キプロスの新体操審判が、昨年の欧州選手権(2023年5月・ブダペスト)で不正な得点操作をおこなったとして国際体操連盟(FIG)から処分を受けました
・FIG
・BBC Sport
ざっくりまとめますと、
・処分されたのは、キプロスのエバンゲリア・トリコミティ審判
・昨年の欧州選手権で、キプロスのツゴルコワ選手がパリ五輪に出場できるよう、得点を操作した
・それによりツゴルコワ選手は「最後の1ワク」を確保し、五輪出場を決めた
・トリコミティ審判は4年間の資格停止処分を受けた(ただしコーチ活動は可能)
・責任は欧州体操にあるとし、調査費用8千ユーロ(約125万円)の支払いを命じた
・ツゴルコワ選手への処分はない
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ほかにもつっこみどころは多く、
・ツゴルコワ選手(16)はロシア生まれで、2022年11月キプロスに国籍を移した選手(ハッキリ言ってロシア人)
・トリコミティ審判の娘は新体操選手で、ロンドン五輪、コモンウェルスゲームズなどに出場している
・この件は内部告発によって明らかになった
審判の代理人は不満を表明しており、控訴する可能性もあるようです。ツゴルコワ選手の得点を「高く」したのか、ライバル選手の得点を「低く」したのかは読み取れませんでした
欧州選手権で「最後の1ワク」をキプロスが、というと男子体操のゲオルギオウと同じケース(過去記事)なので驚きました
杉野正尭(26)が、アキレス腱を断裂してしまいました
・報知
7日ゆかの練習中に右アキレス腱を断裂し、手術を受けたということです。世界選手権(10月・ジャカルタ)の選考会に出られないことから今大会は絶望と思われますが、本人はSNSで、ケガを乗り越えて2028年ロス五輪の団体連覇へ向け進んでいく、といった前向きな姿勢を示しています
いくつかのサイトで、男子体操選手の入れ墨を扱っていました。最初はニューエン(独)なのでは?という人もいました。
・Gimnasia Latina
↑ここで出ている選手は全然なまやさしいもので、もっとすごいと思うのは、
・バルトリーニ(伊)
・シュミット(オランダ)
・ドゥーロー(オランダ)
など。イタリア、オランダが特に多いように感じます。上の記事では、「もう定着している」などと書いています
今年タイで開催される東南アジア大会のロゴが発表されました
・Inside the Games
2年に一度の総合スポーツ大会。今回は年末の開催で、12月9日~20日。バンコク、チョンブリ、ソンクラーでおこなわれるそうです。
2025年 タイ
2027年 マレーシア
2029年 シンガポール
2031年 ラオス
2033年 フィリピン
とかなり先まで開催地は決定済み体操も実施されますが強豪国は少なく、団体ではベトナム、フィリピンなどが強いもよう。パリ五輪に出場したカルロス・ユロ(フィリピン)、リフダ・イルファナルトゥフィ(インドネシア)のほか、五輪のために(?)国籍を米国からフィリピンに移したフィネガン、マラブヨは出るのですかね・・・
スペイン男子が、技術テストなるものを実施(5日・7日)
・スペイン体操連盟
新しい採点規則によるレベル評価と、今年最初の期間(春まで、ぐらいでしょうか?)大会へ派遣する選手を決めるもののようで、シニアとジュニアが参加。試技会のようなものでしょうか?なじみのある名前は、
カリオン、プラタ、ディアーロ、バイゴーリ
など。ザパタ、アバド、ミールは含まれていません。いつも気になるどう見ても英語圏の名前ジュシュア・ウイリアムズ、かつてはウクライナ国籍だったらしいYulian Yuzyfyshynという読み方さえわからない選手は含まれています。五輪団体出場の常連で、長年似た顔ぶれのスペイン男子ですが、新旧交代はあるのでしょうか
たいしたネタがありませんが・・・
フランス女子代表の指導陣に、マリー・アンジェリーヌ・コルソン氏(48)が加わりました
・フランス体操連盟
元バルセロナ五輪代表で、ジュニア代表のコーチなどをつとめてきた人物。piloter(操縦する、先導する)、diriger(指揮する、監督する)などの動詞が使われているので、
女子代表監督かなと思います(ちがったらスンマセン)。男女とも指導体制を再編して欧州選手権(5月・ライプツィヒ)に臨むようです。関係者によりますと、2028年ロス五輪も視野に入れた人事だということです。
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先日就任した男子代表監督は、元アトランタ五輪代表の51歳(過去記事)。村田憲亮(40)、村上茉愛(28)ほどではありませんが、若い監督を揃えました。
パラグアイのペーニャ大統領が、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長を訪問しました
・Inside the Games
同国五輪委員会会長らが同行し、2030年ユース五輪の開催をめざしていることなどを伝えたもの。記事によりますと、近年パラグアイではインフラが整備され、大きなスポーツの大会を開催する意欲が高まっているようです。
<これまでと今後のユース五輪>
2010年 シンガポール
2014年 南京(中国)
2018年 ブエノスアイレス(アルゼンチン)
2022年 新型コロナのため中止
2026年 ダカール(セネガル)
2030年 ?
