アーヘン。
西にオランダとベルギーが隣接する都市である。
ゆきたんくは、当初アーヘンには寄らない予定だった。
ルクセンブルクからブリュッセルに行き、そこからデュッセルドルフに戻る予定だったのである。
でも行きたい。
アーヘンの大聖堂を見たい思いがあったのだ。
そして旅行中のNさんの話。
「アーヘンハネ、セカイイサンノダイイチゴウネ。」
確かに、1978年に世界遺産には12件認定されたが、アーヘン大聖堂がその一つとは認識していなかった。
ここまで来たんだ。是非見てみたい。
Nさんに提案をした。
ルクセンブルクからアーヘンに寄れないか。
そのついでに、マーストリヒトにいけたら嬉しいことを伝えたのである。
だから最初はアーヘンで一行とはさよならになる可能性もあったのだ。
電車の切符購入でみっともない話を書いたが、そこをフォローした計画をNさんが練ってくれたのだ。
かくしてアーヘンに着いた。
石畳に反射する日の光が眩しい。
アーヘンの石畳
ウールとボタンの店前には毛糸で包まれた自転車があった → Map
アーヘン大聖堂正面 → Map
中央ホールのシャンデリア
高い天井とステンドグラス
大聖堂は荘厳な雰囲気だった。
人が多かったのが、まっしょうがないか。
聖堂内の写真を撮るには1ユーロ必要だった。
いわゆる献金というやつだ。
小銭入れを見ると、1ユーロ硬貨は無し、50セントが2枚あったが、これはトイレ用にとっておく。
近くにいた神父さんに2ユーロ渡して、1ユーロのおつりをもらった。
静かな声で「シェーン」と言われ、カメラのストラップにシールを貼られた。
周囲には、そんなのお構いなしに写真を撮っている者もいるが、それはだめだろう。
さて、大聖堂の素晴らしさについては、いずれ拙サイトの「旅たんく」で詳細を書くことにする。
アーヘン中央駅とゆきたんくの荷物を運ぶNさん。
ついに一人になったゆきたんく。電車の来るまでが長く感じる。
Nさんの別れ際の言葉は
「マタライネンネ。コンドハモンサンミッシェルイコウ。マタネ。」
帰国後聞いた話だが、ゆきたんくがいなくなってからのNさんは無口で車を運転していたという。
また、Оさんが参加した旅の時は、Оさんとドイツ語で賑やかだったという。
歳が近いこともあるので、少しは気が合ったんだろうか。
うん、ゆきたんくはまたNさんの運転で旅をしたいと思う。
さて、次はデュッセルドルフだ。