7月2日のディスカバー・ビートルズは4枚目のアルバム「ビートルズ・フォー・セール」からA面曲だった。
このフォー・セールだけどビートルズのアルバムの中ではちょっと影が薄い。
このアルバムが一番好きって人に出会ったことがないし、前作と次作が映画のサントラという話題性豊かな作品で印象に残りにくいというのもあるだろう。
個人的には、前作の最後の曲が「アイル・ビー・バック」で、このアルバムの1曲めが「ノー・リプライ」ということに流れを感じる。
前作同様ジョン色が濃く、またジョンは主にアコギを弾いてる。
この頃のビートルズは飛ぶ鳥を落とす勢いの快進撃真っ只中で、そのため楽曲制作が追いつかなかったと言われる。
そんな中アルバム曲を満たすために、デビュー前からのレパートリーを多く入れている。
とくにカバー曲はチャック・ベリーやバディ・ホリーなど、ハンブルグ時代からの定番曲でササッと済ませた感じだ。
それでもさすがはビートルズで、個人的にはどれも原曲よりもこっちバージョンのほうが好きだ。
基本的に原曲よりもハードに演奏するのがビートルズで、とくに「ロックンロール・ミュージック」なんかはジョンのシャウトが決まっている。
また「ミスター・ムーンライト」も人気のカバー曲で、ジョンのボーカルがすごくいい。
ビートルズに深く影響された人、今週はトッド・ラングレン。
僕は名前しか知らない人だったけど、こんなにビートルズの影響下にある人だとは思わなかった。
すごく幅広く活動している人で、プロデュース業もしていたようでグランド・ファンクの「アメリカン・バンド」なんかも手がけてたらしい。
番組で紹介されてたトッド・ラングレン率いるユートピアの「ミート・ザ・ユートピア」。
ここまでやるか?ってくらいビートルズ愛に満ちたアルバムである。
聴いてすぐに「ああ、この曲はアレが元ネタなんだな」というのがわかる人は、なかなかのビートルズ達だ。
ビートルズファンは是非聴いてみてくださいね。
ジャケットもビートルズのパロディだ。
TODD RUNDGREN UTOPIA DEFACE THE MUSIC DELUXE EDITION