先程、ときおり愛読している公式サイトの【 NEWSポストセブン 】を見ていたら、
『 若い女性のストレス対策で注目のぬり絵、高齢者の脳ケアにも 』
と題された見出しを見たりした・・。
私は東京の調布市の片隅みに住んでいる年金生活の75歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた一軒屋に住み、ささやかに過ごしている。
こうした中で、私は過ぎし4年前の70歳を過ぎた頃から齢を重ねるたびに、
物忘れが多くなった、と改めて気付き、独り微苦笑する時もある・・。
たとえば家内とテレビの旅番組を共に視聴したりしている時など、
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、もどかしさを感じることがある。
こうした深情を秘めてきた私は、今回の《・・ぬり絵、高齢者の脳ケアにも・・》と読み、
どのようなことですか、と思いながら記事を読んでしまった。
この記事は、『女性セブン』の2020年2月6日号に掲載された記事のひとつで、
関連の公式サイトの【 NEWSポストセブン 】に1月28に配信され、無断であるが転載させて頂く。
《・・若い女性のストレス対策で注目のぬり絵、高齢者の脳ケアにも
ぬり絵といえば、“子供の遊び”と思いきや、
若い女性のストレス対策としてブームになり、今は高齢者のケアとしても注目されている。
一見、幼児でもできる単純な作業に、どんな秘密があるのか。
ぬり絵の効果を研究し、病院や高齢者施設などでの検証も重ねている精神科医の古賀良彦さんに聞いた。
◆人間たる所以「やる気」を効果的に刺激するぬり絵
「下絵を見て、色鉛筆を手に取って塗る。
この間にも脳の中は、目まぐるしく働いているのです」と、古賀さんは言う。
白い画用紙に、一から絵を描くことに比べても、それほど“頭を使う”ようには思えない、ぬり絵。
脳では、どんなことが起きているのだろう。
「まず下絵を見ます。
有名な絵画を題材にしたものなど、色のついた手本がある場合は、下絵と手本の両方を見比べる。
目から入ってきた情報は、脳の後ろ側にある後頭葉の視覚中枢で受け取り、分析。
脳の最上部、頭頂葉では、見たものの色形や位置関係などをしっかり見定めます」
この時、脳の側面、側頭葉では見たものの色形の記憶を蓄積したり、
以前に蓄積した記憶をたどったりして、スタンバイしているという。
「次に情報が、脳の前側、前頭葉に送られる。
ここでは、見たものや記憶を総動員して、どこからどの色で、塗っていくかなどのプランを立てます。
前頭葉の、ちょうど目の上のあたりには、“やる気”に関係する部位、
奥の方には、情動にかかわる部位があり、“よしやってみよう!”となれば、
前頭葉と頭頂葉の間あたりにある運動野に指令が行って、実際に手を動かします。
ぬり絵は脳全体を活性化させる(イラスト/オモチャ)
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こうして見ると、ぬり絵は脳全体がまんべんなく使われるのがわかります。
読書やなぞり書きなどの作業と比較した検証実験でも、
ぬり絵の脳血流量の増加(活性化)が顕著という結果が出ています」
ほかにも古賀さんの行った実験で、認知症の人を対象に1か月間ぬり絵を行ったところ、
特に重症者の多い病院患者の成績(HDS-R改訂長谷川式簡易知能評価スケール)の向上が際立ったという。
◆夢中になることでストレス解消になる
ぬり絵という簡単な作業で、これほど脳が活発に働いているのも驚きだが、
この簡単な作業で、高い効果が得られることが、ぬり絵の長所だという。
「たとえば料理やジョギングでも同じように脳が活性化しますが、高齢者には負担が大きい。
別のリスクを伴うことにもなりますね」
ぬり絵の場合は、準備と後片付けが簡単。
「今日はここまで」と途中でやめたり、再開したりもできる。
単純作業のため、やっている間の少しの時間、夢中になれる。
実はこれが脳にとっての大きなストレス解消になるという。
「日々生活していると、誰でもストレスを受けます。
そんな時、脳はホルモンを分泌して、心身がうまく働くようにコントロールしていますが、
ストレスがかかりすぎると脳自体が弱り、さまざまな不調が表れるのです。
ストレスフルな状況を、別の作業に夢中になって、一瞬でも忘れることが、
効率的なストレス解消。
それも“たまに”ではなく、20分くらいずつでも、“こまめ”に行うのがよいのです」
高齢者はのんびり見えて、心身の衰えや家族、周囲との人間関係で大きなストレスを抱えており、
意識的にストレス解消を試みることが必要だ、と古賀さんは言う。
ぬり絵が高齢者施設でのケアに盛んに取り入れられているのも、そのあたりに理由があるようだ。
「アルツハイマー病で、ものの位置関係を認知する頭頂葉の機能が低下すると、
自分がどこにいるかが、わからなくなり、迷子になったりします。
こんな状態でも、絵のコンパクトな構図に向き合ってぬり絵を楽しめば、
衰えた部位のトレーニングになるのです。
認知症があっても、ぜひ気軽にやってみてください」
◆高齢ビギナーは手本つきを。慣れたら好きな絵を選ぶ
老親へのプレゼントとしての、高齢者向けのぬり絵の選び方を聞いた。
「最初は手本のあるものが、始めやすいでしょう。
ぬり絵の醍醐味は、やる気が湧いて夢中になること。
理論的に考え、やる気や面白がる情動を動かす働きは、
人間だけが発達している“人が人たる所以”といわれる活動ですが、
それだけ働かせるのにエネルギーが必要です。
高齢者は活性化したい部分ですが、少々ハードルも高い。
そこで、手本のとおりに塗っていけば、楽に成果が手に入る形にすると、
グンとハードルが下がります。
好きな絵柄を選ぶのがいちばんですが、
浮世絵など日本画が題材のものは、輪郭線がはっきりしているので、塗りやすくおすすめです」
慣れてきたら、手本なしのぬり絵で、オリジナリティーを発揮。
複雑な構図にも挑戦したくなれば、ますます楽しくなりそうだ。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回、ぬり絵の効果を研究し、
病院や高齢者施設などでの検証も重ねている精神科医の古賀良彦さんの解説に導かれて、
多々教示された。
そしてぬり絵は、高齢者の脳の活性化に良い、と学んだりした。
しかしながら私は男性のひとりで、ぬり絵をするよりは、殆ど毎日のように、
自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩き廻ったりして、
季節の移ろいを享受している。
もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活丸15年を過ごしてきた。
そして私は寝たきりなどは、ささやかな日常のささやかな願いも制約されるので、
殆ど毎日のように自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園、住宅街を歩き、
ときおり認知症とか心筋梗塞などは勘弁してねぇ・・と秘かに祈願しながら歩く時もある。
こうした中、齢を重ねると誰しも『もの忘れ』が多くなるが、
『認知症』とは明確に違いがあると学び、私のささやかな6か条となっている。
【 加齢によるもの忘れ 】
・体験したことやイベントで起きたことの一部を忘れてしまう
・知っている人の名前が思い出せない
・ヒントを与えてもらえば思い出せる
・忘れたことを自覚している
・急激にもの忘れが悪化することはない
・日常生活に支障はない
このようなことを思い重ねて、自身を叱咤激励する時があるよなぁ・・
と微苦笑を重ねたりした。