風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

恐れいいったNHK

2012-07-13 | 社会
先のブログで取り上げた大阪市の「敬老パス有料化」問題を報道した、12日のNHKローカルニュース「関西テラス」の件でNHK大阪に電話した。何回かダイヤルして繋がり、電話口に出た女性が「NHK大阪 お客様ふれあいセンターです」といった。

質問の概要を伝えた後で、「ところで、あなた様はNHKの職員の方ですか」というと、「いえ、正規の職員ではありません」といった。「その業務を請け負っている会社の方、派遣の方ですか」というと、「そうです」という。この女性には申し訳ないことだが、「『ご意見・ご要望を承わりました』だけでなく、責任ある回答が欲しいので、それができる方に代わってもらえないでしょうか」というと、少しして男性がでた。

聞くと、この男性もNHKの正職員ではなく、NHKのこの部署を請け負う関連会社の者だという。ということは、先の女性はNHKにはもちろん、その請負会社とも雇用関係のない派遣会社から「二重派遣」?されているということになる。
それは置いておくとして、この担当者、電話口に出た時から機嫌が悪かったのかどうか知らないが、最初から愛想のない口ぶりなのだ。

こちらが番組の概要を説明して、「昨日のあの報道(内容については前のブログを参考にしてください)の仕方は『日本放送協会番組基準』に照らして問題があるのではないでしょうか」というと、「何が問題なんでしょうか?」という。「『基準』には、『政治上の諸問題』『意見が対立している公共の問題』などついては『公平に取り扱う』としている。今回は明らかにこれを踏み外しているのでは」というと、「私どもはそのように考えていません」という。

電話の横にパソコンを置き、この「基準」を画面に出していたので、「基準」のこの部分を読み上げようとすると、途中でそれを遮って、「これのどこに違反しているというのでしょうか。私どもはまったくそのようには考えません」というのだ。

だんだん頭に血が上ってきているのを抑えながら、「今回の有料化についての橋下市長提案には、賛成意見もあるだろうが反対の意見もある。それなのに、提案者の橋下市長のコメント(動画)だけ流して、議会や市民の反対意見をまったく伝えないのは、ここにいう『公平に取り扱う』ことになってはいないのではないか」というと、「あなたがそう言われるのはあなたの勝手ですが。私どもはまったくそのように考えません。トップ(市長)の方針を伝えることは必要だと考え放送しました」という。

NHKにはこれまでも、苦情だけでなく素晴らしい番組には褒め、激励の電話もしたこともあるが、今回のような横柄な応対は初めてだ。腹が立つということを通り越して〝呆れてものが言えない〟という心境だ。
とくに、大阪(関西)での〝橋下ヨイショ〟の報道姿勢には目に余るものがある。NHKは〝橋下市長の広報になり下がってしまったのか〟というのはいい過ぎだろうか。

最後に、「視聴者の意見・要望を聞くこの電話(お客様ふれあいセンター)を無料にすべきではないか」というと、「料金にはそんなものは含まれていません。そのようなことをしているところがどこにありますか」の答が返ってきた。そこまで言うか!

◆「日本放送協会番組基準」からの抜粋(全文はここから)
第4項 政治・経済
1 政治上の諸問題は、公正に取り扱う。
第5項 論争・裁判
1 意見が対立している公共の問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにし、公平に取り扱う。

掴まされた「欠陥商品」

2012-07-13 | 社会
昨日(12日)の6時台のNHKのローカル(関西地方)ニュース「ニューステラス関西」の番組の後半で、またもや橋下徹市長を登場させた。

内容は同日の大阪市議会の討論を伝えるもの。放送は最初に、「本日の大阪市議会で、高齢者用市内巡回バス有料化問題が議論されました」と伝えた。そして、討論に立った二人議員がそれぞれ数秒間(多分、一人当たり3秒くらいか)映り、解説は「民主党と共産党(議員)が討論に立ちました」というだけ。それぞれの議員の名前の字幕もなく、それらの議員(党派が)何をどう言ったのかはまったくなし。

続いて映し出されたのは、議会終了後の立ったままでの記者会見をする橋下市長。「50円(提案されている有料化料金)くらいは誰でも出しますよ」のコメントをそのまま伝える。
赤バスの有料化については市民の間では賛成、反対いろいろな意見があるのに、この放送は賛成(提案者=市長)のコメントだけを一方的に伝えるだけなのだ。

NHKの「日本放送協会番組基準」では、「政治上の諸問題」「意見が対立している公共の問題」などついては「公平に取り扱う」としている。今回の放送内容は明らかにこの「基準」を踏み外していることは明らかである。

〝NHKのこの様はなんだ。これじゃまったく橋下市長の広報機関ではないか〟と、観ていて頭にきた。
きちんと代金(料金)を支払っているのにこんな欠陥商品(放送)を掴まされては黙っていられない。きょう、NHKに抗議する。