風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

「無気力試合」

2012-08-03 | 日常

ロンドン五輪のバトミントン女子ダブルス1次リーグで「無気力試合」を行ったとして中国、韓国、インドネシアの4ペア8選手が失格となった。決勝トーナメントの組み合わせを有利にするために「勝つための最善の努力を怠った」というのが理由。当然だと思う。

このことと関連して思うのは、31日に行われた女子サッカーの日本と南アフリカの試合だ。サッカーに関しては素人のオレが観ていても〝なんやこれは!〟と思うような〝オモロナイ〟ゲームだった。結果は0-0の引き分けで、日本は予選リーグを2位で通過して決勝トーナメントに進んだが…。

これは試合が終わってから知ったことだが、この〝オモロナイ〟試合には日本が仕組んだある「作戦」があったというのだ。すなわち、すでに決勝トーナメント進出が確定していた日本は、佐々木監督の指示によって、2位通過になるように、後半途中から攻撃して点を取ることより、ボール回しに終始して〝勝たない〟ゲームにしたというのだ。

その理由については、2位で通過すると次戦は同じ会場での試合になるが、勝って1位通過なら長距離移動になるからというのです。これは、見方によっては「無気力試合」ではないのか。
大会運営などによって、試合間隔や対戦方式などに有利、不利という問題はあるとしても、メダル取りにこだわる、このような「作戦」は、果たしてスポーツ、オリンピックの精神と相いれるのかと大きい疑問を持つ。

なでしこジャパンとそれを率いる佐々木監督ら関係者にかかる〝メダルを、それも金を〟というプレッシャーは我々の想像以上のものがあるだろう。それはわかる。しかし、今回の「作戦」が功を奏し、その結果メダルを獲れたとしても、そうした行為がメダルの価値を損ねるものにならないだろうか。
日本人として、ちょっと、いや大分悲しい、そして恥ずかしい。

オリンピック報道に思う

2012-08-03 | 日常

連日の洪水のようなロンドンオリンピック報道にちょっと参っている。
チャンネルのどこを押しても、オリンピック、オリンピックですから。それも、日本人選手がメダルを取った場面ばかりが、これでもかこれでもかと言わんばかりに繰り返されて。

もちろん、日本人選手がメダルを取るような活躍はうれしいし、拍手を送りたいのですよ。でもちょっと…と思うのです。どう考えても、今回の各局のオリンピック報道は日本人選手の「応援報道」になっていて、〝素晴らしい競技を報道する〟という原点を忘れているようにしか思えないのです。

日本人選手だけでなく、出場する一人一人の選手の競技はそれまでの4年間の、いやそれよりもっと長い年月の努力の結晶なんですから、それを伝えるという報道、素晴らしい競技はたとえ日本人選手を負かした相手(外国人)でも映してほしいのです。それがスポーツ報道だと思うのです。

将来はオリンピックにと励んでいる日本の少年たちに世界一の素晴らしいパホーマンスを伝えないスポーツ報道ばかりでは、将来の日本のスポーツがますます世界から取り残されてしまうのではとちょっと心配になります。

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