松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

楽しい稽古をしましょう

2005-06-20 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
18日付けでアップしたブログ(「無理すれば道理で苦しい」)に、
わしさんからコメントをいただいているのですが、
ちょうど彼のブログ『まゆつば日記』でも
柔術の稽古について
アップされているので紹介します。

わしさんは柔術の稽古、私は太極導引の練習です。
柔術の稽古は相手と組みながらの稽古のようですが、
太極導引ではもっぱらひとりで
内面に意識を集中させながら練習しています。
こうした外見上の違いはありますが、
練習を通して追求しているものが
何となく似ているような気がしています。
わしさんと私がたまたま似たような志向を
持っているだけなのかもしれませんが、
柔術でいうところの技に求められているものと
太極導引の要求(松静自然)には、
どうも共通するものがあるように思えるのです。
そのため、わしさんが感じたり考えたりしていることには、
ついついうなずいてしまうことが多いのです。

柔術というからには術(テクニック)を
極めるのでしょうが、
術は技の仕組みを理解することから
始まるのでしょうか。
動作的な仕組みはいずれわかってくる
ものなのだろうと思います。
しかしもうひとつの仕組み、
技を繰り出す肉体と精神の仕組み(かかわり、状態など)も
研究する必要があるのだろうと思うのです。
これらは単に想像でしかないのですが、
何となくこのあたりが個人的には
似てくるような気がしているところです。

わしさんのいう“稽古を楽しみましょう”
という心のあり方というかスタンスには同感です。
何をもって楽しいと感じるかは
人それぞれですし、ニュアンスも異なるもの。
それでも最大公約数的な感覚はあると思います。
個人でも仲間と一緒に練習していても
原則は変わらないのかもしれません。
だいいち楽しくなかったら…続かないですよね。