私は、日中は庭の手入れをしていて、
落葉樹の伸びた枝の剪定をしたり、草取りをしていた。
歩道に面した庭は、秋海棠の明るい朱色が満開となり、群生している。
私はこの周辺の落葉樹の廻りを草取りをしながら、鼻歌を唄いながらしていた。
♪白い花が 咲いていた
ふるさとの 遠い夢の日
【 『白い花の咲く頃』 作詞・寺尾智沙 】
私は人影を感じ、鼻歌を止めた。
ひとりの若い女性が小道にたたずんでいた・・。
『ご免なさい・・
秋海棠の花が余りにも・・綺麗だったから・・
見惚れていました・・』
と私に会釈した。
私はうら若き乙女の方だったので、
『そぉ・・夏から秋にかけて・・よく咲きますよ・・』
と私と警戒心を解くように、微笑みながらは云った。
『叔父さんの歌・・よく内(うち)のお祖父さん・・歌っていますわよ・・』
と若き女性は言った。
『貴女のお祖父さん・・心の清き方と・・思いますよ・・』
と私は照れながら云った。
若き女性は、こっくりとうなずきながら、微笑み、そして黙礼をし、立ち去った。
私はふっくらと健康そうな若き女性の後ろ姿を見送った・・。
落葉樹の伸びた枝の剪定をしたり、草取りをしていた。
歩道に面した庭は、秋海棠の明るい朱色が満開となり、群生している。
私はこの周辺の落葉樹の廻りを草取りをしながら、鼻歌を唄いながらしていた。
♪白い花が 咲いていた
ふるさとの 遠い夢の日
【 『白い花の咲く頃』 作詞・寺尾智沙 】
私は人影を感じ、鼻歌を止めた。
ひとりの若い女性が小道にたたずんでいた・・。
『ご免なさい・・
秋海棠の花が余りにも・・綺麗だったから・・
見惚れていました・・』
と私に会釈した。
私はうら若き乙女の方だったので、
『そぉ・・夏から秋にかけて・・よく咲きますよ・・』
と私と警戒心を解くように、微笑みながらは云った。
『叔父さんの歌・・よく内(うち)のお祖父さん・・歌っていますわよ・・』
と若き女性は言った。
『貴女のお祖父さん・・心の清き方と・・思いますよ・・』
と私は照れながら云った。
若き女性は、こっくりとうなずきながら、微笑み、そして黙礼をし、立ち去った。
私はふっくらと健康そうな若き女性の後ろ姿を見送った・・。