先程、私は愛読しているネットの【 プレジデントオンライン 】を見ている中、
『 コンビニで1万円のケーキが完売する理由
売れるのは「百貨店のない地方」 】と見出しを見たりした。
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後39年を過ぎた古ぼけた一軒屋に住み、ささやかに過ごしている。
こうした中で、私は無念ながら洋菓子には殆ど無知であるが、
ときおり気まぐれに家内にショート・ケーキを買い求めたりしている。
そしてクリスマスイブの時には、大半は最寄り駅の近くにある洋菓子店で、
恥ずかしながら2500円前後のケーキを選定して、帰宅したりしている。
このように年金生活14年を過ごしているが、
《・・コンビニで1万円のケーキ・・完売・・》を読み、
どのようなことなのょ・・と思いながら、記事を精読してしまった・・。
この記事は、コンビニ記者の吉岡秀子(よしおか・ひでこ)さんの寄稿文であり、
【 プレジデントオンライン 】に2018年12月16日に配信されていた。
私は現役サラリーマン時代は、情報誌『プレジデント』を長らく購読して、
年金生活の今でも、ときおり購読しているので、こうしたよしみに甘えて、無断ながら転載させて頂く。
《・・個食化などで、クリスマスを中心とした「催事ケーキ」の市場が縮小している。
だが一方で、コンビニではクリスマスケーキの売り上げが伸び続けている。
このうちローソンでは、高価格帯のケーキが好調で、1万円のケーキはすでに完売したという。
なぜコンビニでクリスマスケーキが売れるのか。
どんな人が買っているのか。大手3社に聞いた・・・。
☆クリスマスケーキの予約注文は増えている
コンビニのクリスマス商戦が、早くもラストスパートを迎えている。
聖夜を盛り上げるクリスマスケーキのカタログ予約注文が、
12月17~19日ごろに終了するからだ。
「チキンと合わせてケーキの予約どうですかー」と、店員たちの声も高まっている。
ただ、クリスマスを中心とした催事ケーキの2017年の市場規模は
596億5000万円で前年比97.5%(2017年・富士経済調べ)と、
ここのところ縮小傾向にある。
世帯人数が減って、小さめのケーキが好まれるようになった、
ふだんからケーキを食べ慣れた消費者が増えた、
“ハレの日需要”が薄れたなど、催事ケーキ市場が縮小した理由は、いろいろと考えられる。
にもかかわらず、「クリスマスケーキの予約注文は、伸長しています」
と話すのは、セブン‐イレブン(以下セブン)・スイーツ開発担当の櫻井宏子さんだ。
ローソンやファミリーマート(以下ファミマ)にも聞いたが、答えは同じだった。
なぜ逆境の中、コンビニのクリスマスケーキは売れているのか。
大手3社が仕掛けた戦略から、クリスマスケーキのトレンドを考察したい。
☆少人数用のケーキが人気
「最近は、少人数で召し上がれる、小さめのケーキやアソート(詰め合わせ)ケーキが人気なんです」
セブンのスイーツ開発担当の櫻井宏子さんはそう言う。
2017年の売れ筋には、以下の3つのポイントがあった。
・イチゴが華やかなケーキ
・小さめの4号ケーキ
・アソートや個食用のケーキ
これに加えて、「クリスマスケーキを予約する7割は、
購買の決定権を持つ30~60代の主婦」という自社データから、
2018年のケーキのラインアップを決めていったという。
「2~3人向けの4号ケーキが好評なのは、世帯の人数が減ったこともありますが、
『あれこれシェアして、好きなものを食べたい』というニーズの高まりでもあると思います」(櫻井さん)
セブンのクリスマスケーキといえば、
デザート専用工場で作る「クリスマスかまくら」(2500円)というドーム型のケーキが定番だ。
真っ白いシンプルなビジュアルの中から、コク深いカスタードババロアが顔を出す斬新さにハマったスイーツ好きは多い。
「一番人気のケーキです。今年はいつも以上に売れている」(櫻井さん)
そのほか「銀座コージーコーナー 和栗のモンブラン」(2990円)や
「シャトレーゼ アソートデコレーション」(3250円)といった新顔も好調だ。
「定番を押さえつつ、もう一つ違うケーキにもチャレンジしてみたいという心理があるのでは」(櫻井さん)
