うん、8月15日のことである。
夕食を済ませ、散歩に行くことにした。
これは前からの計画だった。
ヨーロッパの日の入りは20時ごろ。
19時を回っているので、急がないといけない。
ウィーンの治安は日本より良いという。
女性の夜の一人歩きも大丈夫だという。
でも一人歩きは緊張するなぁ。
ヨーロッパの町並みってこうだよね。同じ高さの建物があって・・・
吸い込まれそうだなぁ。赤いAは薬屋さん。 この辺り→Map
道路が二股に分かれても、その両方に吸い込まれそう・・・ この辺り → Map
この道をまっすぐに行けば、あの人に会える。
そう、これまでは場所だったね。
モーツァルトの生家、ハイドンの生家。
今度は人。
場所はウィーン市立公園。
治安が良いと言っても、人が少ないと怖いかなぁ。
びびりのゆきたんくである。
そして、、、
「美しき青きドナウ」のヨハン・シュトラウス様。 → Map
この方も、原色学習図解百科の9巻で初めてお目にかかった方だ。
かっこいいなぁと子供心に思っていた。
いつの日か、会いたい。
ご本人は無理なことは分かっているので、せめてこの像に。
感慨もひとしおと言いたいのだが、何か違う。
違和感があるのだ。
場所は間違いないし、このお姿。
1921年に除幕式だったので、102年間このお姿のはず・・・
嬉しいには嬉しいが、何か違う・・・
そして、周囲にはカップルの多いこと。
そうか、これから暗くなるからね。
と納得しながら、カメラの視野を確認しながらシャッターである。
人をあまり写してはいけないからね。
この公園にあるお目当てを写してホテルに戻る。
散歩では公園以外で、行きは6枚、帰りは59枚撮った。
やっぱり緊張していたんだね。
そして帰国後に違和感の正体が判明した。
ゆきたんくの頭の中にあったヨハン・シュトラウス像はこれだったのだ。
原色学習図解百科のキャプチヤー 像は黒色だ。
像の色には変遷があったようだ。
wikiを参考にする。
作られた当時は金色だったそうである。
第一次世界大戦後の建立だったが、敗戦後の世相では「贅沢すぎる」という批判から、1935年に黒色に塗り替えられたそうだ。
再び1991年に金色に塗りなおされたということなので、54年前(1969年)に購入した百科事典の像は黒く、ゆきたんくの記憶に残ったのである。
子どもの時の記憶ってすごいね。
ゆきたんくは帰国するまでは原色学習図解百科を開かなかったもの・・・
これですっきりした。