ロンドンから1時間、オックスフォードのシップトン・オン・チャーウェルという町に16世期のマナーハウスがある。
現在はレンタルヴァケーション(多分)になっていて、休暇をゴージャスに過ごしたい方たちで賑わっているようだ。
もともとマナーハウスというのは領主の館という意味で、ヨーロッパの貴族や、貴族ではないが男爵の下の地位の者が住んでいた館である。
シップトン・マナーは1995年まで、ヴァージン・レコードのスタジオだった。
マナーハウスの中をスタジオに改造したのである。
それを行ったのは、イギリスでサーの称号をもらった企業家、コングロマリットのリチャード・ブランソンだ。
ヴァージン・メガ・ストアや、日本からイギリス直行便のあるヴァージン・アトランティック航空などは聞いたことがあるだろう。
貸しレコード店の店主だったリチャードが起業するにあたって、シップトンマナーを自社のアーティストの曲をレコーディングするスタジオに改造した。
その1973年の第1回新譜として発売された4枚のうちの1枚が、マイク・オールドフィールドの大ヒットアルバム『チューブラー・ベルズ』だ。
2003年 マナーハウス 中の人に見つからないように・・・盗撮か
2011年 門が閉まっていてセキュリティまでついていた
一回目の訪問の時に、住居人に写真撮影を断られたばかりか、すぐ出て行くように言われた。
もちろん、門を通り抜けた所でである。
もう少し慌てずに英語を操れたら・・・
事前準備をしておけば・・・
と今となっては思うのだが、当時詳しいことはインターネットでも知ることはできなかった。
もちろん、個人の持ち物でなく、レンタルバケーション的な建物であったことを知っていたならば
滞在する場所を物色するふりをして写真を撮れただろうに・・・
中まで撮影する気はなかった。
しかし、この間(かん)スタジオ時代の建物の中が見れる動画がアップされた。
今までスタジオとかシップトンとかキーワードを入れても出てこなかったやつである。
2011年 塀の上から撮る
敷地内にある池
上2枚の景色も、動画の中にある。
XTC(エクスタシー)をもじったバンドである。
ヴァージンの創始者、リチャード・ブランソンのお気に入りだったという。
では、動画(5本あるが、1/5をアップする。)をご覧いただきたい。
あくまでも、建物の中、かつてマイク・オールドフィールドが名作チューブラーベルズを録音した設備を見るのがねらいである。
XTC - XTC At The Manor - BBC 1980 - 1/5