夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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IT終活、死後にPCやデータをどうすればいいか、高齢者の私は学び、戸惑いながら微苦笑して・・。

2016-12-14 15:11:21 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の72歳の身であるが、
昨夜、年に6回ぐらい愛読しているITに詳しい専門ネットの『ITmedia エンタープライズ 』を見たりしていた中で、
【 死後にPCやデータをどうすればいいか――IT終活のススメ 】と題された記事を見た。

ここ数年、デジタル終活と私は盛んに目にしたりしてきたが、
私は恥ずかしながら携帯電話、スマートフォンも使えない身で、
ぼんやりと、デジタル終活かょ・・と見たりしてきた程度であった。

しかしながら、据え置き型のパソコンだけは、定年後の年金生活の中で愛用して13年となっているので、
せめてパソコン関係の終活ぐらいは、学ぼうとして、精読してしまった。

この記事は、日本セキュリティ・マネジメント学会常任理事・萩原栄幸さんが、
連載寄稿文として『萩原栄幸の情報セキュリティ相談室』があり、2015年3月27日に配信され、
無断であるが大半を転載させて頂く。

《・・死後にPCやデータをどうすればいいか――IT終活のススメ

還暦が近いと出会いの数より、別れの数が多くなる。
今回は読者の皆さんも、いずれ直面するであろう「死後」における自身のPCやデータなど扱いについて解説したい。
             

数年前に筆者の友人が、亡くなった。
とても優秀で地道に、ネットワーク系技術者として活動してきた人間だ。

家族はお金の管理などを全て、彼に委ねていたらしい。
ほぼ急死だった。
葬式後に奥さんから、相談をいただいた。

通帳や口座振替については奥さんも知っていたが、
その他のことは、PCやスマホでネット取引をしていたらしく、全く分からないという。

そこで奥さんの立ち合いのもと、筆者は彼のPCを立ち上げ、
新聞サイトの有料会員登録や、アマゾンの商品予約などを取り消した。

また、メールで彼の死亡報告と連絡先メールアドレスや、奥さんの携帯番号を通知する作業に2日間も費やした。
             

また、おそらく男性なら多くの方が、収集している性的な画像や、
仕事の資料データなどについては、慎重に対応する必要があった。

奥さんに内緒だったという「株取引」なども停止させなくてはならず、大変である
(多少の黒字だったので、奥さんも特に責めなかったが)。

銀行口座などは、たとえ奥さんでも、現金を引き出すには、制約を伴う。
正式に死亡が判断され、法定相続人の全員の合意が必要であり、様々な手続きをしないといけない。

自分の死後については、ヒミツの画像の消去や知人への連絡などが気になるだろうが、
その他に個別対応すべきものが多々ある。

こうした作業は、ITに詳しい人がやっても、故人の全容を把握するだけで、1週間以上かかるに違いない。
できれば自動的に対応できる準備が、必要になるだろう。

筆者は、死後についてのことを生前に準備しておく「終活」のカウンセリングをボランティアでもしており、
この「死後のPC処理」について、たいへん興味があった。
今回はそのことについて解説したい。
             

☆死後に備えて、まずやること

成人を過ぎたら、年に一度は「エンディングノート(終活ノート)」を書いておくべきと、
若者も含めて提案している。

棺桶の中に何を入れるとか、どんな花がいいとかいうことよりも、
残された家族にとって、最も重要かつ故人も恥ずかしい思いをしなくて済む、内容についてだ。

財産分与などはもちろん、PC編としてOSのIDとパスワード、
PCで処理している金銭関係の取引情報(社名やサービス、ID、パスワード、解約や停止の仕方など)がある。

そして、自分がしたためたエンディングノートの存在を、家族全員に伝えておく必要がある。
そうしないと、死後に「勝手に作成された」と法定相続人や家族から、騒ぎだす場合があるためだ。
本来なら公正証書や遺言信託などにするのがいいが、まだまだ一般的ではないかもしれない。

エンディングノートには、自分が死亡時に動かしてほしいアプリがあれば、その実行方法を記す。
実行した後に、どうしておくべきか(また使うのか、一度だけかなど)も伝えおき、
再び起動する必要がないなら、データの完全削除(HDDを物理的に破壊するなども)をする方法も明記する。
             

☆どんなことをしてもらうのか?

