最近とっても忙しくなってしまって、なかなか帰省できない。僕の親父も首を長くして待っているのだと思うのだが、随分と我慢してくれている。
ただ只管「ごめんな。行けなくて。」「必要な物何かある?」という会話が精一杯なのだ。
しかも親父が本当に欲しいものは「甘い物」であって、それはお互いに許されないものである事が解っているのである。
可哀想だが仕方ない。
電話で宥めたり賺したりという、子供である自分の立場ではなんとも辛い役回りである。強いては厳密なカロリー計算と生活管理の下に居るが故の健康な体な訳なのだ。孫の結婚式に出る為にもがんばってもらわにゃな。
先日から欲しいと言っていた本を送る際に、他に「何かある?」と聞いたところ、マルちゃんの自画像が欲しいときた。
自画像...。
おやじが言っているのは、彼女が幼稚園の頃に送った「絵」の代替であり、それをベットから見える位置に貼りたいらしい。みなさん想像つきますか、幼稚園児の絵。
当時幼稚園であった彼女は今や小学4年生である訳だ。クレヨンでちょいちょい書くという訳にはいかないと思うけど....。
「いつも見えるところに掛けておきたいんだ」(そりゃそうだが)
これを断る事ができるだろうか。(これこそどこまで解ってやってんのか。じいちゃん)
今更彼女に幼稚園の時のような「絵」を描けとも言えず、みんなで四苦八苦して何度も書き直した結果、シュールなマルちゃんが完成である。
これがどの程度本人と似ているのかどうかは判定不能。似ていると言えば似ている。いやいや大変不思議な仕上がりになってるいという事も出来るかもしれません。
なんとも不安な仕上がりではあったが、一所懸命描いた絵でもあるので送りましたよ。じいちゃんへ。
お礼の電話はあったらしいが、不在で話せず。で、どんな感想だったんでしょうかねぇ。