4年に一度の開催ですが、新型コロナで1回とばし、2030年は第5回になります。当ブログの雑な調べではデンマーク、インドも開催意思があるもよう。
体操と仕事を両立している選手として、フランク・ライケン(オランダ・28)が紹介されています
・International Gymnast
オランダ男子はパリ五輪に団体出場し、ライケンは個人総合の決勝に進みました(予選23位、決勝22位)。どういう人物かというと、
・五輪はリオ、パリに連続出場
・ロッテルダムのエラスムス大学で修士号(戦略経済学)
・国際的な会計事務所プライスウォーターハウスクーパースのアムステルダム支社に勤務
(取引アドバイザリーのシニアアソシエイト)
だいたいの1日のスケジュールは
・朝8時~正午 仕事
・正午~午後3時 体操のトレーニング
・午後4時~8時 ふたたび仕事
記事では「フルタイム」と書いています。最初は大変だったそうですが、今は仕事と体操のバランスを取ることができていると語ります。仕事は財務データの分析などで、数億ユーロに及ぶ企業取引に携わっているとのことです(よくわからないけど、カッコいい感じですね
)
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現役続行予定で、今は欧州選手権(5月・ライプツィヒ)へ向け調整中。世界選手権にも意欲的で、特に2028年自国開催(ロッテルダム)の大会に出られれば最高だとしています。会社や仕事仲間からのサポートに感謝するとも述べていて、仕事環境はとてもいいもようゾンダーランドは現役のうちに医師
になりましたし、オランダすごい・・・
国際オリンピック委員会(IOC)次期会長候補の、気候変動やテクノロジーに関する姿勢が紹介されていますが、もう疲れたので省略して・・・
候補者7人が並んでいる写真をご紹介
・IOC
左から、
ダビド・ラパルティアン(仏)
カースティー・コベントリー(ジンバブエ)
フアン・アントニオ・サマランチ・ジュニア(スペイン)
銅像
バッハ現会長
ファイサル・アル・フセイン王子(ヨルダン)
渡辺守成(日本)
ヨハン・エリアシュ(スウェーデン/英)
セバスチャン・コー(英)
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現時点での年齢は、
40代 1人
50代 1人
60代 5人
一般メディアでは、「本命不在」と報じているもよう。国際体操連盟(FIG)会長の渡辺氏、FIG会長選では毎回圧勝でなぜか人気があるので、今回も勝ってしまうのかなどと思ったり・・・よくわかりませんな
国際オリンピック委員会(IOC)次期会長候補の、「トランスジェンダー問題」に関する考えが紹介されています
・Inside the Games
グレーゾーンや例外を認めない断固たる姿勢をみせているのはエリアシュ氏(スウェーデン/英)。次にはっきりしているのはコー氏(英)ですが、「性転換」の時期によっては認めるというもの。サマランチ氏(スペイン)は男女を明確に区別する方法を決めなければならないとするにとどめています。ラパルティアン氏(仏)とコベントリー氏(ジンバブエ)はとてもあいまいで、「どうするか決めなきゃいけないけど、微妙な問題だから、まあ努力するわ」という程度(←超意訳)
渡辺守成氏、フセイン王子の姿勢はちょっと見当たりませんでした。
私はとにかくわかりづらい表現が大キライなので、すべてにおいて抽象的なコベントリー氏は支持できませんね