今年のカレンダーでは、12月24日が祝日で3連休になっている。
土日を含め、家族や仲間と「3日連続クリスマスパーティーだ」という人もいるだろう。
そうした今年ならではの購買スタイルを想定し、
女性に強い「シェアして食べるニーズ」に応じたバリエーションの拡大が奏功している。
☆2000円台のケーキを増やしたファミマ
実は「ケーキのバリエーションを豊かにした」という戦略は、
ファミマもローソンも変わりない。
だが、ラインアップからはそれぞれ個性がみえる。
「主力商品をリニューアルして強化しつつ、2000円台のケーキを増やしました」
というのは、ファミマのスイーツ開発担当の三木春香さん。
世帯人数の減少や、クリスマスの楽しみ方自体が多様化してきたことから、
セブン同様「小さめケーキ」や「アソートケーキ」が売れることは、リサーチ済みだ。
そのうえで「お求めやすい価格」にも、こだわったという。
理由は、ファミマが「ファミリー(仲間)みんなで、わちゃわちゃ楽しむクリスマス=ファミクリ」を
今年のクリスマスのテーマにしているからだ。
☆有名パティシエとのコラボケーキも人気
身近な店のコンビニに、格式ばった雰囲気を求める消費者は少ない。
それはクリスマスも同様だ。
コンビニの武器は、おいしさに加えて、カジュアルさや驚き。
そのうえコスパが良ければ、いうことはない。
好調なのは、昨年同様、看板商品の「ミルフィーユ・シャンティ」(4~6人向け・3200円)だという。
「イチゴショートケーキが定番という市場の中で珍しいミルフィーユです。
シュガーコーティングしたさくさくとしたパイ生地が自慢。
リピートされる方が多いんです」(三木さん)
ほかに、ケンズカフェ東京監修の「ショコラケーキ」(2800円)や
上林春松本店監修の「抹茶のクリスマスケーキ」(2500円)といった、
有名パティシエとコラボした「本格派」を選ぶ人も多い。
百貨店や専門店なら、5000円オーバーが当たり前というようなゴージャスなケーキが
2000円台なのだから、経済観念にたけた女子会などでウケているのだろう。
また子どものいるファミリーには、
どでかいプリンが載った「プリン・ド・ガトー」(2300円)など、ユニークなケーキも人気だったという。
☆ローソンで高価格帯のケーキが売れる理由
一方、ローソンのスイーツ開発担当の坂本眞規子さんは
「1万円の『スペシャルストロベリークリスマス6号』は、あっという間に完売しました」と、桁違いの話をする。
「あれこれ選べるケーキがほしい」という消費者ニーズをキャッチしているのは、
セブンやファミマと同じ。
約40種あるケーキの価格は、2000~3000円台が主流というのも、他社と差はない。
「7000円や1万円という高価格帯のケーキが人気というのは、
ローソンの特徴ですね」(坂本さん)
なぜコンビニで、1万円のケーキが売れるのか。
筆者は都会のセレブ主婦がまとめ買いしているのでは、と想像したが、答えはまったく逆だった。
「百貨店や専門店のない地方で、よく売れているんです」(坂本さん)
これには膝を打った。
テレビで映し出される高価な専門店ケーキに憧れ、
「せっかくのクリスマスなんだから、1万円くらいするケーキを食べたい」
と願う人が多いのは、周りに“買い場”の少ない地方なのだ。
この“憧れニーズ”を、ローソンは以前から読んでいたという。
だから、毎年高価格帯のケーキを欠かさない。
インスタ映えする豪華なケーキが、全国どこでも近所で手に入る・・・
これこそ、コンビニの存在価値ということだろう。
「ローソンも今年は、小さめのケーキやアソートケーキが好調です。
でも『食べたことのない味と出会いたい』というお客さまの気持ちにもお応えしたい」(坂本さん)
そんな思いで今年初めて仲間入りさせたのが
「ルビーチョコレートのショコラケーキ4号」(3200円)だという。
カカオ豆の中にある天然成分から作られるピンク色のチョコが「ルビーチョコレート」だ。
希少価値が高いためローソンほか一部のメーカーやパティシエしか使っていない。
これを「差別化商品」として投入したところ、「例年以上に女性の予約が増えた」。
☆「おひとりさま」ケーキの新商品が増える
3社の話をまとめると「小さめ」、「アソート」が、
