岩手県の海岸沿い宮古市と釜石市のほぼ中間に位置する山田町の国道45号線沿いに「四十八坂」という観光スポットがあります。
ここ「四十八坂」では古来よりファン同士諍いが絶えなかった「四十八藩(支店含む)」と「坂道ぐるうぷ(四十六藩)」が同じ秋元康大名の元でお互い仲良くしなさいと諭され改心したという逸話の元に設けられた観光地だとの事です。
# まぁそんな訳は有りませんが(笑)
今日は天候にも恵まれました。三陸リアス式海岸の地形が生んだ景色は美しくて何時までも眺めていたくなります。
昔は交通の難所と言われてたらしいですが今では無料の三陸自動車道が9割がた完成し、国道45号線も以前のカーブ連発でうねり捲ってた旧道とは異なり随分と走りやすくなってその面影はもう有りません。便利な時代になりました。
ってことで、とある某年の四月下旬。例年ならば黄金週間となり大企業は1○連休だと休みの長さを競い合い人々が俄に浮足立つ時節ながら生憎疫病が蔓延し天下の将軍さまより”すていほうむ”なる自粛強制という誠怪しげな御触れが発布されて居た時代。
そんなとある年の春、法度を破りラーメン遠征に出かけた時のお話です。
イマドキ無料高速道路「三陸自動車道」が有るから楽勝だよねとばかりサクサク北上してましたが唐桑近辺で土砂崩れが発生したとの事でまさかの通行止めを喰らってしまいました。ううむタイミング悪っ。大東町を経由する大幅な迂回を課せられます。これが安倍将軍の上意”すていほうむ”に背いた天罰なのか。
三陸沿岸道の工事現場でのり面一部崩落 国道45号と三陸道で通行止め | 河北新報オンラインニュース
さて山田町で「四十八坂」を観光した後は再び三陸道に乗り北上して宮古市に到着。「宮古市魚菜市場」に立ち寄ります。
新巻鮭がぶら下がってます。…と思ったらオブジェでした。良く出来てますね。
施設の中央部に畳敷きの寛ぎスポットを発見。飲食は禁止のようですが自由に使っていいのかな。ちょっと横になりたかったですが少し勇気が足りなかった。
実は施設内に有ります「丼の店おいかわ」で磯ラーメンを頂きたかったのですが生憎の閉店中。うむむ残念。
何故か盛岡市名物の福田パンが売られてたので道中のおやつに購入してから市場を後にします。
そして市場近くに懐かし系の「ベーカリー相馬屋」を見つけて立ち寄ります。まさに町のパン屋さんといった店構えが味わい深い。
棚の左側の方に謎メニュー「ケーキパン」を発見。これはケーキなのかパンなのか?
形状からして流行りのパンケーキではない模様。こんなのは買うしかない。ちなみに詳細は秘密。是非宮古市に買いに来て欲しい。ただし責任は持てません(笑)
マーガリンを挟んだ食パンを発見。これさっき市場でも福田屋パンと並んで売られてました。人気商品なんですね。食パンならぬ「角パン」って札立ってますけど、そう呼ばれているのかな。# それはカトパン
# のニセモノ…(餅田コシヒカリ)
# 時を戻そう(by.ぺこぱ)
さて旅ラーメンは「四十八坂」展望台すぐ隣に有ります「四十八坂 磯よし」で頂きます。
こちら以前ケンミンショーでも特集されたことのある岩手県~青森県の三陸地方に広がる海産物を用いたご当地ラーメン「磯ラーメン・浜ラーメン」の中でも人気の店舗。
実は一回来たことがあるのですが(クリックで過去記事へ)その時は夜遅くて閉店しててありつけなかったので今回リベンジです。
店内は広く開放感があってガラスの向こうには四十八坂の広大な景色が垣間見られます。
あーこれ懐かしい!テーブル脇に卓上占い機がありました。ちゃんと見たの初めてですが上部はルーレットになってるんですね。
出て来た占いに”運命のルーレット廻して”出た数字を加味すると占いが完成するという趣向だらしい。
遊んでる内にラーメン着丼です。
磯の香りを漂わせながら着丼。見てびっくり過去頂いた中でもトップクラスの具材の豪華さに胸がときめきます。
さて早速のスープですがベースはあっさりとしたガラスープでそこに海藻を主体とした海産物の出汁がギュッと詰まっていて鮮烈な旨味の強さがありますね。これは期待以上。
スープを埋め尽くさんばかりの赤色、緑色の海藻類はスープにトロミを与えコクをプラス。三陸特産の肉厚ワカメも豪勢に盛られます。
エビカニホタテとホッキ貝が乗っかり一人海産祭りを行っているような絢爛さが素敵。当然スープまでしっかりと完食です。旨し。
大判の鶏もも肉のから揚げが1枚どかっと乗っかりボリューム満点の一杯。カレー風味の衣がガラベースの醤油スープと上手くマッチしていて食欲をそそります。
こちらは蕎麦メニューなので中華麺では無く日本蕎麦が合せられます。発想がやや安直だけど間違い無く美味しくて外さない一杯。
# 地元 三陸の海産物を使ったメニューから揚げ物系のガッツリ系メニューまで有って街道沿いの食堂らしい品揃えが良いですね。
さて「四十八坂 磯よし」ですがこちらの「磯らーめん」は見た目豪華で食べ応え十分。何より三陸の新鮮な海産物の醸し出す旨味がぎっちり溶け込んだスープは必食の一杯と思います。ごちそうさまでした。(次回へ続く)
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