ライムストーンの家。
これを見ると心落ち着くということで始まった「心落ち着く」の最後の投稿だ。
初めて意識したのはコツウォルズではない。
「ライムストーン」とか「蜂蜜色の家」とか言う言葉を知らない時に、すでにその建築物を見ていたのである。
それから、この色が頭の中に住み着いた。
まずは先日の投稿のウッドストックから東へ3.4km行った場所にある教会だ。
やはり家の建材としてライムストーンを使っている。
シップトン・オン・チャーウェルにあるホリークロス・チャーチ → Map
お墓も芝生の中にあって綺麗。 墓石もライムストーンかな・・・
さて、話を最初に戻すが、2枚目の写真の中に、初めて意識した建物が写っている。
後姿なので、正面からの写真を載せよう。
シップトン・マナー(2011年12月) → Map
オックスフォードの中心から北へ直線で11㎞。
シップトン・オン・チャーウェルという村がある。
そこに16世紀から建っている領主の館である。
この「領主の館」のことをマナーハウスと呼ぶ。
この建物は1995年まで、ヴァージン・マナー・スタジオという名前で機能していた。
ゆきたんくのフィバリット・アーティストのマイク・オールドフィールド氏のソロデビューアルバム「チューブラーベルズ」が誕生した場所である。
日本人では、平成元年ごろに大ヒットを飛ばした4人組の「たま」がここでアルバムのレコーディングをしている。
マイク氏の何で知ったかは忘れたが、とにかく最初に見たライムストーンの建物が旧ヴァージン・マナー・スタジオなのである。
最初に訪れたのが2003年8月9日。
熱波の最中で気温は40℃近かった。
いろいろ探したが見つからない。
この辺りで一休みと車を停めて車外に出たが、暑いのですぐ木陰に入る。
ふと後ろを振り返ったら目に飛び込んでしたマナーハウス。
その時の写真がこれである。
旧ヴァージン・マナー・スタジオの建物(2003年8月)
何かホッとした。
やっと見つかったこと。
30年の夢がかなったこと。
いろいろと重なったが、建物の色が優しかったことも大きいだろう。
そう、詩人、ウィリアム・モリスがイングランドで一番美しい村と言ったビブリーの建物の色。
ゆきたんくは、それをシップトン・オン・チャーウェルで初めて見たのである。