今年のコンビニクリスマスケーキのトレンドのようだ。
だが、「ケーキ」というくくりでコンビニの販促戦略を深掘りすると、
昨今新たな現象があるのに気づく。
12月初旬から「おひとりさま用」のケーキが、売り場に数多く並ぶのだ。
イチゴショートにショコラケーキ、チーズケーキ、モンブラン・・・各社手を替え品を替え、
すでに新商品を続々と出しているので、チェックしてみてほしい。
「12月はケーキのニーズが高まる時期ですから、
そのタイミングで個食用の品ぞろえも増やしていきます」(ローソン・坂本さん)
街がクリスマスカラーに染まるにつれ、
ケーキやチキンが食べたくなる心理は、誰もが実感していることだろう。
しかし、改めて思う。
かれこれ20年近くコンビニ業界を取材しているが、
昔は「コンビニで、オリジナルのクリスマスケーキを買う」という文化はなかった。
それが今や、予約して買うパーティーケーキも、衝動買いできるおひとりさまケーキも、
コンビニがトレンドの発信拠点だ。
平成最後の師走、コンビニの進化を感じずにはいられない。・・》
私は驚き、それぞれのスイーツ開発担当の英知、努力に、
恐れ入りました、と心の中で呟(つぶや)いたりした。
やがて私は、過ぎし年のクリスマスイブを思い馳せたりした・・。
私たち夫婦が結婚前の交際していた遥か遠い日の44年前の頃、
この当時は、銀座とか私が勤務していた所在地の六本木の喫茶店で待ち合わせをして、
私は少し背伸びをして、高級な食事処を誘って、
ワインなどを呑みながら、イタリア料理かフランス料理、或いはインド料理などを頂いていた。
そしてクリスマス・イブの時は、銀座の4丁目に近い喫茶店で待ち合わせをしていた。
私は退社後、少し待ち合わせ時間に遅れそうになり、日比谷線の『六本木』から『銀座』までの地下鉄の電車の中で、
この日には走行が特に遅く感じ、もどかしい心情となり、下車後の地上までの階段を駆け上り、喫茶店に行ったりした・・。
この当時の1975年(昭和50年)の頃は、もとより携帯電話もない時代で、
待たされる方は、待ちわびる状態となり、駆け付ける方も何かと連絡する方法はない時代であったので、
お互いに信頼だけで結ばれていた時代でもあった・・。
☆☆ これ以降の掲載したすべての写真、年金生活のクリスマスシーズン、旅先でたわむれに撮った ☆☆
その後、結婚してからは、私は退社後に付近の専門店で、一週間前の頃から思案していたプレゼント品を購入し、
封筒状のクリスマス・カードにささやかな一文を認〈したた〉めたりした。
そして幾たびか待ち合わせをしていた洋菓子店の六本木『クローバー』の二階の喫茶店があるが、
この一階に魅了されていた『クローバー』でケーキを買い求めて、新居の賃貸マンションに帰宅したりした。
この後は、一軒家を建てて、ローン返済で苦節していた時代が3年ばかり続き、
せめて愛用している『クローバー』でケーキだけ購入して、帰宅していた。
やがて私が40代の頃には、家内に何か欲しい品、とやんわりと訊(き)いたりしていたが、
必要な品は、デパートで買い求めているから必要はないわ、
できたら旅行に行って温泉にゆっくり・・と要望されたりした。
この当時は私は多忙であったのは、40代の後半の頃から、業務が幾分空〈す〉いた2月頃に、
冬の旅をして、家内の念願に応〈こた〉えたりしていた。
そして定年退職後の年金生活に於いても、我が家はプレゼントの品よりも、
観光ホテルに滞在して、ゆっくりと温泉を満喫することが多くなっている。
このように我が家はクリスマス・イブは、旅先以外の年は、
家内が居間などにささやかな室内飾りをして、平素より幾分多めの料理を頂きながら、
私はウィスキーをオンザロックと称した氷片を入れただけの濃いめを呑みながら、
家内はビールを呑みながら、いつものように談笑したりしたりしてきた。
もとより私たち夫婦が子供に恵まれたならば、クリスマス・イブの日も含めて、
大幅に変貌してきただろう、と思いながら、こればかりは叶わぬ夢となっている。
ここ5年は、家内は遠い地に住む家内の母の介護で、家内の妹と交代しながら、
家内が5泊6日前後で行っている時は、私は我が家で『おひとりさま』になるので、
独りぼっちのクリスマスイブも体験し、これも人生のひとつだょなぁ・・微苦笑する年ある。