死後に遺族や知人にしてほしいことは、人それぞれだろう。
ここでは一般的なものを挙げるが、その以外のものは、自身の希望や環境に合わせてエンディングノートに記載していく。


※PC本体
    まずは起動用のOSのIDとパスワード、複数のIDを登録していなら管理者権限のものを記載しておく。
    個別対応が必要な場合は、その処理方法について明記する。
    利用しているソフトやサービスについて、どうしてほしいかも伝える。

    一般的には次の通りだ。

    メール・・・プロバイダのメールサービスや無料メールサービスなどを活用している場合が多いだろう。
          きちんとその存在や用途を説明し、すぐに退会するもの、一定期間は放置してもいいものなどを記載する。

          最も注意すべきは、定期的に自らが情報発信していたり、家族に内緒でネット売買をしたりするケースである。
          既に売買が成立していたら、商品を発送しないといけないこともある。

          そういう可能性のある行為(ネットでの出店など)はID、パスワードの照会方法と脱退の仕方についても明記しておく。
          メールは個別対応になるのは、避けられないだろう。
          友人向け、取引先向けというジャンルで、メーリングリストを作成しておくのも手だ。
             

    金銭関連・・・ネットバンキング(金融機関名、ID、口座番号、パスワード、照会先など)や証券会社、家族に内緒で契約した保険などがある。

    有料サイト・・・会社名やID、パスワード、解約方法などは必須。
          例えばWeb記事の有料会員やレンタルDVDの月会費、アダルト系有料サイトなどがある。
          無料サイトは脱退した方がいいが、そのままでも実害は少ない。

    ネット通販・・・アマゾンや楽天などのネット通販のID、パスワードを記す。
          上述した様に商品の予約購入などの状況確認や退会の方法も記載する。
          特に購入したものは、一覧表に記入して、年1回は保守しておく。
          
          ダウンロード版の各種ソフト、電子書籍、ゲーム、高画質画像、
          最近ではオンラインゲームで取得もしくは金銭で購入したアイテムなども含まれる。


    その他のファイルは、大きく(1)個人用、(2)仕事用に分けておく。
    それぞれ「完全消去」「外付けHDDやUSBメモリに○年保存」「友人○氏に送付」「会社に送付」など処理方法を明記しておく。
             

※Webサイトやブログ
    自身で運営しているWebサイトやブログは、
    死後もきちんと管理、保存されるようにしておくか、消去を依頼する。

    当然だが、どちらにしても、本人の死亡報知を数カ月間は掲示する。
    死後も管理できる人は、一定のスキルが必須であり、初心者の場合は掲示板などが、荒れ放題になる危険がある。

    エンディングノートには、そのことにも注意して対応方法を書いておきたい。
    最近では家族が知らないまま公開しているWebサイトが放置され、悪意の人間に乗っ取られてしまったものがあった。
    極めて残念であり、その後の対応も非常に大変になってしまう。

※SNS 
    FacebookやTwitterなどは、基本的に家族が退会処理できるなら、それに委ねるのがいい。
    死亡通知などで問題があるものや、本人以外では手続きが困難なものもある。

    自分が使っているSNSについて個別に対応方法を詳しく記載し、SNS管理者にも確認しておくのが望ましい。
    例えば、Facebookでは自分が死んだ後、Facebookアカウントを管理してもらう「Legacy Account」を設定できる。

    ただし現在は米国限定だ。
    いずれ日本でも開始されるだろう。
    機能の詳細はこちらの記事を参照してほしい。
             


その他にクラウド系サービスや仮想通貨、アフェリエイトなど一般には、
まだなじみのないサービスについては、その仕組みや概要をきちんと記載し、
処理方法を詳しく記入する。

