7月12日のディスカバー・ビートルズは4枚目「ビートルズ・フォー・セール」からのB面である。
1曲目は「エイト・デイズ・ア・ウィーク」でシングルに相応しい明るいナンバーだ。
何故か当時ライブでは演奏されなかったようで、公の前で生演奏されるのは2013年のポールのソロツアーまで待たなければならない。
続いてカバー曲が2曲。
どちらも元曲をそのままコピーしているらしい。
4曲目はポール作でジョンボーカルの「エヴリー・リトル・シング」。
この曲のポイントはサビに入ってくるティンパニーだけど、こういうアイデアというか閃きというか、センスの良さが窺える。
余談だがJ-POPのユニット、Every Little Thingが登場したとき、僕はてっきりビートルズの影響の濃い音楽をやるのかと思ったけど、ぜんぜん違っていてがっかりしたことがある。
嫌いではないけどね。
続いて「パーティーはそのままに」「ホワット・ユー・アー・ドゥーイング」とちょっと影の薄い曲。
とくに『ホワット・ユー・アー・ドゥーイング」は不人気らしい。
なんとなくそうなんだろうな、という気はするけど、個人的にはちょっと好きな曲だ。
でも、途中でコーラスの歌詞が間違っててポールのボーカルとあってないのに、なぜ録音しなおさなかったのだろう?
最後はジョージボーカルのカバー曲。
昔からの定番曲だけに一発録音ワンテイクだという。
番組でも言ってたけど、ジョージとリンゴのぴったり息のあった演奏が素晴らしい。
今回のもう一つの特集はビリー・プレストンである。
ビートルズ後期にエレキピアノで参加するようになった人で、「ゲット・バック」や「ドント・レット・ミー・ダウン」の素敵なキーボードソロはビリー・プレストンの演奏だ。
有名なアップルビル屋上でのライブ演奏動画にも登場している。
僕はビリー・プレストンってセッションミュージシャンだと思ってたけど、歌も歌っていて、何枚もソロアルバムを出してるらしい。
それなら聴かねば、ということでレット・イット・ビーと同時期のアルバム「Encouraging Words」を全曲聴いてみた。
これがなかなかソウルフルな素敵なアルバムで、かなりよろしい。
Billy Preston - Encouraging Words - 1970 - Full Album
ジョージ作の「マイ・スイート・ロード」もやってる。
それもいいんだけど、ビートルズの「アイブ・ガッタ・フィーリング」もやっていて、これがすごくファンキーに味付されていてまるでスライ・アンド・ファミリーストーンのようだ。
これはビートルズ版よりこっちが好きって人も多いと思う。
Billy Preston - I've Got a Feeling