居住地の住民団体の委員を引き受けていて、その団体の活動の一つとして「ホタルの生息調査と育成」があり、きょう、ホタルの幼虫の餌になるカワニナの採集のお手伝いに行ってきた。
去年までは、わざわざ車で2時間もかかる京都府亀岡市まで採集に行っていたが、今年は近くの用水路にもいることがわかり、そこでやることになった。
長靴を履き、小さな網を持ちながら用水路の下手から上手に向かったカワニナを採っていくのだが、これがなかなかたいへん。腰を屈め下を向きっぱなしの作業なので、腰が痛く汗がぽたぽた滴り落ちてくるんです。
それでも、何とか1時間余でバケツ1杯半くらのカワニナが採集できて、ホタルの幼虫を放流する用水路に散布してきた。来週は幼虫の放流と同時に餌としてキャベツやジャガイモも投入することになっている。果たして来年はどれくらいのホタルが観れるのか。
毎年同じように、水路の清掃→カワニナ散布→幼虫放流を行っても、成虫になり、ホタルとして飛んでくれる数がその年によってだいぶ違うのです。長年、これに関わっておられる方は、「何がどのように影響して、そのようになるのかようわからん」といわれます。
われわれが子供の時は、どこの川でも夏になるとホタルが飛んでいるのが当たり前だったのに。わずかこの数十年で何がどうなってしまったのか…。
わが島本町の現在の「街づくり」計画は、もっぱら、人口増、税収増を図るための住宅建設と企業誘致が中心になっていて、住民の関心の強いJR島本駅西開発や若山台調整池の売却問題ももっぱらその視点から議論されているのは困ったものだ。
我々は一度失った自然環境が、どんなにお金をかけても二度と取り戻せないという後悔と反省をしたはず。
これからの島本町の「街づくり」、この苦い教訓を生かし住民の声をしっかり聞いてすすめなければ、またもや取り返しのできない後悔を積み重ねてしまうことになるのではないか。