本人が簡単だと思っても、他人は非常に苦労する可能性が高い。
サービスによっては、本人以外の人間では変更や停止ができないというところもある。

米国では死後に備えたサービスに様々な選択肢が登場しているが、日本ではまだその必要性が薄いと思われているようだ。
実際には、弁護士が介在しても、うまく対応できない事例もあると聞く。
できれば生前からこういう方面を考慮したサービスを選んでおくことが賢い選択だろう。

タブレット端末は、PCに準じる場合が多い。
スマホなどの携帯電話は、解約すれば済むかもしれないが、PCメールにはない連絡先に、
本人の死亡を通知するのが望ましい。

一斉送信などで手間暇かけない方法もあるので、
エンディングノートに端末のロック解除や通知方法、電話会社との解約方法などを記す。

電話会社によって多少違うが、通常の書類以外に死亡診断書など指定されたものが必要になることもあり、
必ず生前に確認してノートに記載すべきだ。(略)


死後を想定することは、若い読者には難しいかもしれないが、
万一の場合に備えておくことは無駄にはならない。
エンディングノートをお正月やお盆休みのタイミングで考え、記してみてもいいだろう。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
             

私は民間会社の中小業に35年近く勤め、2004年〈平成16年〉の秋に定年退職後、
その直後から多々の理由で年金生活をし、早や年金生活13年生となっている。

私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

そして私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

我が家はインターネットに関して、固定回線の光ファイバーの『フレッツ』を頼りに、
私は据え置き型のパソコンを利用している。

こうした中、私は恥ずかしながらガラケーと称される携帯電話、
そしスマホと省略されているスマートフォンも使えなく、
家内だけは、遅ればせながら昨年の春以来、携帯電話を買い求めて利用している。

私はフェイスブック、ツイッター、そしてモバイルパソコンにも無縁であり、
無線のモバイル情報機器に遠い世界の出来事のような思いながら、
稀(まれ)な時代遅れの国民のひとりとなっている・・。
             

こうした中、私が殆ど毎日、ブログの投稿文を綴っているが、家内は興味がなく、
好きな趣味事には私が熱心にパソコンに向かっているわ、と思っている程度であり、
もとより投稿文の内容も知らない。

或いはパソコンの『ドキュメント』にある私が収集している日本の近代史の出来事なども、
家内は興味がなく、無知である。

そして『ピクチャ』の写真に関しては、私は定年後の年金生活の中で、
殆ど毎日のように散策しているので、魅せられた情景をデジカメで撮ったりしているが、
私たち夫婦の旅行に行った写真だけは、帰宅後に私が家内に話しかけて、家内は視る程度となっている。

我が家の家計簿に関しては、私たち夫婦は月初めに、
お互いに実態を把握するためにしているが、私はエクセルを活用して5表ばかり作成して、
これだけはお互いに共通認識して、微苦笑したりしている。

このような我が家として、パソンコを利用してきたので、
私が家内から見られてほしくない秘密データ、写真などもない。
                          

ただ私が心配していることは、家内はパソンコのキーボードが苦手であり、
そのうちに覚えるわ・・と早や10数年が過ぎ、
私が予期せぬまさか出来事で死去した時、宛名ソフトを利用して、喪中はがきが作成できるか、
このようなことを思案したりした。

こうした中で、家内はパソコンを検索する時がある。
たとえば旅行に関して調べたい時、私に要請して、私が『和倉温泉』と入力した後、
家内は幾時間も、あらゆる『和倉温泉』に関して検索し、多彩に調べたりしている。

いずれにしても、私が近日中、家内にブログ、写真、家計簿など、
パソコン上で見る方法を生前遺言のように伝えることが必要だなぁ、と思ったりしている。
             

今回、 IT終活について多々教示され、やはり未完成の『エンディングノート』に、
それぞれID、パスワードについて、一覧表を作成し、
家内がそれぞれ開けられるように、教えていくことが必要だ、と感じ深めたりしている。

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コメント (2)
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