ってのが冬の風物詩。夜食の代名詞だった屋台ラーメンですが、新規開店が条例等で禁止になる地域が全国で増えており弘前でももう屋台ラーメンはお目にかかれなくなりました。
今回は弘前で最後の屋台ラーメン?かな? メディアイン樹木店(TSUTAYA)(昔はマルホンでしたっけ)の駐車場に屋台で夜のみ営業していた「支那そば マル金」の懐かしい一杯。
屋台と言っても移動するのは車部分のみで黒い木造の小屋は据え置き。
中はかなり質素な(失礼)小部屋ですが、冬でも最低限の寒さは防げます。(※たしか小型のストーブが置いてあったはず。)
照明はぼんやり灯る程度でスポーツ新聞読むのにはこれで十分。舟歌@八代亜紀(クリックでYoutubeへ)のようなほの暗さが雰囲気あり。日本酒が飲みたくなりますな。
メニューは潔くラーメンのみ。普通盛り、大盛り、チャーシュー抜きから今回は普通に「ラーメン・普通盛り」600円を注文。
写真でパンのように見えるトッピングはお麩。ラーメンにお麩が乗るのって秋田北部から青森まででたまに見られます。
スープは無化調の仕立て。豚ガラベースに昆布を効かせたまろみのある醤油ダレを適量ブレンド。煮干しなどの魚介系の僅かな酸味に、香味野菜の滋味深さが漂います。見た目あっさりながら割と動物系のコクがありますね。
煮干しが突出はしておらず、古くからの津軽中華スタイル+鶏油を少な目ながら乗せてやや現代風にアレンジしたスープ組立て。素朴ながら素性の良さを感じさせます。
麺は津軽らしい強い縮れのある細麺で加水率は中程度。チャーシューは焼豚タイプ。肉味がふんだんに有りなかなかのもの。
2011年3月に店舗営業に切り替わっており現在は市役所近くに出店。店名も「中華そば マル金」に変更になってます。平成の世に対応して店舗はリニューアル。でも味は無化調にこだわり、何時までもこのまま手作りの味わいを守っていて欲しいですね。