都立の全日制全寮制高等学校の秋川高等学校に入学してから5日目の出来事だったと思う。
ゆきたんくの眼鏡が壊れた。
いや、部活動中に眼鏡の鼻当ての部分が取れてなくなってしまったのである。
体育館からの帰寮後に気が付いた。
秋川高等学校の300mトラックと体育館
鼻が痛い。
すぐに対処しなくてはいけない。
1年生の住居1棟舎監室には、学年主任だったと記憶しているが鷲鼻のブラックジャックに出てくるようなK先生がいた。
ゆきたんく「実は、眼鏡の鼻当てが取れまして・・・」
K先生「だから?」
ゆきたんく「直したいので眼鏡屋に行かせて下さい。」
K先生の形相が急に険しくなり、
「大体、最初は眼鏡なんだ!」
と大きな声で怒鳴られた。
ゆきたんくは何のことか分からず戸惑っていた。
K先生 「大体、最初は眼鏡なんだ。嘘をつくんじゃない。」
部活動顧問のW先生が入ってきて
「あっ、こいつの眼鏡部活動中に部品が取れたみたいですよ。」
その声を聞いて
「それならば、よろしい。」
何のことか分からなかったが
後で考えてみると入寮すると自由がなくなる。
何か外に出る言い訳が欲しくなる。
「眼鏡が壊れる」というのは、一番多い理由だと解釈した。
まぁ、そんなことはなかったのだろうが・・・
入寮してすぐに何事も簡単に許しては後々の生活指導が大変になることを知っておられたのであろう。
確かに1年生の時が一番先生方は口うるさかったように思う。
学年が上がるごとにお小言は少なくなっていった。
しかし、前置きがなく瞬時に「スイッチ」が入った時には本当に驚いた。