと思いました。
YouTubeを探したら、ホルガー・チューカイ本人が出演しているMVがありました(↓)。髭のおっさんの顔がずっと大写しになっていてかえって暑苦しいので、映像は見ないで音楽だけ聴いてもいいかもしれません。
Holger Czukay - Cool In The Pool
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2つ目は、ジス・モータル・コイルの「IT'LL END IN TEARS(邦題:涙の終結)」の中の「ソング・トゥ・サイレン」という曲。
ジス・モータル・コイルは、4ADというレーベルの社長だったアイヴォ・ワッツ=ラッセルが、曲やミュージシャンを選んで作ったプロジェクト・アルバムで、3作目まで出ています。今回紹介するアルバムは、1984年に出た1作目です。アレックス・チルトン(ビッグ・スター)のカバーが2曲入っていたり、マガジンのハワード・デヴォートが歌っていたり、なかなか興味深く好きなアルバムです。
「ソング・トゥ・サイレン」はティム・バックリーの曲で、本作においてコクトーツインズがカバーしています。このカバーに刺激を受けたのか、多くの主にイギリスのミュージシャン達が競うようにしてそれぞれ独自の解釈で本曲をカバーして発表しています。アングロサクソンのあるいは人類の心の描線に触れるようなメロディーであり、ストーリーなのかもしれません。船乗りの男を美声で魅了して海に引きずり込む女のお化け(サイレン(Siren))の歌で、狂おしく悲しくひんやりとした霊気を感じる曲です。アイヴォ・ワッツ=ラッセルは、コクトーツインズのエリザベス・フレイザーが本曲を歌っているのを聞いて涙を流したという、とてもエモーショナルなカバーです。
This Mortal Coil - Song To The Siren (Official Video)
めちゃくちゃ暑いですね。今日から長い休み
という人も多いはずです。
しかし私は本日労働日でして、エアコンは
フル回転しているが、さっぱり冷たくならない
断熱効果に優れない建物の中におります。
汗だくにはならないが、涼しいとまでは行かない
微妙な室温。
2018年、2022年と来て、今回は2024年という
超長期の夏季納涼音楽シリーズ🎶
次回あるとすると、2027年あたりでしょうか?
それにしてもwakabyさんは私が知らない
音楽分野にお詳しいですね。まったく知らない
アーティスト、作品です。画面から来るイメージ
も、耳が捉える音楽も、正に納涼(笑)
夏というと山下達郎やTUBEを思い浮かべる
私とは頭の中にある音楽ライブラリーが
違うのですね。驚きました。
私は昨日(8/9)からお盆休みを頂いています。普段やれなかったことをやろうと思っていますが、なかなか腰が入らないですね。今日もお仕事されているなんてお疲れ様です。
音楽記事は、たまにネタがなくなったら書くというかんじなので、次はいつになるか予想が付きません。80・90年代は、バンドもやっていたし、仕事か音楽かという生き方をしていたので、そのころ得た知識はいろいろとあって、小出しにしています。バンドとか音楽を作るほうの思い出話は今のところする見込みはないですね(ただのアマチュアでしたし)。