2022年12月25日。
キリスト教の三大聖地の1つ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。
その大聖堂の前を通り過ぎようとした時に目に入った。
大聖堂に向かって、まっすぐに置かれている。
大聖堂の正面に、靴が揃えて置いてあるのだ。
この時は、スペインは雨季。
ゆきたんくも傘をさして歩いていた。
当然この靴の中は水浸しである。
先日の投稿と重複する部分はあるが・・・
この地の名前、サンティアゴはスペイン名で、キリストの12使徒のひとり聖ヤコブのことである。
ヤコブの墓がスペインの北部で発見された。
これを記念して大聖堂が建てられた。
9世紀のことだ。
ここサンティアゴ・デ・コンポステーラはキリスト教徒の精神的支柱となった。
ヨーロッパ各地から多くの巡礼者が訪れることで、教会が建ったり、巡礼路ができたりして町が形成された。
長い巡礼路である。
中世にキリスト教三大聖地のひとつとなり、多くの人が行きかう中で、宗教建築や絵画などの芸術・文化の発展につながった。
その巡礼者がこごて靴を脱いでいる。
どこに行かれたのだろうか。
「栄光の門」に向かうのである。
そしてこの日、12/25は年に4日ある休業日のうちのひとつだったのである。
で、靴を脱いだ方はどこへ行かれたのか・・・
この後、ツアーの一行で食事に行ったり、聖堂の見学をし終わった後も靴は元の位置にあった。