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行列と味

2015年04月11日 | 食べ物
行列の出来る店がある。
ジャンルはさまざまなれど、とりあえず飲食店とする。

例えば、昼になったので、「今日はラーメンでも食べようか」と出かけたとしよう。
近くにはラーメン店が2件あり、A店には長蛇の列が出来ている。
隣のB店は店内に2~3人しか客が入っていない。
どちらに入りますか?

僕は一人なら間違いなく、空いているB店に入るだろう。
並ぶのが面倒だから。
そして、いつかA店に行こう、とチェックするだろう。

行列が出来るからといって、必ずしも美味しいとは限らない。
逆に、全く人気がなさそうなのに、すごく美味しい店もある。
それでも、、毎回行列の出来る店と、開店以来一度も行列が出来たことのない店なら、間違いなく行列の出来る店のほうが
美味しい可能性が高い。
だから、美味しいものを食べたいから行列の出来る店に並ぶ、というのは正しいと思う。

先週、京都へ行ったとき、前から気になっていた店に行ってきた。
その店はいつも行列がすごくて、気にはなっていたものの、観光に時間を割きたかったため素通りしてきたのだが、
いつかは行ってみたいと思っていたので、今回思い切って行列に並ぶことにしたのだ。

そこはうどん屋だった。
うどんはうどんでも、カレーうどんが美味しいらしい。
いちおう、和食の店として、きつねうどんとか、親子丼とか、そういうメニューもあったと思うが、店内の客は全員カレーうどん
を食べていた。
店の外に出来る長蛇の列は、このカレーうどんを食べるための列だったのだ。

11時開店だったので、11時過ぎくらいに行けば、そんなには並ばなくていいだろうと、それくらいを目安に向かったのだが、
途中、「哲学の道」に必ずいるネコたちとたわむれていたら、少し時間が遅れて、11時半くらいになった。
外にはすでに数十人の列が出来ていたが、今日は並ぶ覚悟で来ていたので、迷わず最後尾につく。
しかし、それが甘かった。

店内の座席数が少ないのか、すこぶる回転が悪い。
こういうこともあろうかと、持参してきた文庫本を読みながら、待つこと1時間。
まだ店内には入れない。
だからといって、ここまで並んでやめるわけにはいかない。
結局、そこからさらに45分くらい待って、ようやく席につくことが出来た。
自分の経験では、飲食店の待ち時間としては、最長記録更新だ。

1時間45分並んで食べるカレーうどんは美味しかった。
たしかにこれは並んででも食べたい、と思うだろう。
しかし、1時間45分は長すぎる。
30分以内ならまた並んでもいいが、それ以上ならもういい。

夜は、僕が京都へ行くと必ず立ち寄る和食の店へ行った。
そこはどんなに行楽シーズンでも、一度も並んだことはない。
いつでもスっと店に入れ、すぐに席につくことが出来る。
店の売りである「にしんそば」や「湯葉あんかけうどん」は絶品の味で、全く並ばずこのクオリティは、
まさに隠れた名店といっていい。
こういう店をいくつも知ってると、ちょっとした情報通になれるかもしれない。

(おまけ)
昨年の秋に京都へ行ったときに昼食を食べた店は、絶好の行楽日和&観光地という好条件の中、
閑古鳥が鳴いてるようなところだった。
店内は乱雑でホコリっぽく、店員の態度といい、味といい、客がいないのが納得できる店だった。

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