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息子の陸上競技の練習を見た帰り道沿いに碑を見た。そして説明の標柱を見たら、「かわうその碑」とある。なんとも珍しい碑だと思いながら車を降りて覗き込んだり、写真を撮ったりする。
標柱である
かわうそといえば、川や湖にいて、茶色い体をし、水中で活動するという印象がある。そんじょそこらにいる気がしたが、調べてみるとわが日本では四国の一部を除いて絶滅している。よって特別天然記念物にしてされている。
標柱には碑の由来があった。「ここ沼南に居を構えた廣瀬佐惣治が弟とかわうそを供養するために立てた碑」とされている。その昔、かわうそも今ほど少なかった訳ではなかったろうから、想像ではあるが、佐惣治の弟と弟がかわいがっていたかわうそを供養したと考えることはできる。
かわうその碑
しかし史実「沼南の歴史を歩く」という本によると、かわうそを殺した家人が早死にをしたので、両者を哀れんで碑を立てたとある。昔のことで祟りが信じられていた頃のことであれば、説明に納得はする。
とても珍しい意味合いのある碑である。