風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

“手法”

2011-05-27 | 社会
「鳥取県議6人でよい」と発言し、平井鳥取県知事から、「余計なお世話だ」と反論された橋下知事。二日後に、「暴走した発言でした。すいませんでした」と述べた。この発言を、“またか、彼らしい言い方や”で済ませることはできない。

橋下知事が率いる「大阪維新の会」は、府議会定数を現在の109から88に削減するという。この提案に、「議員が減ればその分を他に使えるのでは」という議論があるが、そう簡単に考えていいのだろうか。

もしそれが実現すると、維新の会の議席は、4月の選挙の得票率40%で得た議席占有率は現在の52%から61%になるのだ(自由法曹団大阪支部のシュミレーション)。要するに、得票は40%でも議席は60%以上を得るという、まったく民意(投票結果)を正確に反映しない議会になるのだ。結局、それは多様化する府民の声を切り捨てることになるのではないだろうか。

マスコミを利用して世間にインパクトを与える発言をし、抵抗勢力を作り、自分のやりたいことを強行するという「手法」は、すでに我々が経験してきた“小泉流”の“二番煎じ”なのだ。
我々はあの“小泉改革”で“えらい目”に会ったのを忘れてなならない。