Music Mania

No Music No Life

ディスカバー・ビートルズ その4

2020年07月12日 | ビートルズ


7月2日のディスカバー・ビートルズは4枚目のアルバム「ビートルズ・フォー・セール」からA面曲だった。
このフォー・セールだけどビートルズのアルバムの中ではちょっと影が薄い。
このアルバムが一番好きって人に出会ったことがないし、前作と次作が映画のサントラという話題性豊かな作品で印象に残りにくいというのもあるだろう。
個人的には、前作の最後の曲が「アイル・ビー・バック」で、このアルバムの1曲めが「ノー・リプライ」ということに流れを感じる。
前作同様ジョン色が濃く、またジョンは主にアコギを弾いてる。

この頃のビートルズは飛ぶ鳥を落とす勢いの快進撃真っ只中で、そのため楽曲制作が追いつかなかったと言われる。
そんな中アルバム曲を満たすために、デビュー前からのレパートリーを多く入れている。
とくにカバー曲はチャック・ベリーやバディ・ホリーなど、ハンブルグ時代からの定番曲でササッと済ませた感じだ。
それでもさすがはビートルズで、個人的にはどれも原曲よりもこっちバージョンのほうが好きだ。
基本的に原曲よりもハードに演奏するのがビートルズで、とくに「ロックンロール・ミュージック」なんかはジョンのシャウトが決まっている。
また「ミスター・ムーンライト」も人気のカバー曲で、ジョンのボーカルがすごくいい。

ビートルズに深く影響された人、今週はトッド・ラングレン。
僕は名前しか知らない人だったけど、こんなにビートルズの影響下にある人だとは思わなかった。
すごく幅広く活動している人で、プロデュース業もしていたようでグランド・ファンクの「アメリカン・バンド」なんかも手がけてたらしい。
番組で紹介されてたトッド・ラングレン率いるユートピアの「ミート・ザ・ユートピア」。
ここまでやるか?ってくらいビートルズ愛に満ちたアルバムである。
聴いてすぐに「ああ、この曲はアレが元ネタなんだな」というのがわかる人は、なかなかのビートルズ達だ。
ビートルズファンは是非聴いてみてくださいね。
ジャケットもビートルズのパロディだ。

TODD RUNDGREN UTOPIA DEFACE THE MUSIC DELUXE EDITION

デュア・リパ

2020年07月05日 | 音楽
今週のアメリカンヒットチャートは、先週とあまり代わり映えがなく、シックスナイン & ニッキー・ミナージュの「Trollz」が1位にランクイン、先週1位のダベイビー「ロックスター」が2位、あとはデュア・リパがランク外となった他は大きな変化はない。
1位となったシックスナイン & ニッキー・ミナージュの「Trollz」は男女デュオのラップナンバーだけど、歌詞の内容はイマイチよくわからない。
このシックスナインという人物は相当な問題児らしく少し前まで刑務所に入ってたという。
また、ニッキーのファンはシックスナインとコラボしたことを残念がってるという。
僕のようなオジサン世代からすると、このシックスナインという人物はいかにもワルそうに見えるけど、ティーンエイジャーからすると、そういうのも含めてカッコいいんじゃないんだろうか?
僕らの若い時だと、ロックスターってけっこう悪ぶってたしね。

TROLLZ - 6ix9ine with Nicki Minaj (Official Lyric Video)


さて、先週のトップ10ヒット曲の中ではデュア・リパの「ドント・スタート・ナウ」が大変気に入ったので、彼女の最新アルバム『フューチャーノスタルジア」を聴いてみたところ、こちらもとても楽しめた。
題名の通り、ノスタルジックな80年代スタイルと現代的なセンスをうまくミックスしていて、彼女のメインターゲットであるティーンエイジャーの親世代にもアピール出来る内容だと思う。
これは僕らの時代でいうと、昔ビリー・ジョエルが全曲モータウンサウンドを取り入れた「イノセントマン」を発表したようなものなのかもしれない。

Dua Lipa - Don't Start Now (Official Music Video)


ディスカバー・ビートルズ その3

2020年07月04日 | ビートルズ


6月28日のディスカバービートルズは他者への楽曲提供特集というわりとマニアックな内容だった。
この番組ならではのマニア向け企画である。
ビートルズの番組なのに、ほとんどビートルズが流れないという、ビートルズ中級者以上向けだ。
僕も知らない曲が多くてとても楽しめた。

同時代でレノン・マッカートニー 作の曲をやると、どうしてもそれはビートルズっぽくなる。
ピーターアンドゴードンの「愛なき世界」なんて完全にビートルズイズムに染まってる。

ピーター & ゴードン 愛なき世界 Peter & Gordon A World Without love


番組で紹介されたシラ・ブラックという人。
この人はポールだけでなく、ジョージからも楽曲提供されていて、なかなか味わい深い。
シラの透き通ったボーカルが曲にあっている。
同じ曲をリンゴもソロアルバムの中で歌っているが、そちらはまた違う雰囲気で面白い。

I'll Still Love You (When Every Song Is Sung) Cilla Black


ビートルズが楽曲提供する曲は、必ずしもそのときの書き下ろしではなく、もともとは自分たちのレパートリーだったものも多い。
そんな中から、ジ・アップルジャックスに提供したこの曲は、元々ビートルズのレパートリーで、デッカオーディションでも演奏されてる曲だ。
ちなみにビートルズ版はアンソロジー1で聴くことが出来る。
もちろんYouTubeでも聴ける。

The Applejacks ~ Like Dreamers Do (1964)