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Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

読み書きの日本史

2023-11-13 14:36:29 | 本-言語関連
図書館から借りた『読み書きの日本史』を読了。
一般的に日本人の識字率は昔から高いと言われていますが、実際はほんの100年ほど前までは身分や地域、性別などによって偏りがかなりあったようです。しかも「識字率」と言っても自分の名前だけ書けたり、平仮名だけ読めたりと様々。それが明治以降は急激に識字率が伸びるのですから、相当政府が読み書きを徹底させたしるしですね。
「往来物(おうらいもの)」という言葉は本書で初めて知りました。つまり実際にやり取りされた手紙のことで、それが寺子屋などでのテキストにもなったそうです。中には「こんな内容を子ども用のテキストにしてもいいのだろうか?」と思われるものもあったそうなのですが、随分大胆ですね。
引用すると非常に長くなるので割愛しますが、勉強について考えさせられた文章があったのです(本書184、185ページ)。本来勉強は「学ぶ」ためにあるものですが、今は単なる入試のための道具になってしまっています。「テストに出ないものは覚えなくていい」などと考えている学生や受験生も少なくありません。果たして単なる「知識の詰め込み」だけでいいのだろうかと非常に考えさせられました。物事をじっくり考えたり、豊かな教養を身に付けるのも大切な気がします。
本書の最初から気付いていましたが、参考文献が随分多いこと。本書にもカッコ内に記されていますし、巻末にも9ページにわたるリストがあります。本書を書く際に実に多くの本を参考にしてじっくり研究したのですね。



ところでどうでもいい話になりますが、先日、某激安スーパーに行った時のことです。
最近そこのスーパーが新たに支払機を導入しました。その機械で支払いを済ませ、カートを引きながら商品を詰める台の空きを探し、やっと見つけたところ…

「あれっ、かごと商品がない!」

と気付いたのです。
結局商品は支払機のすぐ隣に置いたままにしてあったのですが、何も盗られていなくて安心しました。皆さんもお気を付けください(汗)。