伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

巡礼者

2024-03-01 23:33:18 | 言いたんく

2022年12月25日。

キリスト教の三大聖地の1つ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。

その大聖堂の前を通り過ぎようとした時に目に入った。


大聖堂に向かって、まっすぐに置かれている。


 

 大聖堂の正面に、靴が揃えて置いてあるのだ。

 この時は、スペインは雨季。

 ゆきたんくも傘をさして歩いていた。

 当然この靴の中は水浸しである。

 

 先日の投稿と重複する部分はあるが・・・

 この地の名前、サンティアゴはスペイン名で、キリストの12使徒のひとり聖ヤコブのことである。

 ヤコブの墓がスペインの北部で発見された。

 これを記念して大聖堂が建てられた。

 9世紀のことだ。

 ここサンティアゴ・デ・コンポステーラはキリスト教徒の精神的支柱となった。

 ヨーロッパ各地から多くの巡礼者が訪れることで、教会が建ったり、巡礼路ができたりして町が形成された。

 長い巡礼路である。

 中世にキリスト教三大聖地のひとつとなり、多くの人が行きかう中で、宗教建築や絵画などの芸術・文化の発展につながった。

 その巡礼者がこごて靴を脱いでいる。

 どこに行かれたのだろうか。

 「栄光の門」に向かうのである。

 そしてこの日、12/25は年に4日ある休業日のうちのひとつだったのである。

 で、靴を脱いだ方はどこへ行かれたのか・・・

 この後、ツアーの一行で食事に行ったり、聖堂の見学をし終わった後も靴は元の位置にあった。

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